| この記事の要点 |
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前提と対象バージョン
この記事はVue 2・Vue Router 3・Laravel Mixを使用する旧LaravelプロジェクトのSPA構成を説明します。resources/assets/jsや文字列によるコントローラー指定は旧構成の例です。Laravel 13・Vue 3・Viteの新規構成へ、そのままコピーする手順ではありません。
Vue 2は2023年12月31日に公式サポートが終了しています。新規開発では現行の構成を選び、既存環境を保守する場合もcomposer.lockとpackage-lock.json等で実際の依存バージョンを確認してください。
・Laravelプロジェクトを作成済み (まだの場合はこちらのページを参照)
・Vue.jsとの連携とvue-routerのインストール (まだの場合はこちらのページを参照)
・SPAの実行環境を構築するだけです。SPAの様々な記述方法は他のページを参照してください。
画面URLへ共通HTMLを返すLaravelルート
Laravelのルーティングを無効にするのではありません。historyモードの画面URLへ直接アクセスしたとき、LaravelがSPAの共通HTMLを返します。HTMLを読み込んだ後は、Vue RouterがURLに対応するコンポーネントを選びます。
※APIのルーティング(routes/api.php)は使用する(後述)
画面用のGETリクエストには共通ビューresources/views/app.blade.phpを返します。view('app')はこのファイルを指します。APIや認証などのサーバールートは残し、共通HTMLを返すルートは具体的な画面ルートの後に置いてください。
routes/web.php(APIのURLを除外する画面用フォールバック)
Route::get('/{any?}', function () {
return view('app');
})->where('any', '(?!api(?:/|$)).*');
共通レイアウトの作成
Vue.jsを使うための最低限の設定と必要なheadタグ内の要素を記述すればよい。
| resources/views/app.blade.php |
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<!DOCTYPE html> <html lang="{{ app()->getLocale() }}"> <head> <meta charset="utf-8"> <!-- CSRF Token --> <!-- CSS --> </head> <body> <div id="app"> <router-view></router-view> </div> <!-- Scripts --> </body> </html>
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サーバーサイド(Laravel)のAPIを作成
テスト用にDBから適当なデータを取得するAPIを作成する。
まずは適当なAPIルーティングを作成する。
| routes/api.php |
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Route::get('articles', 'Article\ArticleController@getArticles'); |
適当なコントローラーを作成する。
app/Http/Controllers/Article/ArticleController.php
<?php
namespace App\Http\Controllers\Article;
use App\Http\Controllers\Controller;
use App\Models\Article;
use Illuminate\Http\Request;
class ArticleController extends Controller
{
public function getArticles(Request $request)
{
$articles = Article::select(['article_id', 'title'])
->orderBy('update_datetime', 'DESC')
->orderBy('article_id', 'DESC')
->limit(3)
->get();
return response()->json($articles);
}
}
適当なモデルを作成する。(マイグレーションするなり直にcreate tableしてテーブル作成をしておく)
この例ではarticleテーブルにarticle_id(整数・自動採番の主キー)、title、update_datetimeが必要です。APIは画面で使うarticle_idとtitleだけを返します。update_datetimeの降順で3件取得し、同日時ならarticle_idの降順で順序を固定します。
モデルのincrementingはカラム名ではなく真偽値です。下のtrueは自動採番を使う場合の例です。Eloquentの保存も行うなら、created_at/updated_atを用意するか、独自のタイムスタンプ設定を実際のテーブルに合わせてください。
| app/Models/Article.php |
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<?php namespace App\Models; use Illuminate\Database\Eloquent\Model; class Article extends Model protected $primaryKey = 'article_id'; public $incrementing = true; protected $guarded = [ |
ローカルサーバーの起動
以下の2つのコマンドをそれぞれ別窓で実行してローカルサーバーを起動する。
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php artisan serve |
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npm run hot |
Vue.jsでルーティングを作成
resources/assets/js/app.js(旧構成)
import Vue from 'vue'
import VueRouter from 'vue-router'
import Articles from './components/Articles.vue'
require('./bootstrap')
Vue.use(VueRouter)
const router = new VueRouter({
mode: 'history',
routes: [
{ path: '/articles', component: Articles }
]
})
new Vue({ el: '#app', router })
ビューの作成とAPIの呼び出し
resources/assets/js/components/Articles.vue(旧構成)
初期表示でAPIを呼び、取得したtitleを一覧に表示します。axiosを明示的にimportし、読み込み中と通信失敗も表示する例です。HTMLの整形用p/spanはJavaScriptへ混ぜないでください。
<template>
<div>
<p v-if="loading">読み込み中です。</p>
<p v-else-if="error">{{ error }}</p>
<ul v-else>
<li v-for="article in articles" :key="article.article_id">
{{ article.title }}
</li>
</ul>
</div>
</template>
<script>
import axios from 'axios'
export default {
data() {
return { articles: [], loading: true, error: '' }
},
created() {
this.getArticles()
},
methods: {
getArticles() {
this.loading = true
this.error = ''
return axios.get('/api/articles')
.then(res => {
this.articles = res.data
this.loading = false
})
.catch(() => {
this.error = '記事を取得できませんでした。通信結果を確認してください。'
this.loading = false
})
}
}
}
</script>
以上の設定で「http://localhost:8000/articles」にアクセスするとarticleテーブルのtitle一覧が表示される。
表示されないときはHTMLとAPIを分けて確認する
| 確認先 | 期待する結果 | 異なる場合の確認 |
|---|---|---|
| /articles | 共通HTMLの読み込み後、Vueが記事一覧を描画 | view('app')の保存先、Mixのビルド結果、ブラウザのConsole |
| /api/articles | article_idとtitleのJSON配列 | api.phpの定義、Controllerの名前空間、DBのカラムと接続 |
| /articlesの再読み込み | Laravelが再度共通HTMLを返し、同じ画面を表示 | historyモード用フォールバックとWebサーバーの設定 |
| /api/not-found | 未定義APIとして404 | 画面用フォールバックがAPIのURLまで捕まえていないか |
Networkで/api/articlesのレスポンスを見ます。200でもHTMLが返っているなら、Vueの一覧処理ではなくルートの振り分けが問題です。空配列なら通信成功であり、DBに対象データがあるかを確認します。500ならLaravelのログとスキーマを照合し、例外を隠して画面だけ直そうとしないでください。
旧構成のまま動かすときの注意
- npm run hotは、package.jsonにhotスクリプトがあるMix構成の開発用コマンドです。現行Viteのnpm run devとは混ぜません。JSファイルの配置もwebpack.mix.jsの入力先に合わせます。
- 記事の文字列形式Controllerルートは旧Laravelの名前空間設定が前提です。現行版で使う場合はControllerをimportしたクラス配列形式とAPIルートの登録を別途確認します。
- 未定義の画面URLも共通HTMLが200で返る構成です。Vue側のNotFound表示とサーバーのHTTP 404は別物なので、本番での404設計も必要です。
- このAPI例は公開してよいテストデータ専用です。非公開データ・ユーザー別データには認証と権限検査を追加し、必要なカラムだけ返してください。
- DB一覧・API・コンポーネントの順に確認します。まずAPIのJSONを確認してからVueの描画を調べると、問題の場所を絞れます。
確認した公式資料: Vue Router 3のhistoryモード、Vue 2のサポート終了、Laravel 5.5のルーティング、Eloquentのモデル設定(2026年10月確認)。
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