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history コマンド履歴の表示と操作 | bash

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この記事の要点
  • history は対話 bash で実行したコマンドの履歴を表示・操作する組み込みコマンド
  • !番号!!Ctrl-R によるインクリメンタル検索と組み合わせて再実行できる
  • 履歴は ~/.bash_history に保存され、件数は HISTSIZEHISTFILESIZE で制御
  • HISTCONTROL=ignoredups:ignorespace で重複・先頭スペース付きコマンドを除外できる (パスワード露出対策)
  • history -c でメモリ上履歴を消去、history -d N で特定行を削除

概要

history は、対話シェル (主に bash) が記録しているコマンド履歴を表示・操作するための組み込みコマンドです。同じコマンドを繰り返す場合や、過去の操作を確認したい場合に欠かせない機能で、シェル作業効率を大きく左右します。

履歴はメモリ上の配列とファイル (~/.bash_history) の 2 階層で管理され、シェル終了時にメモリ→ファイルへフラッシュされます。シェル変数 HISTSIZE (メモリ上の保持件数) と HISTFILESIZE (ファイル上の保持件数) で挙動を細かく設定できます。

基本構文

history                # 履歴を全件表示
history N              # 直近 N 件を表示
history -c             # メモリ上の履歴を全消去
history -d N           # N 番の履歴を削除
history -w             # メモリ→ファイルへ書き出し
history -r             # ファイル→メモリへ読み込み
history -a             # 追記モードで書き出し

# 履歴再実行
!!                     # 直前のコマンドを再実行
!N                     # 履歴 N 番のコマンドを再実行
!string                # string で始まる直近のコマンドを再実行
!?string?              # string を含む直近のコマンドを再実行
^old^new               # 直前のコマンドの old を new に置換して実行

主要オプション

オプション意味
-cメモリ上の履歴を全消去
-d N履歴の N 行目を削除
-aこのセッションで追加された履歴をファイルに追記
-wメモリ上の履歴で履歴ファイルを上書き
-r履歴ファイルを読み込んでメモリに追加
-nまだ読み込んでいない新しい行を履歴ファイルから読み込む

実用例

1) 履歴から検索して再実行

# Ctrl-R を押し、検索したい文字列を入力 (例: docker)
# 一致した履歴が表示されたら Enter で実行、または Esc で編集可能
# 別候補を見るなら Ctrl-R を再度押す

2) sudo を付け忘れた直前のコマンドを実行

apt update             # Permission denied
sudo !!                # → sudo apt update が実行される

3) 履歴の件数を増やす

# ~/.bashrc に追記
export HISTSIZE=10000
export HISTFILESIZE=20000
export HISTTIMEFORMAT="%F %T "       # タイムスタンプを表示
export HISTCONTROL=ignoredups:ignorespace
export HISTIGNORE="ls:cd:pwd:exit:history"

4) 機密コマンドを履歴に残さない

HISTCONTROL=ignorespace
 mysql -u root -psecret  # 先頭にスペースを入れると履歴に残らない
history -d $(history 1 | awk "{print \$1}")  # 直前の履歴を削除

5) よく使うコマンドの統計

history | awk "{print \$2}" | sort | uniq -c | sort -rn | head
# 自分がどのコマンドをよく使うかランキング表示

関連コマンドとの比較・組み合わせ

fc は履歴を編集して実行する POSIX コマンドで、fc -l で履歴表示、fc N で N 番を再編集できます。Ctrl-R はインクリメンタル検索のキーバインドで、history コマンドより素早く目的の履歴に到達できます。

zshfish はより高機能な履歴管理 (シェル間共有、入力中候補表示) を持ちます。bash でも PROMPT_COMMAND="history -a" を設定するとセッション間で履歴を共有できます。

注意点・落とし穴

  • パスワードや API トークンを引数で渡すと履歴に残り、後から盗まれる恐れがある (HISTCONTROL=ignorespace と先頭スペースで回避)
  • 複数のシェルセッションを同時に開くと、最後に終了したセッションが履歴ファイルを上書きするため、別セッションの履歴が消える場合がある
  • cron や非対話シェルでは history は無効
  • ! 展開はクオート内でも一部解釈されることがあるため、シングルクオートで囲むのが安全 ("!" ではなく "!" でも環境次第)
  • 監査要件 (SOX/PCI) の環境では history を改ざんすると問題になることがある

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