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Revitのシートと図面化 — タイトルブロック・ビュー配置・図面番号・PDF/DWG書き出し

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Revit · 07

シートと図面化

モデルから作ったビューを「シート」に載せ、タイトルブロックと図面番号を整えて、印刷・PDF・DWG として発行する。モデル → ビュー → シートという、図面ができるまでの流れを整理します。

この記事の要点

  • シート(Sheet)は、実際に発行する図面 1 枚に相当する。ビューを配置して図面を仕上げる場である
  • シートにはタイトルブロック(図枠:図面名・図面番号・縮尺・日付などの欄)が入る
  • ビューをシートにドラッグして配置すると図面ができる。1 つのビューは原則 1 つのシートにのみ配置される
  • 図面番号はシートのパラメータで管理し、図面リスト(シート一覧)も集計表として自動生成できる
  • 仕上げた図面は印刷・PDF 書き出し・DWG 書き出しで外部に渡せる

本記事は Revit カテゴリの一部として、モデルから図面を作り出す「図面化」の仕組みを整理します。前章で扱った ビューとビューテンプレート で整えたビューを、ここでは「シート」に載せて発行可能な図面に仕上げます。

1シートとは

シート(Sheet)は、実際に印刷・提出する「図面 1 枚」に相当する要素です。平面・断面・3D・集計表などのビューをシートの上に配置していくことで、発行できる図面が完成します。Revit ではモデル → ビュー → シートという流れで図面化されるため、モデルを直せばシート上の図面にも自動的に反映されます。紙やデータとして外部に渡す最終成果物は、このシート単位で扱うのが基本です。

1モデル
2ビュー
3シート
4印刷・PDF・DWG

2タイトルブロック(図枠)

シートにはタイトルブロック(Title Block)を割り当てます。これは図面の外枠と、図面名・図面番号・縮尺・日付・承認欄などを記載する欄を持つ枠です。タイトルブロック自体はロード可能ファミリ(.rfa)として作られ、用紙サイズ(A1・A3 など)ごとに用意します。図面名や図面番号といった欄は、後述のシートのパラメータと連動して自動的に表示されます。

○ 自動表示される欄
図面名・図面番号・発行日など、シートのパラメータと連動する欄
△ 用紙ごとに用意
A1・A3 などサイズごとにタイトルブロックを準備しておく

3ビューの配置とビューポート

シートにビューを配置するには、プロジェクトブラウザからシート上へビューをドラッグします。配置されたビューは「ビューポート」として扱われ、シート上での位置や、ビュー名・縮尺の表示を調整できます。1 枚のシートには、平面図と凡例、断面図と詳細図など、複数のビューを組み合わせて載せるのが一般的です。

配置の基本ルール
  • 1 つのビューは、原則として 1 枚のシートにしか配置できない。同じ図を 2 枚のシートに載せたい場合は、ビューを複製してから配置する。
  • 凡例ビューは例外的に複数のシートへ配置できる(凡例は各図面に繰り返し載せることが多いため)。

このルールがあるおかげで、「どのビューがどのシートに載っているか」の対応が明確になり、管理がしやすくなっています。シート上のビューポートで実務で触れることが多いのは次の点です。

調整項目内容
配置位置シート上でドラッグして配置する。整列ツールで他のビューと位置を揃えられる。
ビュータイトル図の下に付く「平面図 1/100」などの見出し。表示・非表示や下線の長さを調整できる。
縮尺の整合縮尺はビュー側の設定が使われる。シート上で縮尺だけを変えることはできず、変えたいときはビューの設定を直す。

このように、シートは「レイアウトを決める場」であり、図そのものの中身(何が描かれているか)はビュー側で決まる、という役割分担になっています。中身を直したいときはビューを、配置を直したいときはシートを編集する、と切り分けると混乱しません。

4図面番号と図面リスト

各シートは、図面番号・図面名・発行日などをパラメータとして持ちます。図面番号を整理して付与すれば、タイトルブロックに自動表示されるだけでなく、図面の一覧表(シートリスト/図面リスト)を集計表として自動生成できます。図面を追加・削除しても、リストは最新の状態に保たれます。図面の管理・採番のルールは、プロジェクト初期に決めておくのが定石です。

図面番号は、ただの飾りではなく図面間の参照にも使われます。たとえば平面図に断面記号を置くと、その記号が「どのシートのどの断面図か」を示す番号と連動します。モデルとビュー、シートが一貫したデータでつながっているため、こうした参照も手作業ではなく自動で整合します。図面の差し替えや採番変更があっても、参照が崩れにくいのが BIM の強みです。

5印刷・書き出し

仕上げた図面は、さまざまな形式で外部へ渡せます。それぞれ用途が異なるため、渡し先に合わせて使い分けます。

出力用途
印刷紙への出力。複数シートをまとめて印刷できる。
PDF 書き出し電子納品・共有の標準。シート単位/複数まとめて出力できる。
DWG 書き出し2D CAD(AutoCAD など)へ渡す。レイヤ対応の設定が重要で、CAD ベースの取引先との連携で使う。
DWF などレビュー用の軽量フォーマット。

シートや図面番号もまた、パラメータを持った 1 つの要素(オブジェクト)です。そのため「全シートを連番で採番し直す」「特定の発行リビジョンのシートだけを PDF にまとめて書き出す」といった処理は、Revit の機能やアドインで一括して扱えます。データとして整理されているからこそ、まとめての処理がしやすいわけです。

DWG 書き出しの勘どころ

DWG 書き出しでは、Revit のカテゴリを CAD のレイヤにどう割り当てるか(書き出しマッピング)が品質を左右します。受け取り先の CAD 運用に合わせてレイヤ設定を整えておかないと、相手側で図面が扱いづらくなります。出力フォーマットだけでなく、こうしたマッピングのルールまで含めて取り決めておくのが実務上の勘どころです。

6図面化の流れの整理

ここまでの内容を、図面ができるまでの流れとして整理しておきます。どの段階も同じモデルに基づいているのがポイントです。

1. モデルを作る

壁・床・ドアなどの要素を配置する。データの実体となる部分。

2. ビューを整える

平面・断面・3D などで、ビュー範囲や表示設定を調整する(→ ビューとビューテンプレート)。

3. シートに載せ出力

タイトルブロックを持つシートにビューを配置し、図面番号を付けて印刷・PDF・DWG で渡す。

この流れのどの段階も同じモデルに基づいているため、上流(モデル)を直せば下流(図面)まで一貫して反映されます。図面はモデルの「断面・投影・集計」であるという BIM の考え方が、シートという段階で最終成果物として結実します。

シートも「データ」としてつながっている

シートは単なるレイアウト用紙ではなく、図面番号・発行日などのパラメータを持った1 つのオブジェクトです。だからこそ図面リストを自動生成でき、図面間の参照も自動で整合します。紙の図面では「採番がずれて参照が崩れる」事故が起きがちですが、モデル・ビュー・シートが一貫したデータでつながっていることで、差し替えや採番変更にも追従できます。

モデル要素の集合
ビュー断面・投影
シート発行する図面

表形式で情報を集約するもう一つの成果物が集計表です。図面リストもこの集計表の一種で、詳しくは スケジュール表(集計表) で扱います。

モデル 要素の集合 壁・床・ドア ビュー 平面・断面 3D・集計表 断面・投影 配置 シート(図面1枚) タイトルブロック(図枠) 配置ビュー 図面名 図面番号 A-101 縮尺・日付 発行 印刷 PDF DWG モデルを直せば、ビュー・シート・図面まで一貫して反映される
図: 図面化の流れ — モデルから作ったビューをシートに配置し、タイトルブロック(図枠)と図面番号を整えて、印刷・PDF・DWGとして発行する。上流のモデルを直せば下流の図面まで反映される。

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