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netstat コマンドの使い方 | Linux 入門

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この記事の要点
  • netstat はネットワーク接続、ルーティングテーブル、インターフェース統計、masquerade 接続、マルチキャスト所属を一括で確認できる古典コマンド
  • 現在は ss / ip / nstat に分解・置き換えが進んでおり、新規スクリプトでは ss を推奨
  • -tunap 系の組み合わせで「TCP/UDP の LISTEN + 確立済み接続 + プロセス名」をワンライナーで取得できる
  • net-tools パッケージに含まれるが、最近のディストリビューションでは未インストールがデフォルトの場合がある
  • プロセス特定には root 権限 (sudo) が必要。-p オプションで PID/プログラム名を表示

概要

netstat は「ネットワーク統計」を意味する歴史あるコマンドで、TCP/UDP の接続一覧、リスニングポート、ルーティングテーブル、インターフェース統計、masquerade セッションなどを横断的に表示します。1980 年代の BSD 由来で、Linux 版は net-tools パッケージから提供されてきました。現代の Linux では iproute2 系の ssip が公式に推奨されますが、運用ドキュメントやレガシスクリプトでは依然 netstat が頻出するため、読み書きできることが必要です。

基本構文

netstat [オプション]

主要オプション

オプション意味
-tTCP のみ
-uUDP のみ
-n名前解決しない (高速)
-aLISTEN を含む全状態
-lLISTEN だけ
-pPID/プログラム名表示 (要 root)
-rルーティングテーブル (route -n と同等)
-iインターフェース統計
-sプロトコル別統計
-c1 秒ごとに繰り返し表示

実用例

# LISTEN 中の TCP ポートをプロセス名付きで
sudo netstat -tlnp

# 全 TCP/UDP 接続 + PID
sudo netstat -tunap

# ルーティングテーブル
netstat -rn

# インターフェース別パケット統計
netstat -i

# TCP 統計のサマリ (再送回数など)
netstat -s | grep -A1 retrans

関連コマンドとの比較・組み合わせ

新しい環境では同等の出力を以下のように lsof 開いているポート番号の確認 や ss で得るのが現代流です。netstat はインストールが必要、ss は iproute2 で標準搭載という違いがあります。

# LISTEN TCP プロセス特定 (ss 版)
sudo ss -tlnp

# 旧 netstat -i 相当
ip -s link

# ルーティングテーブル (新)
ip route show

# 開いてるソケットからプロセス特定
sudo lsof -i :80

注意点・落とし穴

  • 未インストール: Ubuntu 18.04 以降や RHEL 8 以降では net-tools がデフォルト未導入。apt install net-tools / dnf install net-tools が必要。
  • 大量接続環境では遅い: 何万もの確立済み接続がある場合、netstat は ss より明らかに遅い。本番運用は ss 推奨。
  • -p の root 要件: 自プロセス以外の PID 表示は root 権限必須。sudo を忘れると PID 欄が空になる。
  • -n の付け忘れ: DNS 逆引きで止まることがあるため、調査時はほぼ常に -n を付ける癖をつける。
  • カラム互換性なし: パイプで awk する場合、netstat と ss でフィールド位置が違うので注意。

関連リンク

ss への移行ガイド

netstat非推奨(net-tools パッケージ全体が deprecated)。後継 ss への移行を推奨します。RHEL 9 以降や Debian 12 以降ではデフォルトインストールから除外されているため、ss を覚えるのが確実です。

netstatss 同等
netstat -tlnpss -tlnp
netstat -tnpss -tnp
netstat -anpss -anp
netstat -rnip route
netstat -iip -s link

ss は内部で netlink (AF_NETLINK) を使うため、/proc/net/* をスキャンする netstat より大幅に高速です。コネクション数が多いサーバでは速度差が体感できるレベル。

過渡期では両方使えるようにしておき、CI / Ansible / 監視スクリプトは順次 ss に書き換えましょう。netstat が必要な古いツールの互換用には、ラッパースクリプトを用意するパターンが現実的です。

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