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C++とは?特徴・C言語との違い・できることや学び方を解説

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この記事の要点
  • C++は、C言語をベースにオブジェクト指向などの仕組みを加えた汎用プログラミング言語です。
  • C言語譲りの実行速度の速さと、大規模開発を支える抽象化機能を両立しているのが最大の特徴です。
  • ゲーム開発、組み込み機器、OS、高速処理が求められる業務システムなど、幅広い分野で使われています。
  • 標準規格は数年ごとに更新されており、C++11以降は近代的な書き方が大きく広がりました。

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※オブジェクト指向言語共通の概念や仕組みに関してはこちらを参照してください。

 

C++とは?

 

C++(シープラスプラス)とは、C言語を拡張してオブジェクト指向などの機能を加えた、汎用プログラミング言語です。デンマークのコンピューター科学者ビャーネ・ストロヴストルップ氏によって開発され、当初「C with Classes」と呼ばれていたものが、1983年に「C++」という名称になりました。

「++」はC言語のインクリメント演算子(値を1増やす記号)に由来しており、「Cを一歩進化させた言語」という意味合いが込められています。C言語の高速さと低レベルな制御を残しつつ、より大規模で複雑なソフトウェアを効率よく開発できるよう設計されている点が、C++の根本的な性格です。

次のコードは、C++で文字列を出力する最も基本的な例です。

#include <iostream>

 

int main() {

    std::cout << "Hello, C++!" << std::endl;

    return 0;

}

 

C++の特徴

C++が長年にわたり第一線で使われ続けている理由は、次のような特徴にあります。

C言語の機能を踏襲している。既存のC言語の資産やライブラリを活かしやすく、ハードウェアに近い低レベルな制御も行えます。

オブジェクト指向に対応している。クラスや継承、ポリモーフィズムといった仕組みを使い、大規模なプログラムを部品ごとに整理して開発できます。

実行速度が速い。コンパイル方式の言語であり、機械語に変換して動作するため、処理性能が重視される分野に向いています。

メモリを細かく制御できる。ポインタや動的メモリ確保を使い、限られたリソースの中でも効率的なプログラムを書けます。

豊富なライブラリを備えている。標準ライブラリ(STL)には、配列のように扱えるコンテナや、よく使うアルゴリズムがあらかじめ用意されています。

マルチパラダイムに対応している。オブジェクト指向だけでなく、手続き型やジェネリックプログラミング(テンプレート)など、複数の書き方を組み合わせられます。

 

C言語との違い

C++はC言語を土台にしているため文法の多くが共通していますが、思想や使える機能には明確な違いがあります。主な相違点を整理すると以下の通りです。

観点C言語C++
プログラミング手法手続き型が中心手続き型に加えオブジェクト指向にも対応
クラスなし(構造体を使用)クラスによるデータと処理のまとめが可能
標準ライブラリ標準Cライブラリ標準Cライブラリ+STL(コンテナ・アルゴリズム等)
互換性多くのCのコードをほぼそのまま利用できる
主な用途の傾向OS・組み込みなど低レベル寄り低レベルから大規模アプリまで幅広い

大まかには、C++はC言語の上位互換に近い関係にあり、C言語で書ける処理の多くはC++でもそのまま動かせます。ただし両者は別の言語として標準規格が定められており、すべてのCコードが無修正でC++として通用するわけではない点には注意が必要です。

 

C++の主な用途

C++は「速さ」と「きめ細かな制御」が求められる場面で特に強みを発揮します。代表的な活用分野は次の通りです。

分野C++が使われる理由
ゲーム開発高い描画・処理性能が必要で、主要なゲームエンジンの開発言語としても採用されている
組み込み・IoT限られたメモリや処理能力の機器でも、ハードウェアに近い制御を効率よく行える
OS・基盤ソフトブラウザやデータベースなど、性能が重視される大規模ソフトウェアの中核に使われる
金融・科学技術計算大量データの高速処理やシミュレーションなど、計算速度が成果に直結する用途に向く
業務・サーバーシステム応答速度やリソース効率が重要なバックエンド処理で利用される

これらに共通するのは、処理速度やリソース効率が品質を左右する領域であるという点です。逆に、開発スピードを最優先するWebアプリの簡易な部分などでは、他の言語が選ばれることもあります。

 

C++の標準規格

C++はISO(国際標準化機構)によって規格が定められており、数年ごとに改訂されています。新しい規格ほど、より安全で簡潔に書ける機能が追加されてきました。主な規格は次の通りです。

規格位置づけ
C++98 / C++03最初期に標準化された世代。長く基礎となってきたバージョン
C++11近代的な書き方が大きく広がった重要な改訂
C++14 / C++17C++11の機能を拡充・整理し、記述をより簡潔にした世代
C++20 / C++23さらに新しい機能を取り入れた近年の規格

学習を始める段階では規格の細部まで覚える必要はありませんが、C++11以降の書き方が現在の主流であることは押さえておくとよいでしょう。本記事の説明は2026年時点の状況にもとづいています。

 

C++学習の始め方

C++を学ぶ際は、いきなり高度な機能に挑むのではなく、土台から順に積み上げるのが近道です。次のような流れがおすすめです。

開発環境を用意する。C++を書いて動かすには、コンパイラと、コードを書くためのエディタや統合開発環境(IDE)が必要です。

基本文法を覚える。変数・データ型・条件分岐・繰り返しといった、プログラミングの基礎部分から学びます。

関数とポインタに慣れる。処理をまとめる関数や、C++らしさが表れるポインタ・メモリの扱いを理解します。

クラスとオブジェクト指向を学ぶ。C++の核となるクラスの考え方を身につけると、扱える範囲が一気に広がります。

標準ライブラリ(STL)を活用する。よく使う処理は自作せず、用意された機能を使うことで効率よくプログラムを組めるようになります。

 

C++のトピック一覧

C++を体系的に理解するうえで、押さえておきたい代表的なトピックを一覧にまとめました。各項目の詳しい内容は、配下のページからも確認できます。

項目概要
基本文法プログラムの基本構造や記述ルール、出力の書き方など、最初に覚える土台
データ型・変数整数・小数・文字などの種類と、値を入れておく入れ物である変数の扱い方
演算子計算や比較、代入などを行う記号と、その優先順位の考え方
制御構文条件分岐(if・switch)や繰り返し(for・while)による処理の流れの制御
関数処理をひとまとめにして再利用するための仕組み
ポインタメモリ上の位置を指し示し、データを間接的に扱うC++の重要な機能
配列・文字列複数の値をまとめて扱う配列や、文字の並びである文字列の操作
クラス・オブジェクトデータと処理を一体化させる、オブジェクト指向の中心となる仕組み
継承・ポリモーフィズム既存のクラスを引き継いで拡張する継承や、同じ操作で異なる振る舞いを実現する仕組み
標準ライブラリ(STL)コンテナやアルゴリズムなど、あらかじめ用意された便利な機能群

 

よくある質問

Q. C++とC言語は、どちらを先に学ぶべきですか?

A. 目的によって異なります。C++はC言語の知識がなくても学び始められるよう設計されています。ただし、ハードウェアに近い低レベルな仕組みを理解したい場合は、シンプルなC言語から入ると基礎が固めやすくなります。最終的にC++を使いたいのであれば、最初からC++を学んでも問題ありません。

Q. C++はどんな人に向いていますか?

A. ゲームや組み込み機器の開発に関わりたい人、処理速度を突き詰めたい人、メモリの仕組みまで踏み込んで理解したい人に向いています。一方で、習得には時間がかかる言語でもあるため、基礎から段階的に学ぶ姿勢が大切です。

Q. C++を学ぶと、他の言語にも役立ちますか?

A. はい。C++で学べるデータ型・ポインタ・オブジェクト指向といった概念は、多くのプログラミング言語に共通する考え方です。C++を理解しておくと、他の言語を学ぶ際の土台としても大いに役立ちます。

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