◀ 11.

HOI4 Superior Firepower 解説|砲兵重視の陸軍ドクトリンとおすすめサブドクトリン

▶

この記事の要点

  • Superior Firepower(火力優勢)は 1.17 以降、陸の Grand Doctrine 4 種の 1 つ。旧ツリーの左右ルートは無くなった
  • 採用時: ライン砲兵の軟攻 +10%、支援中隊の軟攻 +5%、戦術 Overwhelming Fire
  • 砲兵トラックを習熟しきると Brigade Size +1 と戦術 Suppressive Barrage
  • 機甲・作戦トラックのマイルストーンで陸軍の回復率が合計 +0.30
  • 開始時に採用している国はアメリカとユーゴスラビア(1939 年開始ではフィリピンも)

M4 Sherman
M4 シャーマン — アメリカは Superior Firepower で開始する(Wikimedia Commons より、PD / CC)

11.17 以降の Superior Firepower

1.17 でドクトリンは「Grand Doctrine を 1 つ選び、4 本のトラックにサブドクトリンを入れて習熟で育てる」制度に変わりました。Superior Firepower は名前を残して Grand Doctrine の 1 つになっています。公式 Wiki の説明文は「兵ではなく砲弾を送れ」という趣旨で、圧倒的な火力で機動部隊の前進路を開く方針です。

1.16 以前の Superior Firepower は 1 本のツリーを順に研究し、途中で「分散支援」「統合支援」のどちらかに進む形でした。現行ではこの分岐は存在せず、代わりにどのサブドクトリンを組み合わせるかで方向性を決めます。旧ツリーの段ごとの数値は現行の効果とは別物なので、古い攻略の数値は参考にしないでください。

2採用時のボーナス

項目効果
ライン砲兵軟攻 +10%
支援中隊軟攻 +5%
戦術Overwhelming Fire を解禁
費用陸軍経験値(公式 Wiki: 1 件 100 または 50。精神・顧問などで増減)

採用時ボーナスは砲兵大隊と支援中隊にだけかかるのが特徴です。歩兵だけの師団や戦車だけの師団では恩恵がほとんどありません。逆に、師団設計で砲兵を前提にしている国なら、採用した瞬間から全師団の火力が上がります。

1.19.3 では砲兵装備そのものが強化されました。パッチノートによると、砲兵 I の突破は 6 から 10、砲兵 II は 7 から 13、砲兵 III は 8 から 16 に上がり、ロケット砲も突破と軟攻が伸びています。一方で支援砲兵・支援ロケット砲は攻撃・防御・突破の補正が −40% から −50% に下がりました。ライン砲兵にボーナスが乗る Superior Firepower にとっては追い風の調整です。

3マイルストーン(トラックを習熟しきったときの追加効果)

トラックマイルストーンの効果
Infantry補給消費 −10%
戦術 Elastic Defense
Artillery & Combat SupportBrigade Size +1(1 列あたりの大隊数上限)
計画の減衰 −10%
戦術 Suppressive Barrage
支援中隊の組織率 +10
Armor戦術 Delay
陸軍の回復率 +0.10
連隊支援中隊の軟攻 +5%・硬攻 +5%
Operations計画の減衰 −10%
戦術 Tactical Withdrawal
陸軍の回復率 +0.20

読み取れることは 3 つあります。

  • Brigade Size +1 が砲兵トラックに付く。他の 3 系統は歩兵か機甲のトラックなので、砲兵中心の軍で早く師団設計の幅が広がるのは Superior Firepower だけです
  • 回復率(組織率の戻り)が 2 つのマイルストーンで合計 +0.30。戦闘の合間に組織率が早く戻るので、連続した攻勢や防御戦で効きます
  • 計画の減衰 −10% が 2 回。計画ボーナスが落ちにくくなるので、攻勢を止めてから再開するまでの損が減ります

4相性の良いサブドクトリン

公式 Wiki によると、Grand Doctrine は選べるサブドクトリンを制限しません。以下は Superior Firepower の効果と重なる、または補い合う候補です(効果は 1.19.3 対応の公式 Wiki による)。

トラック候補理由
Artillery & Combat SupportFire Concentration採用時にライン砲兵の突破 +10%・組織率 +5。習熟でライン砲兵とロケット砲の戦闘幅 −0.8、砲兵の防御・軟攻 +10% など。ライン砲兵への上乗せが Superior Firepower と重なる
Artillery & Combat SupportFlying Batteries(NCNS)採用時にライン砲兵の軟攻 +10% とロケット研究ボーナス。自動車化砲兵・ロケット砲を強化する。機動部隊にも砲兵を付ける軍向け
InfantryAssault Infantry採用時に支援砲兵の軟攻 +20%。習熟で対戦車砲中隊・対空砲中隊や支援対戦車・支援対空・支援砲兵も伸びる。支援中隊を厚くする設計と噛み合う
InfantryGreat War Infantry陸上要塞の建設速度 +25%、徒歩歩兵の防御 +10%。習熟で支援砲兵・歩兵砲の軟攻も伸びる。歩兵と砲兵で戦線を固める軍向け
OperationsRapid Domination採用時に歩兵系とライン砲兵の軟攻 +10%、戦術 Breakthrough。習熟で支援中隊の軟攻 +10%・組織率 +10 など、支援中隊の強化が Superior Firepower と重なる
OperationsGrand Assault採用時に最大計画 +10%、陸軍の突破 +10%・軟攻 +5%。計画の減衰を抑えるマイルストーンと合わせて計画攻勢を組みやすい
ArmorMobile Defense / Streamlined Deployment機甲を使う場合の候補。Superior Firepower の機甲マイルストーンは回復率と連隊支援中隊の強化なので、戦車の主力化よりも歩兵師団の支えとして戦車を使う構成と合う
ヒント: 1.17.3 のパッチノートで開発者は、陸のサブドクトリンでプレイヤーの選択が目立って集中しているのは Fire Concentration だけだと述べています。Superior Firepower と組むかどうかに関わらず、砲兵トラックの定番候補です。

5習熟の貯め方と順番(目安)

砲兵トラック(Artillery & Combat Support)は、ライン砲兵・支援砲兵・支援中隊が戦闘に出ると習熟が貯まります。1.17.4 で倍率は 10 倍から 8 倍に下がりましたが、歩兵トラック(1.0 倍)よりはるかに高い倍率です。1 トラックあたりの月間上限は 40 なので、どのトラックも 1 段階進めるのに最短で 2 か月半かかる計算です(報酬 1 段階 100 の場合)。

  1. 開戦前: Superior Firepower と砲兵トラックのサブドクトリンを採用し、砲兵入りの師団を訓練に回して少しずつ習熟を貯める(訓練は 10% の率)
  2. 開戦後: 砲兵入りの師団を前線に出し、砲兵トラックを優先して習熟しきる(Brigade Size +1 と Suppressive Barrage)
  3. 並行して Operations トラックを育て、回復率 +0.20 のマイルストーンを狙う。Operations の倍率は 0.7 倍と低いので時間がかかる

サブドクトリン未選択のトラックでも習熟の一部を貯金できます(公式 Wiki では以後の獲得の 25%、上限 200)。機甲トラックを後回しにする場合も、戦車を使っていれば貯金が残ります。

6向く国と軍の組み方

公式 Wiki の開始時ドクトリン一覧では、アメリカとユーゴスラビアが 1936 年開始時に Superior Firepower を採用しています(1939 年開始ではフィリピンも)。公式 Wiki は、開始時のドクトリンを使い続けたほうが長期的に陸軍経験値の消費が少ないとしています。

効果から見た目安は次のとおりです。

  • 工業力に余裕があり、砲兵と支援中隊を全師団に配れる国: 採用時ボーナスが全師団に乗る
  • 歩兵主体で戦線を守りつつ火力で削る国: 回復率と計画減衰のマイルストーンが長期戦で効く
  • 戦車の数で押せない国: Brigade Size +1 が砲兵トラックに付くため、戦車の生産に頼らず師団を拡張できる

師団設計については 攻め歩兵テンプレ や 守備歩兵テンプレ、砲兵大隊の性能は 大隊一覧(砲兵・対戦車・対空) を参照してください。

7切り替えるときの注意

注意
公式 Wiki によると、陸の Grand Doctrine を替えると陸のすべてのトラックの習熟がリセットされます。また開発日誌によると、習熟しきったサブドクトリンを入れ替えるとそのトラックのマイルストーンを失います。途中で Mobile Warfare などに乗り換える場合は、それまでの習熟が無駄になる点を考えて判断してください。

8よくある質問

Q. 昔の「分散支援」「統合支援」はどちらを選べばいい?
A. 1.17 で廃止され、選択肢としては存在しません。支援中隊寄りにしたいなら Assault Infantry や Rapid Domination、機動部隊の砲兵を強くしたいなら Flying Batteries のように、サブドクトリンで方向を決めます。

Q. Superior Firepower と Fire Concentration は両方とも Overwhelming Fire を解禁するが無駄?
A. 戦術の解禁は重複しますが、Fire Concentration の価値はライン砲兵の突破・組織率や習熟後の戦闘幅削減にあります。戦術目当てで選ぶものではありません。

Q. 砲兵を積まない師団でも意味はある?
A. 採用時ボーナスはライン砲兵と支援中隊にしかかかりません。マイルストーンの回復率や補給消費は全軍に効きますが、砲兵を使わない軍なら他の系統のほうが効果を活かしやすくなります。

出典: Hearts of Iron 4 Wiki「Land doctrine」 / Developer Diary「Doctrines」 / Patch 1.17.3 / Patch 1.17.4 / Patch 1.19.3

9関連記事

Post Share
子ページ

子ページはありません

同階層のページ
  1. 大隊一覧 ①歩兵系
  2. サポート中隊一覧
  3. 攻め歩兵テンプレ 12-4
  4. 中戦車師団テンプレ 13-5
  5. 戦車設計入門 (NSB)
  6. 戦闘機・爆撃機の設計 (BBA)
  7. 海軍艦艇の設計 (MtG)
  8. ドクトリン徹底比較と選び方
  9. 大隊一覧 ②戦車・機甲系
  10. 大隊一覧 ③砲兵・対戦車・対空 系
  11. 陸戦ドクトリン①Superior Firepower(火力優勢)
  12. 陸戦ドクトリン②Grand Battleplan(大戦闘計画)
  13. 陸戦ドクトリン③Mobile Warfare(機動戦)
  14. 陸戦ドクトリン④Mass Assault(大量突撃)
  15. 空戦ドクトリン①Strategic Destruction(戦略爆撃)
  16. 空戦ドクトリン②Operational Integrity(制空と中型機)
  17. 空戦ドクトリン③Battlefield Support(地上支援)
  18. 海戦ドクトリン①Fleet In Being(艦隊決戦)
  19. 海戦ドクトリン②Trade Interdiction(通商破壊)
  20. 海戦ドクトリン③Base Strike(基地攻撃)
  21. 重戦車師団テンプレ
  22. 守備歩兵テンプレ 7-2 詳細
  23. 空挺師団テンプレ
  24. 装甲擲弾兵師団テンプレ
  25. V 兵器(V1 / V2)とミサイル
  26. ジェット機 / 最新航空機
  27. 原子爆弾(核兵器)
  28. 連隊支援の使い方
  29. 特殊部隊ドクトリン

最近更新/作成されたページ