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xz / unxz の使い方 - LZMA2 で最高圧縮率 | CWiki IT

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この記事の要点
  • xz は LZMA2 アルゴリズムを採用した非常に高い圧縮率の圧縮コマンド
  • gzip より約 30~40%、bzip2 より約 15% 小さく圧縮できる
  • 展開は速いが圧縮はかなり遅く、メモリ消費も大きい (-9 で 700MB 前後)
  • Linux カーネル・Arch / Fedora パッケージ (.tar.xz) で標準採用
  • tar との連携は tar cJvf (圧縮)・tar xJvf (展開) の大文字 J

概要

xz は LZMA2 (Lempel-Ziv-Markov chain algorithm v2) アルゴリズムを採用した汎用圧縮ユーティリティで、XZ Utils プロジェクトとして開発されています。前身は 7-Zip で有名な LZMA で、それを単独のストリーミング圧縮ツールとして整備したものが xz です。

圧縮率は gzip より 30~40% 小さく、bzip2 よりも約 15% 小さくなる場面が多く、現在の Linux 系配布物では事実上の高圧縮標準となっています。Linux カーネル (linux-x.x.x.tar.xz)、Arch Linux パッケージ (.pkg.tar.zst も増えていますが)、Fedora RPM などで広く採用されています。

欠点は圧縮速度の遅さとメモリ消費の大きさで、-9e (extreme) では 700MB 以上のメモリを使うこともあります。展開速度は意外と速いため、配布する側が時間と CPU を負担し、ユーザは速く展開できる、というアーカイブ向きの特性を持ちます。

基本構文

xz [オプション] ファイル...
unxz [オプション] ファイル.xz...
xzcat ファイル.xz

主要オプション

オプション意味
-0-9圧縮レベル (デフォルト -6)
-eextreme モード (より高圧縮、CPU 大幅増)
-k元ファイルを残す
-d展開
-c標準出力へ
-T n並列処理 (n スレッド、0 で自動)
-t整合性テスト
-l圧縮情報の詳細表示
--memlimitメモリ上限指定

実用例

# 基本圧縮
xz huge.log
# → huge.log.xz が作られる

# 元ファイル保持 + 最高圧縮
xz -9ek huge.log

# 並列で圧縮 (4 スレッド)
xz -T4 archive.tar

# 標準出力にパイプ
cat backup.sql | xz -c > backup.sql.xz

# tar.xz アーカイブ作成
tar cJvf src.tar.xz src/

# tar.xz 展開
tar xJvf linux-6.10.tar.xz

# 単体展開
unxz file.xz

# 内容確認
xzcat config.xz | less

# 圧縮率・サイズ確認
xz -lv archive.xz

# 整合性テスト
xz -tv backup.xz

関連コマンドとの比較・組み合わせ

項目gzipbzip2xzzstd
圧縮率最高
圧縮速度とても遅
展開速度とても速
メモリ大 (700MB+)
tar オプションzjJ (大文字)--zstd

並列処理は -T0 で全コア使用、近年のマルチコア環境では実用速度になりました。

注意点・落とし穴

  • 圧縮時のメモリ大量消費: -9-9e は組み込み機器やコンテナでは OOM になることがあります。--memlimit=200MiB で制限可能。
  • 展開メモリも大きい: 圧縮時より少ないとはいえ、xz 展開も数十~数百 MB 消費することがあります。
  • tar のオプションは大文字 J: gzip の z・bzip2 の j と紛らわしいので注意。
  • 過去の xz-utils バックドア事件: 2024 年に xz-utils 5.6.0/5.6.1 で SSH デーモンへのバックドアが発見されました (CVE-2024-3094)。配布元のバージョン確認は重要です。

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