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top コマンド完全ガイド | リアルタイムでプロセスを監視する Linux 標準ツール

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この記事の要点
  • top は Linux サーバの状態を リアルタイム に観察できる最も基本的なプロセス監視ツール
  • CPU・メモリ使用率の高いプロセスを瞬時に把握でき、暴走プロセスの特定に必須
  • 対話モード中に P(CPU順) / M(メモリ順) / k(kill) などのキー操作で挙動を変えられる
  • -b バッチモード + -n 回数指定でログ取りやスクリプト連携も可能
  • htop / atop / glances など強化版もあるが、まずは素の top を使いこなすのが基本

概要

top はシステム全体の負荷と個別プロセスのリソース使用状況を、画面を更新しながら一覧表示するツールです。Linux ディストリビューションには標準で含まれており、追加インストール不要で必ず利用できるのが強みです。サーバが重い・反応が遅いといった一次切り分けの場面では、まず top を叩いて CPU 使用率と load average、メモリ使用量、上位プロセスの並びを眺めるのが定石となります。表示は約 3 秒ごとに自動更新され、上部のサマリ(uptime, load, CPU, Mem, Swap)と、下部のプロセステーブル(PID, USER, %CPU, %MEM, COMMAND など)で構成されます。ps プロセスの確認 がスナップショット型なのに対し、top は時間軸を持った観察が可能で、一時的にスパイクするプロセスや短命のゾンビ生成なども捉えやすいのが特徴です。

基本構文

# 対話モードで起動(Q で終了)
top

# メモリ使用量順にソートして起動
top -o %MEM

# 5 回更新したら自動終了(ログ取り向け)
top -bn5

# 特定 PID のみを追跡
top -p 1234,5678

主要オプション

オプション意味
-bバッチモード(端末制御を行わずプレーンテキスト出力)
-n <N>N 回更新したら終了
-d <秒>更新間隔を秒で指定
-u <user>指定ユーザのプロセスのみ表示
-p <PID>指定 PID のみ監視
-o <field>初期ソートフィールド指定(%CPU / %MEM など)
-Hスレッド単位で表示

対話モードのキー操作

top の真価は対話モードのキー操作にあります。以下を覚えておくと現場での対応速度が桁違いになります。

キー動作
P%CPU 降順でソート
M%MEM 降順でソート
T累積 CPU 時間でソート
kPID を指定して kill(シグナル番号も指定可)
rrenice(優先度変更)
1CPU コアごとの内訳を表示/非表示
cCOMMAND をフルパス表示に切替
uユーザ名でフィルタ
W現在の設定を ~/.toprc に保存

実用例

# メモリリーク調査: 1 秒間隔で 60 回ログを取る
top -b -d 1 -n 60 -o %MEM > /tmp/top-mem.log

# nginx ユーザのプロセスだけ監視
top -u nginx

# 暴走している PID 9999 だけを 0.5 秒ごとに追跡
top -d 0.5 -p 9999

# 上位 10 プロセスを CSV ライクに抜き出す
top -bn1 | head -n 17 | tail -n 10 | awk "{print \$1,\$9,\$10,\$12}"

関連コマンドとの比較・組み合わせ

top は対話的観察に強い一方で、スクリプト処理は ps や pidstat のほうが扱いやすいケースもあります。htop はインタラクティブ性とカラー表示でモダンですが、本番サーバには未インストールのことも多いため、top を素で使えることが結局は重要です。バッチモードで取ったログを awkgrep で加工し、Zabbix や Mackerel に流す運用もよく行われます。

注意点・落とし穴

  • %CPU は 1 コア基準 で 100% を超えることがある(マルチスレッド)。1 キーでコア別表示にすると誤解を避けられる
  • 更新間隔を極端に短くするとロガーやコンテナ環境では top 自体が重くなる
  • SSH 越しに長時間動かしっぱなしにすると、回線切断時にゾンビが残ることがある。長期監視はバッチモードでファイル出力が安全
  • コンテナ内で実行するとホストのプロセスは見えない。ホスト側監視には別端末が必要

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