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Revit「Please run MaterialLibrary2021.msi first」の原因と対処

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この記事の要点

  • このメッセージは Autodesk Material Library(Revit・AutoCAD・Inventor・3ds Max が共通で使うマテリアル ライブラリ)のインストールに関するもの。Archicad(Graphisoft)のエラーではない
  • Autodesk サポート記事が挙げる原因は前回の不完全なインストールで残ったファイルの破損。残った製品・ライブラリをアンインストールし、残存フォルダを消してから入れ直す
  • 2023 以前の製品では、ライブラリは 4 つの MSI に分かれる。MaterialLibrary → Base → Low → Medium の順にインストールし、アンインストールは逆順
  • ライブラリの年版は製品の年版と一致させる(Revit 2021 なら 2021)。2024 以降は形式が ADIX に変わり、ライブラリ単体のアンインストールはできない

この記事の内容は、Autodesk のサポート記事(autodesk.com の Support / Technical Article)と Revit 2026 日本語ヘルプ(help.autodesk.com)で 2026-10 時点に確認できたことに限っています。Autodesk Community(公式フォーラム)の書き込みを使った箇所は、その旨を明記しています。

1どんなエラーか

Autodesk 製品のインストール中に、次のメッセージが表示されて先へ進めなくなることがあります。

Please run MaterialLibrary2021.msi first

メッセージの MaterialLibrary2021.msi は、Autodesk Material Library 2021 のインストーラ(Windows Installer パッケージ)です。文面は「先に MaterialLibrary2021.msi を実行してください」という意味です。末尾の 4 桁はライブラリの年版で、Autodesk のサポート記事では「MaterialLibraryxxx.msi」(xxxx は製品のリリース年)と表記されています。

Autodesk のサポート記事が例に挙げているのは AutoCAD 2017 のインストールです。ただし、マテリアル ライブラリは Revit とも共通のコンポーネントです。Autodesk Community には、Revit 2019 のインストール中に同じ形式のメッセージ(MaterialLibrary2019.msi)が出たという投稿もあります(回答者は Autodesk 社員ではなくユーザー)。

2Autodesk Material Library とは

Revit のヘルプでは、マテリアル ライブラリを「マテリアルと関連するアセットを集めたもの」と説明しています。ライブラリには、オートデスクが提供するものとユーザーが作成するものがあります。オートデスク提供のライブラリはロックされていて、マテリアルを上書きしたり削除したりはできません。Revit では [管理]タブ → [設定]パネル → (マテリアル) で[マテリアル ブラウザ]を開いて使います。また、Autodesk Inventor や AutoCAD と同じライブラリを使えば、マテリアルの一貫性を保てるとも書かれています。

Autodesk のサポート記事によると、AutoCAD・Revit・Inventor Professional・3ds Max で使う Autodesk Material Library は次の 4 種類で構成されています。

ライブラリ名MSI ファイル(2023 以前のインストール メディア内)
Autodesk Material LibraryContent\ADSKMaterials\20xx\CM\MaterialLibrary<version>.msi
Autodesk Material Library Base Resolution Image LibraryContent\ADSKMaterials\20xx\ILB\BaseImageLibrary<version>.msi
Autodesk Material Library Low Resolution Image LibraryContent\ADSKMaterials\20xx\ILL\LowImageLibrary<version>.msi
Autodesk Material Library Medium Resolution Image LibraryContent\ADSKMaterials\20xx\ILM\MediumImageLibrary<version>.msi

Navisworks で使う Autodesk Advanced Material Library は構成が別ですが、インストールとアンインストールの方法は同じと案内されています。

ライブラリの年版について、Autodesk は「Autodesk Material Library のバージョンは、使用する Autodesk 製品の年版と常に一致させる必要がある」としています。Revit 2021 で使うのは Material Library 2021 です。

3原因

このメッセージを扱った Autodesk のサポート記事(英語版の題名は「When installing AutoCAD you get a dialbog box "Please run MaterialLibraryxxx.msi first"」。dialbog は原文の綴りのまま)では、原因を Corrupt residual files(破損した残存ファイル)としています。製品本体やマテリアル ライブラリが途中までしか入っていない状態が残っている、ということです。

なお、別のサポート記事でマテリアル ライブラリを入れ直すときの MSI の実行順は、先頭が MaterialLibrary<version>.msi、その後が画像ライブラリ(Base → Low → Medium)です。メッセージが求めているのもこの「最初に実行する MSI」です。

4対処 1: 残ったファイルを片付けてから入れ直す

上記のサポート記事の手順は次のとおりです。

  1. Microsoft のトラブルシューティング ツール(記事中の名称は Microsoft FIXiT)で、製品本体(例: AutoCAD xxxx)とマテリアル ライブラリ(Material Library for xxxx)が部分的に入っていないか確認する。残っていればアンインストールする。
  2. 次のフォルダに、その製品のファイルが残っていれば削除する。
C:\Program Files\Autodesk
C:\Program Files\Common Files\Autodesk Shared
C:\Program Files (x86)\Autodesk
C:\Program Files (x86)\Common Files\Autodesk Shared
  1. Autodesk の一般的なインストール手順で、製品をインストールし直す。

削除するのは、問題になっている製品のファイルだけです。同じ PC で使っているほかの Autodesk 製品のフォルダまで消さないよう注意してください。Revit 本体まで入れ直すときは、Autodesk の「How to Complete a Clean Uninstall of Revit products」(Revit のクリーン アンインストール)の記事も案内されています。

5対処 2: マテリアル ライブラリだけを入れ直す(2023 以前)

Revit 2021 のような 2023 以前の製品では、サポート記事「オートデスク製品用 Autodesk Material Library をアンインストールおよび再インストールする方法」の手順で、ライブラリだけを入れ直せます。

アンインストール

次のいずれかのツールを使います(うまくいかなければ次のツールを試します)。

  • Autodesk アンインストール ツール(Windows の[スタート]で「アンインストール ツール」を検索)
  • [プログラムと機能]([スタート]で appwiz.cpl と入力して Enter)
  • Microsoft FixIT

アンインストールする順序は、Medium Resolution Image Library → Low Resolution Image Library → Base Resolution Image Library → Autodesk Material Library です。

インストール

  1. インストール メディアのフォルダを探す。Autodesk Account から完全なインストール ファイルをダウンロードした場合、既定では C:\Autodesk フォルダにある。
  2. 見つからない場合は、インストーラをダウンロードして実行し直し、展開先をメモする。展開が終わったらインストーラは終了する。
  3. 次の順に MSI を実行する(記事の 20xx・<version> の部分は製品の年版。Revit 2021 なら 2021)。
(インストール メディア)\Content\ADSKMaterials\20xx\CM\MaterialLibrary<version>.msi
(インストール メディア)\Content\ADSKMaterials\20xx\ILB\BaseImageLibrary<version>.msi
(インストール メディア)\Content\ADSKMaterials\20xx\ILL\LowImageLibrary<version>.msi
(インストール メディア)\Content\ADSKMaterials\20xx\ILM\MediumImageLibrary<version>.msi

インストール後、製品を起動してファイルを開いたときにエラーやクラッシュが起きる場合は、[コントロール パネル] → [プログラムと機能] から製品の修復を実行するよう案内されています。

インストールやアンインストールがうまくいかないときは、Windows のユーザー アカウント制御(UAC)を一時的にオフにする方法も示されています。ただし、作業が終わったら UAC を元の設定に戻すことが強く推奨されています。

62024 以降の製品の場合

Autodesk のサポート記事によると、2024 年版の製品からマテリアル ライブラリの形式は MSI から ADIX に変わりました。2024 以降の AutoCAD・Revit・Inventor・3ds Max では、マテリアル ライブラリは製品の一部としてインストールされ、単体ではアンインストールできません。単体で入れられるのは Medium Resolution の画像ライブラリだけです。ライブラリを消してしまった場合は、製品のインストーラを実行し直すと再インストールできます。

7失敗した箇所を Setup.log で確かめる

どのコンポーネントで止まったかを確認するには、インストールのログを見ます。Autodesk のサポート記事の手順は次のとおりです。

  1. Windows キー + R で %TEMP% を開く(インストールを実行したユーザーの TEMP フォルダ)。
  2. 更新日時で並べ替え、[製品名] Setup.log を探す(例: Revit 2017 なら「Autodesk Revit 2017 Setup.log」。展開用パッケージなら「[展開名] Setup.log」)。
  3. メモ帳などで開き、「Fail」で検索する(Failed と Failure の両方が見つかる)。失敗は、たいてい最初の Rollback の 1 行前に記録されている。

8インストール後に Revit でマテリアルが出ない場合

インストールは終わったのに Revit でライブラリが使えない場合について、Autodesk は 2 つのサポート記事を出しています。

  • ライブラリが表示されない/[管理]タブの[マテリアル]を押しても何も起きない(Cannot access Materials Library in Revit): 原因は Autodesk Material Library が正しくインストールされていないこと。まず Revit を管理者権限で起動して症状が続くか確認します。次に[コントロール パネル] → [プログラムと機能]で Autodesk Material Library が入っているかを見ます。一覧にあれば修復し、なければ前章の手順で入れ直します。それでも直らなければ、Revit をクリーン アンインストールしてから再インストールします。
  • マテリアル ブラウザに Autodesk のマテリアルが出ない(Autodesk materials are missing in Revit): 原因は AEC Materials ライブラリが非表示になっていること。マテリアル ブラウザでライブラリ パネルを表示し、[ホーム]から AEC Materials フォルダをダブルクリックして開きます。マテリアルを選んで右側の[追加]を押すと、プロジェクトに追加されます。

9旧版の記事について

この記事の旧版は、このメッセージを Archicad のインストール エラーとして扱っていました。そのため、Archicad 用の MSI 構成表、Archicad の版とライブラリの対応表、Library Manager での再登録手順などを載せていましたが、いずれも Autodesk 製品のエラーには当てはまりません。この版ですべて削除しました。

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