| この記事の要点 |
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本稿では Eclipse のプラグインによる Spring Framework の開発環境(Spring Tools)の導入について記述します。
Eclipse の導入が済んでいない方はこちら。
Spring Tools(STS)とは
Spring Tools は、Spring 公式(VMware / Broadcom の Spring チーム)が提供する IDE 拡張です。以前は Spring Tool Suite(STS)と呼ばれており、マーケットプレースで「sts」と検索するのはその名残です。主な機能は次のとおりです。
- Spring Starter Project: start.spring.io と連携し、依存ライブラリを選ぶだけで Spring Boot プロジェクトを生成
- Boot Dashboard: 複数の Spring Boot アプリをまとめて起動・停止・再起動
- application.properties / application.yml の補完と、存在しないプロパティの警告
- Bean 定義・リクエストマッピングの一覧表示やジャンプ、Spring 特有の書き方の検証とクイックフィックス
同じ機能は VS Code 拡張としても提供されています。Eclipse 版は 2026 年時点で 5.x 系が最新で、Spring Boot 4 / Spring Framework 7 に対応しています。古い Spring 3 系向けだった STS 3 は開発が終了しているため、これから入れるなら Spring Tools 4 以降を選びます。
インストール前の確認
- Eclipse のバージョン: Spring Tools は比較的新しい Eclipse リリースだけをサポートします。古い Eclipse ではマーケットプレースに表示されない、またはインストールで依存関係エラーになることがあります
- JDK: Spring Boot 3 / 4 は Java 17 以上が必要です。Eclipse の「ウィンドウ → 設定 → Java → インストール済みの JRE」に JDK 17 以上が登録されているか確認します
- ネットワーク: 社内ネットワークでプロキシが必要な場合は「ウィンドウ → 設定 → 一般 → ネットワーク接続」で設定しておきます
Spring Tools(STS)プラグインの導入手順
「ヘルプ」→「Eclipse マーケットプレース」を選択。

「sts」と入力し検索 →「インストール」を選択。現在のマーケットプレースでは「Spring Tools」という名前で表示されます。似た名前の非公式プラグインと間違えないよう、提供元が Spring(VMware / Broadcom)であることを確認してください。

拘りが無ければ、選択された機能はそのままで「確認」を選択。

使用条件に同意して「完了」を選択する。ダウンロードとインストールは画面右下の進捗バーで確認できます。途中で「署名されていないコンテンツ」や「信頼する証明書」の確認が出た場合は、提供元を確認したうえで許可します。

最後に Eclipse の再起動を求められるので再起動します。これでプラグインのインストールは完了です。
インストールできたかの確認方法
- 「ファイル → 新規 → その他」を開き、「Spring Boot」フォルダの下に「Spring Starter Project」があるか確認する
- 「ウィンドウ → ビューの表示 → その他」で「Boot Dashboard」が選べるか確認する
- 「ヘルプ → Eclipse について → インストール詳細」の「インストール済みソフトウェア」に Spring Tools が表示されているか確認する
最初のプロジェクトを作るまでの流れ
- 「ファイル → 新規 → Spring Starter Project」を選ぶ
- プロジェクト名、ビルドツール(Maven / Gradle)、Java のバージョン、パッケージ名を入力する
- 依存関係の選択画面で、Web アプリなら「Spring Web」、テンプレートを使うなら「Thymeleaf」などにチェックを入れる
- 「完了」で start.spring.io からひな形がダウンロードされ、プロジェクトが作成される(インターネット接続が必要)
- Boot Dashboard でプロジェクトを選び、起動ボタンで実行する。コンソールに「Started 〜Application」と出れば成功
うまくいかないときの対処
| 症状 | 原因と対処 |
|---|---|
| 「Eclipse マーケットプレース」がメニューにない | Marketplace Client が入っていないパッケージの Eclipse。「Eclipse IDE for Enterprise Java and Web Developers」などのパッケージを使うか、Marketplace Client を先に入れる |
| 検索結果に表示されない・接続エラー | プロキシ設定、または Eclipse が古くて対象外。Eclipse を更新するか、Spring Tools 同梱版を使う |
| インストール時に依存関係のエラー | Eclipse 本体のバージョンと Spring Tools の対応が合っていない。「ヘルプ → 更新の確認」で Eclipse を最新化してから再実行する |
| Starter Project 作成時にエラー | start.spring.io に接続できていない。ブラウザで start.spring.io を開いて ZIP を取得し、「インポート → 既存 Maven プロジェクト」で取り込む方法もある |
| 起動時に「UnsupportedClassVersionError」 | プロジェクトの Java バージョンより古い JDK で実行している。実行構成の JRE を JDK 17 以上にする |
プラグイン版と同梱版のどちらを選ぶか
- プラグイン版: すでに使っている Eclipse(Pleiades で日本語化した環境など)に追加したい場合
- 同梱版(Spring Tools for Eclipse): Spring 開発専用の環境をすぐ用意したい場合。spring.io/tools から OS ごとの配布物を入手して展開するだけで使える
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