| この記事の要点 |
|
概要
長いビルドや大容量のコピーを始めたあとに「これは時間がかかりすぎる、別の作業をしたい」と思うことはよくあります。そんなときに Ctrl+Z で一時停止 → bg でバックグラウンド実行に切り替える、というのがシェルジョブ制御の定番の流れです。& 付きで起動し忘れたコマンドを後付けでバックに回せる、地味ですが日常的に使う機能です。
基本構文
# フォアグラウンドで動いている処理を Ctrl+Z で停止
^Z
[1]+ Stopped tar czf big.tar.gz /var
# bg で バックグラウンド実行に切り替え
$ bg
[1]+ tar czf big.tar.gz /var &
# ジョブ番号を明示
$ bg %1
# 複数まとめて再開
$ bg %1 %2主要オプション
bg はオプションが少なく、基本はジョブ指定子だけを受け取ります。
| 引数 | 意味 |
|---|---|
| (なし) | カレントジョブをバックで再開 |
%N | ジョブ番号 N |
%+ / %% | カレントジョブ |
%- | 1 つ前のジョブ |
%?name | コマンド文字列に "name" を含むジョブ |
実用例
# シナリオ: rsync を後付けでバックグラウンド化
$ rsync -a /data/ /mnt/backup/
^Z
[1]+ Stopped rsync -a /data/ /mnt/backup/
$ bg
[1]+ rsync -a /data/ /mnt/backup/ &
$ jobs
[1]+ Running rsync -a /data/ /mnt/backup/ &
# 端末を閉じても続けさせたい → disown を併用
$ disown -h %1
# 進捗を見たくなったら fg で呼び戻し
$ fg %1関連コマンドとの比較・組み合わせ
最初からバックグラウンドで起動するなら command & が手っ取り早いです。nohup と & のバックグラウンド実行 を組み合わせると SSH 切断にも耐えます。サスペンド + bg は、後から思いついた場合の救済手段と考えるとよいでしょう。バックに回したジョブを呼び戻すには fg、状態確認は jobs です。
注意点・落とし穴
- 標準出力・標準エラーが端末に紐づいたままなので、バックでも端末上にログが流れてくる。気になる場合はリダイレクトしてから起動するのが基本
- 端末を閉じると SIGHUP で死ぬ。残したいなら
disownかnohup - tty が必要なコマンド(vi など)は bg にしてもすぐに停止状態に戻る
- ジョブ番号が増えてくると
%1と%2を取り違えやすい。jobs -lで確認する習慣を
関連リンク
- 親: Linux コマンド一覧
- カテゴリ: Linux
- 一覧表示: jobs シェル管理下のジョブ一覧
- フォアに戻す: fg バックグラウンドジョブをフォアグラウンドに
- 切断耐性: nohup と & のバックグラウンド実行
- 監視: top プロセスの動的監視
実用 Tips と落とし穴
bg は基本的には Ctrl-Z でサスペンドしたジョブを再開するために使います。最初からバックグラウンドで動かす場合は command & を使い、長時間ジョブで切断耐性が必要なら nohup + & または disown を組み合わせます。
SSH セッションを切ってもジョブを残したいときの定番パターン:
# パターン 1: 起動時から切断耐性
nohup ./long-task.sh > out.log 2>&1 &
# パターン 2: 走り始めてからシェルから切り離す
./long-task.sh
# Ctrl-Z
bg
disown -h %1 # SIGHUP を受け取らないようにする
注意: bg でバックグラウンドに送ったジョブも、標準出力がターミナルに紐づいたままだと SSH 切断で SIGHUP が飛んできて死ぬことがあります。本番運用なら最初から tmux / screen を使うか、systemd の systemd-run --user --scope を使うのが堅牢です。
子ページ
子ページはありません
同階層のページ
- ls ファイル/ディレクトリ一覧表示
- sudo ユーザー指定
- cron/crontab ジョブの自動実行と登録方法
- wget http通信によるファイルダウンロード
- rm ファイル/ディレクトリ削除
- pwd カレントディレクトリの表示
- cd ディレクトリの移動
- ./configure
- make
- make install
- unzip ファイルの解凍
- mv ファイル/ディレクトリの移動および名称変更
- mkdir ディレクトリの作成
- touch 空ファイルの新規作成
- vi テキストディタの使用
- find ファイル/ディレクトリ検索
- grep 文字列の検索
- tail ファイルの末尾表示
- curl HTTP通信によるリクエスト
- nslookup ドメインのIP解決
- apt update パッケージリストの情報を更新
- apt upgrade パッケージの更新
- ln リンク/ショートカットの作成と削除
- rsync ファイル/ディレクトリの同期
- ssh リモートとの暗号化通信
- scp sshを利用したファイルのコピー
- unzip zip ファイルを解凍する
- cp ファイル/ディレクトリのコピー
- diffファイルの差分抽出
- fdisk ハードディスクに対する操作
- lsblk デバイスをツリー状で表示する
- kill プロセスを終了させる
- zip ファイルやディレクトリをzip形式に圧縮する
- hostコマンド
- chmod 権限の変更
- ip IPアドレスの確認
- chown コマンド(所有者の変更)
- chgrp ファイル/ディレクトリのグループ情報の変更
- nohupと'&' プログラムのバックグラウンド実行(ssh接続時)
- lsof 開いているポート番号の確認
- tar ファイルの圧縮と解凍
- file ファイルの種類を表示
- cat ファイルの中身を表示
- head ファイルの先頭部分を表示
- wc 行数/単語数/文字数を確認
- shutdown システムのシャットダウンと再起動
- ps プロセスの確認
- which コマンドの絶対パスを調べる
- yum RedHat系ディストリビューションの管理
- mount ファイルシステムのマウント
- 特定フォルダ以下の特定拡張子のファイルを再帰的に削除する方法
- 特定のフォルダとそのサブフォルダ内にある特定のファイル名のファイルを再帰的に削除
- sed テキスト処理用ストリームエディタ
- awk フィールド単位の柔軟なテキスト処理
- sort 行の並び替え
- uniq 重複行の除去・カウント
- cut 行から特定列を切り出し
- tr 文字の置換・削除
- less ページャでファイルを読む
- more 古典ページャ
- xargs 標準入力をコマンド引数に変換
- paste 複数ファイルを列方向に結合
- top プロセスの動的監視
- htop 強化版インタラクティブプロセス監視
- nice プロセスの優先度を指定して起動
- renice 実行中プロセスの優先度を変更
- jobs シェル管理下のジョブ一覧
- bg ジョブをバックグラウンドで実行
- fg バックグラウンドジョブをフォアグラウンドに
- killall プロセス名でまとめて終了
- pgrep プロセス名から PID を検索
- pkill プロセス名でシグナルを送信
- uname システム情報の表示
- uptime システム稼働時間とロードアベレージ
- free メモリ使用状況の表示
- df ディスク使用量 (ファイルシステム単位)
- du ディレクトリ・ファイル単位の使用量
- lscpu CPU 情報の表示
- lsmod 読み込み済みカーネルモジュール一覧
- lspci PCI デバイス一覧
- dmesg カーネルリングバッファの表示
- w ログイン中ユーザーと負荷の表示
- ping ホストへの到達性とラウンドトリップ確認
- traceroute ホストまでの経路を表示
- netstat ネットワーク接続・ルーティング表示 (旧式)
- ss netstat 後継、ソケット統計
- ifconfig ネットワークインターフェース表示・設定 (旧式)
- dig DNS リゾルバ問い合わせの定番
- route ルーティングテーブル表示 (旧式)
- iptables Linux パケットフィルタリング
- telnet TCP 接続診断・古典的リモートログイン
- arp ARP テーブルの表示・編集 (旧式)
- useradd ユーザーアカウントの作成
- usermod 既存ユーザーアカウントの変更
- userdel ユーザーアカウントの削除
- passwd パスワードの変更・管理
- groupadd グループの追加
- id ユーザーとグループの ID・所属を表示
- whoami 現在のユーザー名を表示
- su 別ユーザーに切り替え
- dnf Red Hat 系の次世代パッケージマネージャ (yum 後継)
- pacman Arch Linux のパッケージマネージャ
- echo 文字列・変数の出力
- export 環境変数の設定と継承
- alias コマンドの別名定義
- source / . スクリプトをカレントシェルで実行
- history コマンド履歴の表示・操作
- type コマンドの種別 (組み込み/関数/エイリアス/外部) を表示
- env 環境変数表示と一時設定でコマンド実行
- set シェルオプションと位置パラメータの操作
- unset 変数・関数の削除
- printf C 風書式付き出力
- systemctl systemd ユニットの管理
- service init.d 互換のサービス管理
- journalctl systemd ジャーナルログの参照
- crontab 定期実行ジョブの登録・編集
- at 指定時刻に 1 回だけコマンド実行
- umount ファイルシステムのアンマウント
- reboot システムを再起動
- halt システムを停止
- date 日付・時刻の表示と設定
- hostname ホスト名の表示・設定
- gzip ファイルを Deflate で圧縮
- gunzip gzip 圧縮ファイルの展開
- bzip2 高圧縮率の圧縮コマンド
- xz LZMA2 ベースの高圧縮コマンド
- zstd Facebook 製の高速圧縮コマンド
- dpkg Debian パッケージの低レベル操作
- rpm Red Hat パッケージの低レベル操作
- snap Canonical の sandbox パッケージマネージャ
- apt Debian/Ubuntu の高レベルパッケージマネージャ
- 7z 7-Zip コマンドラインツール
人気ページ
- 1 Eclipseで「サーバーに追加または除去できるリソースがありません。」の原因と対処法
- 2 tomcat の起動 / 停止ログと catalina.log・catalina.out の違い
- 3 JavaScript で base URL を取得する方法|window.location.origin
- 4 YouTube Data API v3 エラー一覧|403・400・404 の原因と対処
- 5 Laravel エラー一覧|500/Blade/DB 接続/ルーティングの代表エラー
- 6 3Dグラフィックスとは|モデリング/レンダリング/主要ソフトウェア (Blender / Maya)
- 7 Spring Frameworkのアノテーション一覧
- 8 【Spring】@Valueアノテーションとは
- 9 CATALINA_HOME の確認方法 (Linux / Mac)
- 10 【Spring】@Autowiredアノテーションとは
最近更新/作成されたページ
- Git pushした変更の取消し|revert・履歴変更と保護の注意点 2026-10-15 23:49:01
- Gitでローカルを戻す前に|reset・restoreの違いと退避範囲 2026-10-15 23:49:01
- Git rebaseの使い方|対象範囲・競合解決・pushの判断 2026-10-15 22:50:59
- Git pullの使い方|取込み先・ff-only・競合とstashの注意点 2026-10-15 22:50:59
- Git pushの使い方|送信先・タグ・force-with-leaseの条件 2026-10-15 22:12:47
- Git remoteの設定・確認・削除|SSH URLとfetch/pushの違い 2026-10-15 22:12:47
- Gitリモートリポジトリの作成|初回push・既存履歴・mirrorの注意 2026-10-15 15:48:16
- Gitのuser.name・user.email設定|local/global・確認と過去履歴の注意 2026-10-15 15:30:07
- LinuxにGitをインストール|配布元・初期設定・TLSと認証の確認 2026-10-15 15:30:06
- Git導入と初回push|Linuxサーバー・Windows/macOS・SSH設定 2026-10-15 14:51:54
- Db2のCREATE INDEX|索引定義・INCLUDEと実行計画の確認 2026-10-15 14:10:22
- Db2の自動採番|IDENTITY・ID取得とRESTARTの注意点 2026-10-15 14:10:22
- 【DB2】特定スキーマの全テーブルの全カラム情報を取得する方法 2026-10-15 13:53:15
- Db2のシーケンスとIDENTITYの違い|採番とカタログの確認SQL 2026-10-15 13:53:15
- Db2で複数カラムをUPDATEする方法|SET・WHEREと更新前の値 2026-10-15 13:53:15