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yumコマンドの使い方|RedHat系のパッケージ管理とdnfとの関係

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この記事の要点
  • yumは、RedHat系ディストリビューション(RHEL/CentOS/Rocky Linux/AlmaLinux/Fedora など)でソフトウェアのインストール・更新・削除を行うパッケージ管理コマンドです。
  • 依存関係(必要な関連パッケージ)を自動で解決し、リポジトリ(配布元のサーバ)からまとめて取得します。
  • 2026年時点では、現行の主要RHEL系(RHEL 8以降・CentOS Stream・Rocky・Alma)のyumは内部的にdnf(後継ツール)へ移行しており、yumdnfへのシンボリックリンク(別名)として動作します。コマンドの使い方はほぼ共通です。
  • パッケージの導入・削除には管理者権限が必要なため、通常はsudoを付けて実行します。

 

yumとは

yum(Yellowdog Updater, Modified)は、RedHat系Linuxディストリビューションで使われるパッケージ管理コマンドです。ソフトウェア(パッケージ)のインストール、アップデート、削除、検索などを1つのコマンドで行えます。

yumの最大の特徴は、依存関係の自動解決です。あるソフトウェアを動かすために別のライブラリが必要な場合、yumはそれらを自動的に判別し、リポジトリからまとめてダウンロード・インストールします。利用者は必要なパッケージ名を指定するだけで済みます。

RedHat系では、個々のパッケージファイルは.rpm形式で配布され、低レベルの操作はrpmコマンドが担います。しかしrpm単体では依存関係を自動で解決できません。yumはこのrpmを土台にしつつ、リポジトリ連携と依存解決を加えた上位の管理ツールという位置づけです。

対象となる主なディストリビューションは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)、CentOS/CentOS Stream、Rocky Linux、AlmaLinux、Fedora、Amazon Linux などです。

 

主要なyumコマンド一覧

日常的によく使うyumのサブコマンドを以下にまとめます。多くの操作で管理者権限が必要なため、sudoを付けて実行します。

サブコマンド書式説明
installsudo yum install パッケージ名パッケージをインストールする(依存パッケージも自動取得)
updatesudo yum update [パッケージ名]パッケージを最新版に更新する。名前を省略すると全体を更新
removesudo yum remove パッケージ名パッケージを削除する(erase も同義)
searchyum search キーワードリポジトリからキーワードでパッケージを検索する
infoyum info パッケージ名バージョンや概要などパッケージの詳細情報を表示する
listyum list [installed | available | updates]パッケージの一覧を表示する(状態で絞り込み可)
repolistyum repolist有効なリポジトリの一覧を表示する
check-updateyum check-update更新可能なパッケージがあるかを確認する

検索・情報表示(search/info/list/repolist/check-update)は読み取りのみのためsudoなしでも実行できますが、install/update/removeはシステムを変更するため管理者権限が必要です。

 

使い方の実例

実際のコマンド例を見ていきます。ここではWebサーバの「nginx」を例にします。

パッケージを検索する

yum search nginx

キーワードに一致するパッケージ名と概要が表示されます。

パッケージの詳細を確認する

yum info nginx

バージョン、リポジトリ名、概要などが確認できます。インストール前にどのバージョンが入るかを把握できます。

パッケージをインストールする

sudo yum install nginx

必要な依存パッケージも含めて、導入内容の一覧が表示され、最後に「続行しますか?(y/N)」と確認されます。問題なければyを入力します。

更新の有無を確認して更新する

yum check-update
sudo yum update nginx

パッケージ名を省略してsudo yum updateとすると、システム全体の更新可能なパッケージをまとめて更新します。

パッケージを削除する

sudo yum remove nginx

 

yumとdnfの関係(2026年時点)

RedHat系では、yumの後継としてdnf(Dandified YUM)というパッケージ管理ツールが開発されました。dnfはyumの設計上の課題を改善した次世代版で、依存解決アルゴリズムの刷新やAPIの整理などが行われています。

2026年時点では、現行の主要RHEL系(RHEL 8以降、CentOS Stream、Rocky Linux、AlmaLinux、Fedora など)で、パッケージ管理の中核はdnfに移行しています。これらの環境では、yumコマンドはdnfへのシンボリックリンク(別名)として提供されており、yum install ...と打っても実体としてはdnfが実行されます。

$ which yum
/usr/bin/yum
$ ls -l /usr/bin/yum
lrwxrwxrwx ... /usr/bin/yum -> dnf-3

このため、長年使われてきたyumという打ち慣れたコマンド名はそのまま使え、基本的なサブコマンド(install/update/remove/search/info など)の使い方も共通しています。新しく環境を構築する場合はdnfを直接使うことが推奨されますが、既存の手順やスクリプトでyumと書かれていても、現行RHEL系ではそのまま動作します。

なお、RHEL 7など旧世代では「本来のyum(Python 2ベース)」が使われていました。世代によって実体が異なる点は意識しておくとよいでしょう。具体的な移行状況はディストリビューションとバージョンに依存するため、運用環境では実機での確認をおすすめします。

 

aptとの違い

Linuxのパッケージ管理コマンドとしては、Debian/Ubuntu系で使われるaptもよく知られています。yum(dnf)とaptは役割こそ似ていますが、対象とするディストリビューションの系統が異なります。

項目yum / dnfapt
主な対象RedHat系(RHEL/CentOS/Rocky/Alma/Fedora)Debian系(Debian/Ubuntu)
パッケージ形式.rpm.deb
インストール例sudo yum install パッケージ名sudo apt install パッケージ名

どちらを使うかは、自分が操作しているOSの系統で決まります。RedHat系ならyum/dnf、Debian系ならaptを使う、と覚えておけば十分です。

 

つまずきやすいポイント(落とし穴)

注意点
  • 管理者権限(sudo)が必要:install/update/removeはシステムを変更するため、一般ユーザーのままだと権限エラーになります。sudoを付けて実行します。
  • -yオプションの乱用に注意sudo yum install -y パッケージ名のように-yを付けると、確認プロンプトを自動でyes扱いします。スクリプトでは便利ですが、手作業では「何がインストール・削除されるか」を確認せず進めてしまうため、想定外の変更が入る危険があります。手動操作では原則として確認画面を読んでから進めましょう。
  • リポジトリ設定の確認:目的のパッケージが見つからない場合、そのソフトを配布するリポジトリが有効になっていないことがあります。yum repolistで有効なリポジトリを確認し、必要に応じて追加リポジトリ(EPELなど)を設定します。
  • キャッシュ起因の不整合:古いメタデータが原因で更新が反映されないことがあります。その場合はsudo yum clean allでキャッシュを削除してから再実行すると解消することがあります。

 

よくある質問(FAQ)

Q1. yumとdnf、どちらを使えばよいですか?

現行の主要RHEL系ではyumdnfの別名として動作するため、どちらを打っても結果は同じです。新規の手順書やスクリプトを書くなら、後継であるdnfを直接使うのが無難です。既存環境でyumと書かれていてもそのまま動作します。

Q2. インストール済みのパッケージ一覧を確認するには?

yum list installedで確認できます。特定のソフトが入っているか調べたい場合はyum list installed | grep nginxのように絞り込むと便利です。

Q3. 間違えてインストールしたパッケージを取り消したいです。

sudo yum remove パッケージ名で削除できます。なお、依存関係で一緒に入った関連パッケージが残ることがあるため、削除内容は確認プロンプトでよく確認してください。

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