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POP3

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POP3の記事です。Post Office Protocol version 3 の略で、メールサーバーからメールを取得するためのプロトコルです。SMTP(送信)と対になり、メーラーが受信箱からメールを読み込む際に使われます。

POP3の基本

項目内容
役割メールサーバーからメールを受信(ダウンロード)
RFCRFC 1939
プロトコルTCP(テキストベース)
標準ポート110(平文)、995(POP3S / TLS)
動作モデルサーバーから手元にダウンロード(既定)

POP3の動作モデル

  1. クライアントがサーバーへ接続(110番)
  2. ユーザー認証(USER / PASS
  3. 新着メールをすべてダウンロード
  4. サーバー上のメールを削除(既定動作)
  5. 接続終了(QUIT

主要コマンド

コマンド意味
USER userユーザー名指定
PASS passwordパスワード指定
STAT受信箱の状態(件数・合計サイズ)
LISTメール一覧(番号とサイズ)
RETR nn番目のメールを取得
DELE nn番目のメールを削除マーク
RSET削除マークをすべてリセット
TOP n mn番目メールの最初m行を取得
UIDL各メールのユニークIDを取得
QUIT切断+削除マーク確定

動作例(telnet)

$ telnet mail.example.com 110
+OK POP3 ready
USER taro
+OK
PASS secret
+OK logged in
LIST
+OK 3 messages
1 1024
2 2048
3 512
.
RETR 1
+OK (本文)
QUIT
+OK bye

POP3 と IMAP の違い

項目POP3IMAP
メール保存場所クライアント側(DL後はサーバから消える)サーバー側
複数デバイス同期不向き向く
容量サーバー負荷低いサーバー容量必要
フォルダ管理受信箱のみ複数フォルダ・タグ可
オフライン○(同期可)
ポート110 / 995143 / 993
現代の主流×

近年はIMAPの方が主流です。スマホ・PC・タブレットなど複数端末で同じ受信箱を扱う前提の今、POP3はサーバー側にメールが残らない設計が不便なため。

セキュリティ

  • 110番(平文POP3)はパスワードが平文で流れる。基本使わない
  • POP3S(995番、TLS)を使う、または STLS コマンドでアップグレード
  • SMTP(送信)も別に必要。受信POP3 + 送信SMTPの組合せ
  • パスワード認証だけでなく、最近は OAuth2 認証(Gmail、Outlook)が増えている

主な利用シーン(現在)

  • 古いメーラー設定の互換維持
  • シンプルな自動メール処理(procmail、fetchmail等)
  • 1端末のみ・サーバー容量を節約したい場合

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