この記事の要点
- GSG_01_Getting_Started_Template.rte は、Revit ヘルプのチュートリアル「パート 1: プロジェクトを作成してレベルを追加する」で使うプロジェクト テンプレート
- 入手先として公式に案内されているのは、ヘルプの[チュートリアル]ページにある練習ファイルの zip。2026-10 時点で 2026 版ヘルプからもリンクされている
- 今の zip にこのファイルが入っているかは、この記事では確認できていない(2019 年には zip から抜けていたことがあった)
- 見つからないときは、Revit ヘルプ担当の Autodesk 社員がフォーラムで案内した方法がある。メートル単位の建築テンプレートで代用するか、パート 2 のファイルから始める
この記事は、Revit の公式ヘルプ(help.autodesk.com の Revit 2020〜2026 英語版・2026 日本語版)を 2026-10 時点で確認した内容です。Autodesk Community(公式フォーラム)での Autodesk 社員の回答を使った箇所は、その旨を書いています。
1GSG_01_Getting_Started_Template.rte とは
Revit のヘルプ(はじめに)には、建築モデルを 1 棟作りながら操作を覚えるチュートリアルがあります。パート 1〜13 で構成されていて、プロジェクトの作成とレベル、壁、地盤面と建築舗装、床、屋根、ドア、窓、カーテン ウォール、階段と手すり、ビュー、寸法、注記、シートを順に作ります。ヘルプには、このチュートリアルとビデオは建築モデリングだけが対象で、構造モデリングや MEP モデリングには当てはまらないと書かれています。
GSG_01_Getting_Started_Template.rte は、その最初の練習「パート 1: プロジェクトを作成してレベルを追加する」で使うテンプレートです。ヘルプのパート 1 には「作業を開始する前に、GSG_01_Getting_Started_Template.rte テンプレートをダウンロードします」とあります。このファイルが手順に出てくることは、Revit 2020・2021・2022・2024・2025・2026 の英語版ヘルプと 2026 日本語版ヘルプで確認しました。
パート 1 の内容は次のとおりです(所要時間 10 分、カテゴリ「新規ユーザ」)。
- Revit のホーム ページで[新規作成]をクリックし、ダウンロードした GSG_01_Getting_Started_Template.rte を探して[OK]を押し、プロジェクトを開始する。
- [プロジェクト ブラウザ]の立面図で[南]を開く。テンプレートにはレベルが 2 つ作成済み。
- レベルの名前を「01 - Store Floor」「00 - Foundation」に変え、00 - Foundation の高さを -1250mm にする。
- レベルを 2 つ追加し(7500mm 上、さらに 500mm のオフセット)、「02 - Lower Parapet」「03 - Upper Parapet」と名付ける。
寸法は mm で指示されているので、メートル単位のテンプレートが前提です。
2公式の入手先: チュートリアルの zip
ヘルプの[チュートリアル]ページには「こちらの zip ファイルをダウンロードして、チュートリアル シリーズを完了するために必要なファイルの全セットのコンテンツを展開します」とあります。2021 版以降のパート 1 のページにも、同じ zip へのリンクがあります。2026-10-04 時点で、各版のヘルプのリンク先は次のとおりでした(どれもリンク先が存在することだけを確かめ、zip の中身は開いていません)。
| ヘルプの版 | リンク先のファイル名 | サイズ |
|---|---|---|
| Revit 2020 | GSGRevitLT.zip(2020RVT_RTM) | 約 98 MB |
| Revit 2021 | GSGRevitLT.zip(2021RVT_RTM) | 約 109 MB |
| Revit 2024・2025 | GSGRevit.zip(2024RVT_RTM) | 約 125 MB |
| Revit 2026(日本語版ヘルプも同じ) | GSGRevit.zip(2026) | 約 126 MB |
2026 日本語版ヘルプの[チュートリアル]ページは help.autodesk.com(Revit 2026 チュートリアル) です。ダウンロードはこのページのリンクから行ってください。日本語版ヘルプからのリンク先も英語版(ENU)の zip です。
以前の版の記事にあった「Autodesk Knowledge Network から入手」「Autodesk Account の製品ページから入手」という案内は、公式ヘルプでは確認できませんでした。
3zip にファイルが無かったときの公式回答
Autodesk Community の Revit Architecture Forum には、「GSG_01_Getting_Started_Template.rte はどこでダウンロードできるか」というスレッド(2019 年 8 月〜)があります。そこで回答しているのは、Revit ヘルプを担当する Autodesk 社員です(署名は Jeff Hanson / Principal Content Experience Designer, Revit Help)。回答の流れは次のとおりです。
- 最初は「チュートリアルの他のファイルと同じく zip に入っている」と回答した。
- 利用者から「無い」と指摘されると、zip から RTE が抜けていることを認めた。そのうえで「このファイルに特別なものは何もない。メートル単位の建築テンプレートを使っても同じ」「2 番目のレッスン(壁のファイル)から始めてもよい」と案内した。
- 2020 年 2 月には「正しいファイルは今はページの zip に入っている」と回答した。
ただし、2021 年にも「リンクからダウンロードできない」という書き込みが続いています。現在の zip にこのファイルが入っているかは、この記事では確認できていません。ダウンロードしたのに見つからない場合は、上記の 2 つの代わりの方法が使えます。2 番目のレッスン(パート 2: 壁を作成する)で使うファイルは、ヘルプでは GSG_02_Create_Walls.rvt と書かれています。このファイルには、レッスンを助けるために通り芯があらかじめ追加されています。
なお、同じスレッドにはユーザーが独自に作ったテンプレートや、外部の共有サービスのリンクも投稿されています。どれも Autodesk の公式配布ではないため、この記事では紹介しません。
4テンプレート(.rte)とは
Revit 2026 日本語ヘルプ「プロジェクト テンプレート」では、次のように説明されています。
- プロジェクト テンプレートは、新しいモデルを作るときの開始点。既定のテンプレートを使うことも、会社の標準に合わせたカスタム テンプレートを作ることもできる。
- テンプレートには、ビュー テンプレート、ロードされたファミリ、定義済みの設定(単位、塗り潰しパターン、線種、線の太さ、ビュー尺度など)、必要に応じてジオメトリを含められる。
- ファイルの拡張子は RTE。
- Revit をインストールすると、専門分野や建物の種類に応じたテンプレートが複数入る。保存先は次のとおり。
%ALLUSERSPROFILE%\Autodesk\RVT 2026\Templates
フォルダ名の「RVT 2026」は版によって変わります(2020 版ヘルプでは「RVT 2020」)。チュートリアルのテンプレートが手に入らない場合、Autodesk 社員の回答にあった「メートル単位の建築テンプレート」は、このフォルダにある付属テンプレートから選びます。
テンプレートは、新しいプロジェクトの「ひな形」です。一方、チュートリアルのパート 2 以降で開く GSG_02_Create_Walls.rvt のようなファイルは、作業途中の状態が保存されたプロジェクト(モデル)です。テンプレートは「新規作成」で選んで新しいモデルを作り、プロジェクトは「開く」でそのまま開きます。
5テンプレートから新しいモデルを作る手順
Revit 2026 日本語ヘルプ「モデルを作成する」の手順です。
- [ホーム]ページのモデルの下で[新規作成]をクリックする(またはリボンの[ファイル]タブ → [新規作成] → (プロジェクト))。
- [新しいプロジェクト]ダイアログの[テンプレート ファイル]で、リストからテンプレートを選ぶ。または[参照]をクリックして目的の RTE ファイルを選び、[開く]をクリックする。
- [新規作成]で[プロジェクト]を選び、[OK]をクリックする。
[テンプレート ファイル]で[なし]を選ぶと、テンプレートを使わずに既定の設定で作成します。このときは[未設定の計測システム]ダイアログで[メートル単位]か[インチ/フィート単位]を選びます。
ヘルプには「Revit モデルには下位互換性はありません」とも書かれています。新しいリリースで作成・修正したモデルは、古いリリースでは開けません。
6よく使うテンプレートをリストに追加する
ダウンロードしたテンプレートを毎回[参照]で探すのが手間なら、[プロジェクトの新規作成]ダイアログのリストに登録できます(ヘルプ「プロジェクト テンプレートをリストに追加する」)。
- [ファイル]タブ → [オプション]をクリックする。
- [ファイルの場所]タブをクリックする。
- [プロジェクト テンプレート]リストで(値を追加)をクリックし、テンプレート ファイルを選んで[開く]をクリックする。
- [名前]を分かりやすい名前に変える。
- (行を上へ移動)・(行を下へ移動)で順番を整える。よく使うものを一番上に置くと選びやすい。
テンプレートはアクセスできる場所ならどこに置いてもかまいません。複数のユーザーで使うテンプレートは、全員がアクセスできるネットワーク上の場所に置くよう勧められています。
自分でテンプレートを作る方法もヘルプにあります。[プロジェクトの新規作成]ダイアログの[新規作成]で[プロジェクト テンプレート]を選んで設定する方法と、既存のテンプレートを開いて修正し、新しい RTE ファイルとして保存する方法です。
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