ページの作成
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この記事の要点
- ARCHICAD の床はスラブ(Slab)ツールで作成。ツールボックスの「デザイン」セクション
- 入力方法は多角形(ポリゴン)/ 矩形 / 回転矩形の 3 種類、状況に応じて選択
- 複合構造(Composite Floor)でフローリング・捨張り・断熱材・コンクリート躯体を 1 つのスラブで表現
- 開口(Hole)はスラブ選択 → シフト+クリックでポリゴン入力、階段穴あけに必須
- レベルは「現在の階から」のオフセット指定、構造躯体トップ(SL)と仕上げトップ(FL)を使い分け
1スラブツールの基本
ARCHICAD で床を作るにはスラブ(Slab)ツールを使います。スラブは床・天井・屋上などの水平な板状要素を表現する基本ツールで、複合構造を持たせれば仕上げ・断熱・躯体を一体で扱えます。
2スラブの作成手順
- ツールボックスから デザイン → スラブ を選択
- 情報ボックス(または設定ダイアログ Ctrl+T)で厚さ・素材・レベルを指定
- 幾何学的方法を選択: 多角形 / 矩形 / 回転矩形
- 平面ビューでクリックして頂点を入力(多角形の場合)
- 始点に戻るとポリゴンが閉じてスラブが生成される
3スラブ設定ダイアログの主要項目
| 項目 | 意味 | 典型値 |
|---|---|---|
| 厚さ | スラブの総厚 | RC 150〜200mm、木造 28〜35mm |
| レベル(上面) | 現在階の SL からの高さ | 0mm(床仕上げ FL は別途) |
| 構造 | 基本 / 複合 / プロファイル | 仕上げ込みなら複合 |
| 構成材料 (Building Material) | 断面の塗りつぶし・素材 | RC 躯体 / 木造下地 |
| 線種・ペン | 平面表示の見た目 | 連続線・断面ペン |
| レイヤ | 属するレイヤ | S-Slab / A-Floor 等 |
4複合構造(Composite Floor)の設定
木造住宅の床仕上げを 1 つのスラブで表現する例:
- スラブ設定ダイアログ → 構造 → 複合構造
- 属性マネージャ → 複合構造 → 新規作成
- レイヤ構成を上から順に定義:
- フローリング 15mm
- 捨張り合板 12mm
- 根太 45mm
- 大引 90mm
- 各層に建築素材(Building Material)と塗りつぶしを割り当て
- 合計厚さ 162mm のスラブとして配置
5レベル指定(上面 / 下面)
スラブの基準は上面(Top)か下面(Bottom)を選択できます:
- SL(構造レベル)基準: 躯体トップを 0 として配置 → 構造図と整合
- FL(仕上げレベル)基準: 仕上げ面を 0 として配置 → 意匠図と整合
- 2 階床なら「現在階の +0」とすればその階の基準高さに自動配置
- マイナス値で下げる(例: 玄関土間 -150mm)
床レベルの考え方:
階 SL (Story Level) ━━━━━━━━━━━━ ← 構造図の基準
↑ +20mm
階 FL (Finish Level) ━━━━━━━━━━━━ ← 仕上げ面(住む人が触る面)
スラブ上面を SL に合わせると構造図と一致
スラブ上面を FL に合わせると意匠図と一致
スラブ厚 (例 150mm) の下端は SL - 150
6階段の開口(穴あけ)
2 階スラブに階段の穴を開ける手順:
- 該当スラブを選択(クリック)
- Shift を押しながら開口部の頂点をクリック → ポリゴン入力
- 始点に戻るとサブポリゴン(穴)として認識される
- 3D ビューで確認 → 階段が貫通している
またはSolid Element Operations(要素加算減算)を使う方法:
- 階段の周囲に「穴あけ用ボリューム」を作成
- デザイン → ソリッド要素操作
- ターゲット = スラブ、オペレータ = ボリューム、操作 = 減算
- 実行 → 階段位置に穴が空く
7スラブの表示設定
| 表示モード | 場面 | 設定箇所 |
|---|---|---|
| シンボル表示 | 意匠平面図 | モデル表示オプション → スラブ → シンボル |
| 断面表示 | 断面詳細図 | 断面ペン・塗りつぶしを表示 |
| カットフィル | 1/50 詳細図 | 建築素材のカットフィル ON |
| サーフェス表示 | 3D ビュー | 上面・下面・側面に異なるサーフェス可 |
8よくあるトラブル
スラブと壁が干渉する → 壁の参照線位置とスラブ縁を一致させる、またはWall-Slab Connect を使用
スラブが平面に表示されない → モデル表示オプションで「シンボル表示」を ON、またはレイヤが非表示になっていないか確認
勾配のついたスラブ(屋上)を作りたい → 屋根ツール、またはスラブ → 頂点ごとに Z 座標を変更(傾斜屋根機能)
9FAQ
Q: スラブと床仕上げを別々に作るべき?
A: 詳細図が必要なら複合構造で1 つのスラブに統合。プレゼン用ならテクスチャだけで OK。
Q: 階段スラブだけ厚さを変えたい
A: そのスラブだけ選択 → 設定ダイアログ → 厚さ変更。他のスラブは影響を受けません。
Q: スラブの数量を拾いたい
A: インタラクティブ集計(Interactive Schedule)でスラブの体積・面積を自動集計できます。
10📸 参考画像
※ 旧バージョンから引き継いだ参考画像です。手順・図解の補助としてご覧ください。



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