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su コマンド — su - とログインシェル、sudo -i との違いと運用上の注意

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この記事の要点
  • su (substitute user) は現在のシェルセッションから別ユーザーに切り替えるコマンドです。
  • su - (ハイフン付き) はログインシェルとして起動し、環境変数・PATH・カレントディレクトリも切替先に揃えます。
  • root への切替は su -、特定ユーザーへは su - user。実行には対象ユーザーのパスワードが必要です。
  • モダンな運用では su よりも sudo -isudo -u user -i が推奨される (監査ログが残る)。
  • 関連: sudo / passwd

概要

su は "substitute user" (代替ユーザー) の略で、現在のシェルセッションから別のユーザーアカウントに切り替えるコマンドです。指定ユーザーのパスワードが要求され、認証が通れば子プロセスとしてそのユーザーのシェルが起動します。ユーザー名を省略すると root に切り替わります。su 単独だと環境変数や PATH を引き継いでしまうため、ログインシェル相当の挙動 (~/.bash_profile などを読み直す) にしたい場合は su - または su -l を使うのが定番です。最近は監査性の観点から sudo -i / sudo -u が推奨される場面が増えていますが、root 直接ログインを無効化していない環境では今でもよく使われます。

基本構文

su [オプション] [ユーザー名] [-- 引数...]

例: su - で root にログインシェル切替、su - alice -c "id" で alice として 1 コマンドだけ実行。

主要オプション

オプション意味
- / -l / --loginログインシェルとして起動 (環境を切替先に揃える)
-c "cmd"指定コマンドだけ実行して終了
-s <shell>シェルを上書き指定
-m / -p環境変数を保持 (HOME/SHELL なども元のまま)
-g <group>プライマリグループを上書き (root のみ)
-G <groups>サブグループを上書き

実用例

1. root にログインシェルで切り替え:

$ su -
Password: ****
#

2. 別ユーザーに切り替えてから作業:

$ su - bob
Password: ****
$ whoami
bob

3. 1 コマンドだけ実行:

su - alice -c "crontab -l"

4. シェルを切り替えて起動:

su -s /bin/sh -

5. sudo を使うモダン版 (推奨):

sudo -i              # root のログインシェル
sudo -u alice -i     # alice のログインシェル
sudo -u alice crontab -l

関連コマンドとの比較・組み合わせ

  • sudo: 個別コマンドの権限昇格。監査ログが残るので運用上推奨される。
  • sudo -i: su - 相当だがパスワードは「自分の」もの。安全性が高い。
  • runuser: root 専用の su 代替。パスワード不要で他ユーザーになりすませる (sudoers 不要)。
  • machinectl shell user@: systemd 環境で独立したセッションを開く方法。
  • exit: su で起動したシェルを抜けて元に戻る。

注意点・落とし穴

  • susu - の違い: ハイフン無しだと環境を引き継ぐため PATH や HOME が元のユーザーのまま。トラブルの温床。
  • root 直接ログイン禁止環境: 多くのディストリで root の passwd が無効化されており su - が通らない。sudo -i を使う。
  • 監査ログ: su は "誰が root になった" をたどりにくい。sudo なら syslog/journal に明示記録される。
  • パスワード: su は対象ユーザーのパスワード、sudo は自分のパスワード。意外と混同しがち。
  • 子シェルなので Ctrl-D で戻る: su はネスト可能だが、ネスト深度を見失うと操作対象を間違える。常に whoami で確認。
  • PAM 制約: /etc/pam.d/supam_wheel.so が有効だと wheel グループ非所属は su できない。

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