| この記事の要点 |
|
q 要素とは
<q> は HTML のインライン引用 (inline quotation) を表す意味タグです。文章の途中で「誰かの発言や別の文献から短く引用する」場面に使います。ブラウザは中身を引用符で自動的に囲んで表示します。
基本構文
<p>アインシュタインは <q>God does not play dice.</q> と語ったとされる。</p>
表示はブラウザの言語設定に応じて、英語環境なら "God does not play dice."、日本語環境なら 「God does not play dice.」 のように引用符が自動付与されます。
cite 属性 — 出典 URL
cite 属性で引用元の URL を指定できます。画面には表示されませんが、検索エンジンや支援技術がメタデータとして読み取れます。
<p>仕様書では <q cite="https://html.spec.whatwg.org/">
The q element represents some phrasing content quoted from another source.
</q> と定義されている。</p>
blockquote との違い
引用を表す要素は <q> と <blockquote> の 2 つで、長さ・位置で使い分けます。
| 要素 | 長さ | カテゴリ | 引用符 | 典型用途 |
|---|---|---|---|---|
<q> | 短い(1 文程度) | インライン | ブラウザが自動付与 | 本文中に挟む発言・フレーズ |
<blockquote> | 長い(段落以上) | ブロック | 自動付与なし(CSS や手動で) | 段落丸ごとの引用、長い文章の抜粋 |
CSS で引用符をカスタマイズ
ブラウザのデフォルト引用符を変えたい場合は quotes プロパティでスタイル指定します。
q {
quotes: "\201C" "\201D" "\2018" "\2019"; /* “ ” ‘ ’ */
}
q::before { content: open-quote; }
q::after { content: close-quote; }
ネストした引用(引用の中の引用)も quotes プロパティの 2 組目以降で制御できます。
使うべきでないケース
- 強調したい単語を囲みたいだけ — 引用ではないので
<strong>や<em>を使う。 - 専門用語の初出 —
<dfn>が適切。 - UI のラベル風に括弧で囲みたい — 引用ではないので素直に「」を書く方が読みやすい。
よくある質問
Q: q を使うと自動で「」が付くのが二重になる
A: 「」を手書きせず、<q> の中身だけ書くのが正しい使い方です。引用符付与は <q> の役割なので二重になりません。
Q: cite 属性は SEO に効くの?
A: 直接的なランキング要素ではありませんが、Google などの検索エンジンが「この文章は他サイトからの正当な引用」と認識する手がかりになります。コピーコンテンツ判定を避ける意味で書いておくと安心。
Q: 日本語の引用に q は使える?
A: 使えます。ただし日本語の場合は本文中に直接「」を書く方が読みやすいケースも多いので、機械可読性が要らないなら無理に使う必要はありません。
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