8.

Revit の .rvt と .rfa の違いと使い方完全ガイド — .rte / .rft / IFC まで

編集
この記事の要点
  • .rvt = Revit プロジェクトファイル(建物全体)、Revit のメインデータ
  • .rfa = Revit ファミリファイル(柱・窓・什器などのパラメトリック部品)
  • .rte = プロジェクトテンプレート、.rft = ファミリテンプレート
  • Revit Server / Cloud Worksharing(旧 BIM 360)で複数人共同編集が可能、.rvt がセントラルファイル
  • IFC(.ifc)は業界中立フォーマット、Revit からエクスポート / インポート可能だが情報の一部はロスする

Revit の主要ファイル形式

Autodesk Revit は複数の拡張子を使い分けて運用します。最も重要なのが .rvt.rfa ですが、テンプレート(.rte / .rft)や互換形式(IFC)も理解しておく必要があります。

.rvt(プロジェクトファイル)

建物 1 棟分の全データを格納するファイルです:

  • 建物のジオメトリ(壁・床・屋根・柱)
  • ビュー(平面 / 立面 / 断面 / 3D / シート)
  • 注釈・寸法・タグ
  • ファミリ(.rfa)の埋め込みコピー
  • 設定(単位・テンプレート設定・プロジェクト情報)
  • リンク情報(参照している他の .rvt / .ifc / .dwg)

ファイルサイズは中規模建物で 100MB〜500MB、大規模では 1GB を超えることもあります。

.rfa(ファミリファイル)

柱・窓・ドア・什器など、繰り返し配置するパラメトリック部品を定義します:

  • 3D ジオメトリ(ボックス押出し / スイープ / ロフト 等の作成履歴)
  • パラメータ(幅 / 高さ / 素材 等)
  • タイプ(W900xH2000 / W1200xH2000 等のバリエーション)
  • 参照面(Reference Plane)と寸法拘束
  • サブカテゴリ・素材割当

.rvt にロード(読み込み)するか、配置時にダブルクリックして使用します。

テンプレートファイル

拡張子意味用途
.rteRevit Template新規 .rvt 作成時のひな形
.rftRevit Family Template新規 .rfa 作成時のひな形(メートル単位ドア / 構造柱 等)

テンプレートには標準ビュー・標準シート・社内推奨設定を仕込んでおき、新規プロジェクトを即座に立ち上げられるようにします。

.rfa の中身(パラメトリック構造)

.rfa は単なる 3D モデルではなくパラメータ駆動の作成履歴を持ちます:

ドアファミリ (door.rfa) の構造:

[パラメータ]
  Width = 900mm
  Height = 2000mm
  ThicknessWall = 150mm (Type Parameter)
  FrameMaterial = "Wood" (Material Parameter)

[参照面]
  Center (Left/Right)  ← Width パラメータで距離拘束
  Center (Front/Back)  ← ThicknessWall パラメータ

[ジオメトリ]
  ボイドカット → 壁に穴
  ドア本体押出し → 厚み 40mm
  フレーム押出し → 30mm

[配置時]
  壁を選択 → ホスト要素として認識
  Width, Height を変更すると全自動でジオメトリ更新

.rvt 同士のリンク

大規模プロジェクトでは建築 / 構造 / 設備(MEP)を別 .rvt に分けて管理し、リンクで参照します:

  1. 挿入タブ → Revit リンク をクリック
  2. 参照する .rvt を選択
  3. 配置方法(原点位置 / 共有座標)を指定
  4. リンクされたモデルはホストファイルに表示のみ、編集不可

更新は挿入タブ → リンク管理 から手動 / 自動。リンクモデルの要素を参照するには RevitLinkInstance.GetLinkDocument() を使います。

Worksharing(共同編集)

1 つの .rvt を複数人で同時編集する仕組み:

方式仕組み規模
セントラルファイル方式ネットワーク共有上の .rvt をローカルにコピーして編集 → 同期社内 LAN(10 人程度)
Revit Server専用サーバが .rvt を管理、リモート拠点でも編集可多拠点(100 人)
BIM Collaborate(旧 BIM 360)Autodesk クラウド上で .rvt を共有国際プロジェクト

IFC との比較

IFC は buildingSMART 策定の業界中立 BIM 形式です:

項目.rvt.ifc
規格Autodesk 専用ISO 16739(オープン)
ジオメトリ精度完全変換時に簡略化される場合あり
パラメトリック維持結果ジオメトリに固定(多くの場合)
他 BIM 互換不可ARCHICAD / Vectorworks / Tekla 等
用途Revit ネイティブ作業異なる BIM 間連携、行政提出

その他の関連拡張子

  • .rcs — Revit 点群(Reality Capture Scan)
  • .rvt.0001 等 — バックアップファイル(自動生成)
  • .rfa.0001 等 — ファミリのバックアップ
  • .addin — Revit アドインのマニフェスト XML
  • .dyn — Dynamo グラフファイル

FAQ

Q: .rvt を別の PC で開けない
A: バージョンの互換性が原因です。Revit 2024 で保存した .rvt は Revit 2023 以前では開けません。新しいバージョンが古いを開ける方向のみ可。

Q: .rfa を編集するには?
A: ファミリエディタで開きます。Revit から直接編集する場合は、配置済みファミリを選択してファミリの編集ボタンを押します。

Q: ファイルが大きすぎて重い
A: 「ファイル」→「監査」「圧縮」を実行、未使用ファミリのパージ(Purge Unused)、リンクモデルの分割を検討します。

Q: .rvt から DWG にエクスポートできる?
A: 可能です。ファイル → エクスポート → CAD 形式 → DWG。ビュー単位 / シート単位を選べます。

編集
Post Share
子ページ

子ページはありません

同階層のページ
  1. エラー・トラブルシューティング一覧
  2. プロジェクトの作成
  3. 通り芯の作成
  4. レベルの追加と修正
  5. 3Dビューで表示する方法
  6. 壁の作り方
  7. ビュー(View)とは
  8. .rvtと.rfa拡張子の説明
  9. モデルとプロジェクトの違い
  10. Revitのプロジェクト基準点を表示する方法