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Revit パラメータの種類まとめ|共有・プロジェクト・ファミリ・グローバル・組込みの使い分け

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Revit · 20

パラメータの種類と分類 — 総まとめと使い分け

ファミリ・共有・プロジェクト・グローバル・組込み。定義元・適用範囲・データ型という 3 つの軸でパラメータを整理し、「どんなときにどれを使うか」を 1 枚のフローで判断できるようにまとめます。

この記事の要点

  • パラメータは 定義元(ファミリ・共有・プロジェクト・グローバル・組込み)と 適用範囲(タイプ/インスタンス)の 2 軸で分類できる
  • タグ(図面上の注釈)に表示できるのは共有パラメータだけ。これが種類選びで最も重要な分かれ道
  • タイプパラメータは同じタイプ全体で共通、インスタンスパラメータは配置した 1 個ごとに値を持つ
  • 迷ったら「タグに出す?→共有」「集計だけ?→プロジェクト」「全体で連動?→グローバル」でフロー的に選べる

この記事は Revit のパラメータを体系的に整理する「総まとめ」です。個々の種類のくわしい説明は パラメータ(種類の基礎)共有パラメータ にゆずり、ここでは すべての種類を一覧で見比べ、使い分けを判断する ことに絞ります。まず 2 つの分類軸を押さえましょう。

12 つの分類軸

Revit のパラメータは、性質の異なる 2 つの軸で分類すると整理しやすくなります。この 2 軸は独立していて、たとえば「共有パラメータで、かつインスタンスパラメータ」という組み合わせも普通に存在します。

定義元どこで・どう定義されたか
  • ファミリ / 共有 / プロジェクト / グローバル / 組込みの 5 種
  • タグ表示や集計に使えるかが、これで変わる
適用範囲値を持つ単位
  • タイプ(同タイプ全体で共通) / インスタンス(1 個ごと)の 2 種
  • 1 つ変えると全部に反映されるか、個別かが変わる

以降、まず定義元による 5 種を一覧で見比べ、次に適用範囲による 2 種、最後にデータ型を確認したうえで、使い分けのフローに進みます。

2定義元による 5 分類

「そのパラメータがどこで定義されたか」による分類です。次の表が本記事の中心で、種類ごとに 有効範囲・タグ表示の可否・集計(スケジュール)の可否・主な用途 を並べています。とくにタグ表示の列に注目してください。

種類有効範囲タグ表示集計(スケジュール)主な用途
ファミリパラメータ1 つのファミリ内部のみ不可不可ファミリの寸法や動作を制御する(形状を駆動する)
共有パラメータ外部ファイル(.txt)+ GUID で定義。複数ファミリ/プロジェクトで共有タグ表示・集計・複数ファミリ/プロジェクト共有・IFC 書き出し
プロジェクトパラメータ特定のプロジェクト内のみ不可(共有でなければ)1 プロジェクト内で属性を追加し、集計表にまとめる
グローバルパラメータプロジェクト全体で 1 つの値不可複数の寸法/パラメータを連動させ、全体を一括制御する
組込みパラメータ(BuiltInParameter)Revit が最初から各要素に用意種類による長さ・面積・体積・レベルなど既定の属性

それぞれのポイントを補足します。

ファミリパラメータ

そのファミリ(.rfa)の内部だけで有効。寸法や表示のオン/オフなど、ファミリの振る舞いを制御します。図面のタグに出したり集計表に集めたりはできません。

共有パラメータ

外部のテキストファイルと GUID(一意な識別子)で定義され、タグ表示・集計・複数プロジェクト共有・IFC 書き出しがすべて可能。連携で最も重要な種類です。→ 共有パラメータ

プロジェクトパラメータ

特定のプロジェクト内で要素に属性を足せます。集計表には出せますが、共有パラメータとして定義しない限りタグには使えません。

グローバルパラメータ

プロジェクト全体で 1 つの値を持ち、複数の寸法やパラメータを連動させます。たとえば「全ドアの高さ」を 1 つの値で一括制御するといった使い方です。

組込みパラメータ

Revit があらかじめ用意している既定のパラメータ。長さ・面積・体積・レベルなど、要素が標準で持つ属性がこれにあたります。

組み合わせに注意

「集計だけならプロジェクトでよいが、図面のタグにも出すなら共有」というように、やりたいことに合わせて種類を選びます。

3タグに出せるのは共有パラメータだけ

種類選びで最もつまずきやすいのがここです。図面上のタグ(注釈)に表示できる追加パラメータは、共有パラメータに限られます。プロジェクトパラメータをいくら作っても、それが共有パラメータでなければタグには出せません。

○ 共有パラメータ
集計表にも出せて、図面のタグにも表示できる。複数プロジェクトで一貫させたいときの基本。
△ プロジェクトパラメータ(共有でない)
集計表には出せるが、タグには出せない。図面注記が必要になった時点で作り直しになりがち。

そのため、「この属性はいずれ図面のタグに出すかもしれない」と少しでも思うなら、はじめから共有パラメータで用意しておくのが安全です。あとから共有に切り替えるより、最初に共有で作るほうが手戻りが少なくて済みます。

4適用範囲による 2 分類

もう 1 つの軸が「値を持つ単位」です。これは定義元とは別の切り口で、同じ共有パラメータでもタイプ側にもインスタンス側にも設定できます。

種類値を持つ単位変更の影響
タイプパラメータタイプ単位(同じタイプの全部で共通)1 つ変えると、そのタイプを使う要素すべてに反映ドアの幅・高さ、壁の厚さ・材質
インスタンスパラメータインスタンス単位(配置した 1 個ごと)その 1 個だけに反映配置レベル、敷居高さ、コメント、個別のマーク番号

「全体で揃えたいものはタイプ、個別に持たせたいものはインスタンス」と覚えると取り違えにくくなります。タイプとインスタンスの違いは カテゴリ・タイプ・インスタンス でくわしく扱っています。

5データ型による分類

パラメータには、値の種類を表す データ型もあります。数値なのか文字なのか、長さなのか面積なのかを最初に決めておくと、集計や単位の扱いで事故が減ります。

寸法・量の型

長さ・面積・体積・角度など。単位を持ち、集計表で合計が取れます。

数・文字の型

数値・整数・文字列など。番号やコメントなど、汎用的な情報に使います。

その他の型

Yes/No(はい・いいえ)、材質、URL、画像など。用途に合わせて選びます。

データ型は途中で変えると値が失われることがあるため、パラメータを作る段階で「これは長さか、ただの数値か」をきちんと決めておくことが大切です。

6使い分けフロー

ここまでの内容を、実務での選び方としてまとめます。「まず何をしたいか」から出発すると、種類は次のように決まります。この分岐を 1 枚にしたのが下の図です。

  • 図面のタグに出したい共有パラメータ(タグに出せる唯一の種類)
  • 1 プロジェクト内の集計表にまとめたいだけプロジェクトパラメータ(ただし将来タグに出す可能性があるなら共有パラメータが安全)
  • ファミリ内部の寸法や動作を制御したいファミリパラメータ
  • プロジェクト全体で値を連動させたいグローバルパラメータ
パラメータの種類 使い分けフロー 何をしたい? 図面のタグに出したい? (注釈で値を表示) はい 共有パラメータ タグに出せる唯一の種類 いいえ 集計表にまとめたい? (1 プロジェクト内の集計) はい プロジェクト 将来タグ→共有が安全 いいえ ファミリ内部の制御? (寸法・動作の駆動) はい ファミリ いいえ 全体で値を連動? (複数の寸法を一括制御) はい グローバル Revit 既定の値 → 組込みパラメータ
図: パラメータの種類 使い分けフロー。「タグに出す→共有」「集計だけ→プロジェクト」「ファミリ内部→ファミリ」「全体で連動→グローバル」の順に判断する。長さ・体積などの既定値は組込みパラメータ。

要旨 — 2 軸で整理し、フローで選ぶ

パラメータは 定義元(ファミリ・共有・プロジェクト・グローバル・組込み)と 適用範囲(タイプ/インスタンス)の 2 軸で分類でき、そこにデータ型が加わります。実務での分かれ道は「図面のタグに出すかどうか」で、タグに出せるのは共有パラメータだけです。集計だけならプロジェクトパラメータ、ファミリ内部の制御ならファミリパラメータ、全体を連動させるならグローバルパラメータ、と目的から逆算して選べば迷いません。

軸1定義元 5 種
軸2適用範囲 2 種
目的からフローで選ぶ

各種類のくわしい説明は パラメータ(種類の基礎)共有パラメータ、集計への集約は スケジュール表(集計表) を参照してください。

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