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UE5のThirdPersonテンプレートでキャラクターの移動を歩くように変更する方法

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Unreal Engine 5(UE5)のThirdPersonテンプレートプロジェクトでは、デフォルトの設定ではキャラクターは方向キーを押すと走るようになっています。しかし、ゲームの仕様によっては、最初から歩くように設定したい場合もあるでしょう。

この記事では、ThirdPersonテンプレートのキャラクターがデフォルトで走るのではなく、歩くようにする方法について詳しく解説します。

1. キャラクターの移動速度の変更

UE5のキャラクターは、CharacterMovementコンポーネントを使用して移動速度を制御しています。これを変更することで、デフォルトの移動速度を歩く速度に調整することができます。

手順は以下の通りです:

  1. 「ThirdPersonCharacter」ブループリントを開く。
  2. コンポーネントのリストから「CharacterMovement」を選択する。
  3. Max Walk Speed」の値を変更する。

デフォルトではこの値が「600」に設定されており、この状態ではキャラクターが走る動作になります。歩く速度にするために、この値を「150〜200」に変更します。

2. 速度をブループリントで制御する方法

単にデフォルトの速度を変更するだけでなく、ブループリントを使って、走る・歩くの切り替えを可能にすることもできます。例えば、Shiftキーを押している間だけ走るようにすることができます。

以下の手順でブループリントを設定します:

  1. 「ThirdPersonCharacter」ブループリントを開く。
  2. イベントグラフで「InputAction Sprint」を追加する(もしくはカスタムでキーを設定)。
  3. Pressed」のピンに「Set Max Walk Speed」ノードを接続し、値を「600」に設定する。
  4. Released」のピンに「Set Max Walk Speed」ノードを接続し、値を「150」に設定する。

これにより、Shiftキーを押している間は走り、キーを離すと歩く動作に戻ります。

3. アニメーションの調整

移動速度を変更すると、アニメーションの調整も必要になる場合があります。UE5のThirdPersonテンプレートでは、アニメーションは「Animation Blueprint」で制御されています。

以下の手順でアニメーションを調整できます:

  1. 「ThirdPerson_AnimBP」を開く。
  2. Speed」の値を利用して、歩きと走りの切り替えを設定する。
  3. Blend Space」を編集し、速度ごとに適切なアニメーションを適用する。

例えば、「Speed」の値が150以下のときは歩きのアニメーション、それ以上のときは走りのアニメーションを適用するように設定すると、より自然な動きになります。

4. ゲームプレイへの影響

キャラクターのデフォルトの移動速度を歩きにすることで、ゲームプレイにいくつかの影響を与えます:

  • 探索型ゲーム:歩きがデフォルトになることで、プレイヤーに周囲をじっくり探索させるデザインに向いている。
  • ステルスゲーム:常に歩きの状態にすることで、敵に気づかれにくい動きをデフォルトとすることが可能。
  • シミュレーションゲーム:歩きが基本のゲームでは、よりリアルな動作が期待できる。

また、プレイヤーの操作感を考慮し、歩く・走るの切り替えをオプションで設定できるようにすると、より柔軟なゲームデザインが可能になります。

まとめ

UE5のThirdPersonテンプレートでは、デフォルトの移動速度が速いため、ゲームの仕様によっては歩く設定に変更したい場合があります。そのためには、以下の方法を活用します:

  • CharacterMovement」の「Max Walk Speed」を変更する(150〜200が目安)。
  • ブループリントで「Set Max Walk Speed」を使用し、キー入力で歩く・走るを切り替え可能にする。
  • Animation Blueprint」を調整し、移動速度に応じた適切なアニメーションを設定する。

これらの調整を行うことで、キャラクターがデフォルトで歩くようになり、よりプレイヤーの意図に沿った動作を実現できます。ゲームのコンセプトに合わせて適切な移動速度を設定し、快適な操作感を提供しましょう。

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