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DHCP

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DHCPの記事です。Dynamic Host Configuration Protocol の略で、ネットワーク機器(PC・スマホ等)にIPアドレス・サブネットマスク・デフォルトゲートウェイ・DNSサーバーなどを自動配布するプロトコルです。今ほぼすべての家庭・オフィスのLANで使われています。

DHCPの基本

項目内容
役割ネットワーク設定の自動配布
RFCRFC 2131(DHCPv4)、RFC 8415(DHCPv6)
プロトコルUDP
標準ポート67(サーバー)、68(クライアント)
動作モデルクライアント/サーバー

DHCPで配布される情報

  • IPアドレス
  • サブネットマスク
  • デフォルトゲートウェイ(ルーターのIP)
  • DNSサーバーアドレス
  • NTPサーバー(時刻同期)
  • WINSサーバー(旧Windows環境)
  • ドメイン名
  • リース期間(IPの有効期限)

DHCPの動作フロー(DORA)

  1. D - Discover: クライアントが「DHCPサーバーいますか?」とブロードキャスト
  2. O - Offer: サーバーが「このIPを使えますよ」と提案
  3. R - Request: クライアントが「そのIPください」と要求
  4. A - Acknowledge: サーバーが「OK、貸し出します」と確定

リース(リース期間)の概念

  • DHCPで配布されたIPには有効期限(リース期間)がある
  • 期限の半分が経過すると更新要求を送る
  • 更新できないとIPが解放され、次回起動時に再取得
  • 家庭ルーターでは数日〜数週間が一般的

固定IP(静的IP)との使い分け

方法向き
DHCP(動的)クライアント機器(PC、スマホ)。台数が増減する
静的IPサーバー、プリンタ、IoT機器。常に同じIPが必要
DHCP予約(MAC指定)静的IPと同じだがDHCPサーバー側で管理

クライアント側の操作

# Windows
> ipconfig /all      # 取得状況確認
> ipconfig /release  # IP解放
> ipconfig /renew    # 再取得

# Linux
$ ip addr show
$ sudo dhclient -r    # 解放
$ sudo dhclient       # 取得

# Mac
$ ipconfig getifaddr en0
$ sudo ipconfig set en0 DHCP

主なDHCPサーバー

サーバー環境
家庭用ルーター(NTT/バッファロー等)家庭・小規模
ISC DHCP ServerLinuxの定番(dhcpd)
dnsmasq小規模Linux、ホームラボ
Kea DHCPISCの後継、モダン
Windows DHCP Server企業AD環境

セキュリティ上の注意

  • 不正DHCPサーバー(Rogue DHCP): 攻撃者が偽のDHCPサーバーを立てて通信を奪う
  • DHCP Snooping: スイッチでDHCP応答の信頼ポートを制限する対策
  • MACスプーフィング: 他機器のMACを名乗りIPを横取り
  • 有線・無線とも、信頼できないネットワークではVPNや認証を併用

IPv6の場合

  • DHCPv6が存在するが、SLAAC(Stateless Address Auto Configuration)が使われることも多い
  • DHCPv6はDNS等の補助情報配布で使われるケースが増えている

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