Unreal Engine 5（UE5）で鏡を作成する方法を詳しく解説します。UE5ではリアルタイムで反射を再現するために、Scene Capture 2Dを使用する方法が一般的です。この方法を使うことで、プレイヤーやオブジェクトが正しく反射するリアルな鏡を作ることができます。

1. 必要なアセットを作成

まず、鏡を作成するためにレンダーターゲットとマテリアルを用意します。

手順：

1. 「Content Browser」で右クリックし、「Materials & Textures」→「Render Target」を選択

2. 作成したRender Targetの名前を `RT_Mirror` に変更

3. 新しいマテリアルを作成し、名前を `M_Mirror` に設定

2. Scene Capture 2Dの配置

次に、シーンの情報を取得するScene Capture 2Dを配置します。

手順：

1. 「Place Actors」パネルを開く

2. 「Scene Capture 2D」を検索し、シーン内にドラッグ＆ドロップ

3. 「Details」パネルで「Texture Target」を `RT_Mirror` に設定

4. Scene Capture 2Dの位置と角度を調整し、鏡の前に配置

3. マテリアルの設定

次に、作成した `M_Mirror` マテリアルを鏡面マテリアルとして設定します。

手順：

1. `M_Mirror` を開く

2. 「Material Domain」を「Surface」に設定

3. 「Blend Mode」を「Translucent」に変更

4. 「Shading Model」を「Unlit」に設定

5. `RT_Mirror` を「Texture Sample」ノードとして追加し、Emissive Color に接続

6. マテリアルを保存

4. 鏡のメッシュを配置

次に、鏡となるメッシュを配置し、作成した `M_Mirror` を適用します。

手順：

1. 「Place Actors」パネルで「Cube」などのメッシュを配置

2. `M_Mirror` をメッシュの「Material」に適用

3. サイズを調整し、鏡の形状に合わせる

5. 反射の最適化

リアルタイムの反射はパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、適切に最適化することが重要です。

最適化のポイント：

1. Scene Capture 2Dの「Capture Frequency」を「Every Frame」から「On Demand」に変更

2. 「Max View Distance Override」を設定し、不要な遠距離オブジェクトの描画を防ぐ

3. 「Resolution」を適切な値（512x512や1024x1024）に設定

6. まとめ

UE5で鏡を作成する手順は以下の通りです。

1. Render Targetを作成

2. Scene Capture 2Dを配置し、適切な設定を行う

3. マテリアルを作成し、レンダーターゲットを適用

4. メッシュにマテリアルを適用して鏡を作成

5. 最適化を行い、パフォーマンスを調整

この方法を使えば、リアルな鏡の反射をUE5で再現できます。ぜひ試してみてください！