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ネットワークインターフェース層(リンク層)(第1層)

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TCP/IPのネットワークインターフェース層(リンク層)(第1層)の記事です。TCP/IPモデルの最下層で、物理的なネットワーク媒体(イーサネット、Wi-Fi、PPP等)を通じて隣接する機器とフレーム単位でデータを送受信する層です。

ネットワークインターフェース層とは

項目内容
別名リンク層 / Network Access Layer / Network Interface Layer
役割物理的に接続された機器同士でデータを送受信
データ単位フレーム(Frame)
アドレスMACアドレス(物理アドレス)
OSI参照モデル対応物理層(第1層)+データリンク層(第2層)
代表機器NIC(ネットワークアダプタ)、スイッチ、リピータ、ハブ

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プロトコル用途
Ethernet有線LANで最も普及している規格。10/100/1000/10000BASE-T 等
PPPoEPoint-to-Point Protocol over Ethernet。フレッツ光等のISP接続で利用
HDLCHigh-Level Data Link Control。シリアル回線・WAN用

TCP/IPモデル全体での位置づけ

主なプロトコルデータ単位アドレス
アプリケーション層(第4層)HTTP、SMTP、DNSメッセージURL等
トランスポート層(第3層)TCP、UDPセグメント/データグラムポート番号
インターネット層(第2層)IP、ICMP、ARPパケットIPアドレス
ネットワークインターフェース層(第1層)Ethernet、PPP、Wi-FiフレームMACアドレス

この層で行われる処理

  • 上位層から受け取ったパケットをフレームにカプセル化
  • 送信元・宛先のMACアドレスを付与
  • 物理媒体(電気信号・電波・光)を通じて送信
  • 受信側でフレームを取り出し、エラーチェック(FCS)
  • エラーがあれば破棄、正常なら上位層へ渡す

関連用語

用語意味
MACアドレスNICに割り当てられる48bitの物理アドレス(例: 00:1A:2B:3C:4D:5E
フレームこの層で扱うデータの単位。ヘッダ+データ+FCS
FCSFrame Check Sequence。誤り検出のCRC
ARPIPアドレスからMACアドレスを取得(IP層との橋渡し)
VLAN物理LANを論理分割。Ethernetフレームのタグで実現(802.1Q)
MTU1フレームの最大データサイズ(Ethernetで通常1500バイト)

調査・確認コマンド

# NIC とMACアドレス確認
$ ip link show
$ ifconfig    # 古いLinux/Mac

# ARPテーブル
$ ip neigh
$ arp -a

# パケットキャプチャ
$ sudo tcpdump -i eth0
$ sudo tshark -i eth0

注意点

  • MACアドレスは同じLAN内でのみ意味を持つ。ルーターを越えると別のMACアドレスになる
  • 無線LAN(Wi-Fi)も同層に属する。IEEE 802.11シリーズ
  • VLANタグ付きフレームは4バイト分大きい(1518→1522バイト)

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