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| この記事の要点 |
|
ネットワークケーブルの全体像
ネットワーク機器同士を物理的につなぐケーブルには、大きく分けて 銅線系(ツイストペア / 同軸)と光ファイバーがあります。オフィスや家庭の有線 LAN では主に LAN ケーブル(ツイストペア)が、データセンターや基幹回線では光ファイバーが使われます。
主なケーブルの分類
| 種類 | 最大速度の目安 | 距離の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| LAN ケーブル(UTP / STP) | 1Gbps〜40Gbps | 100m | オフィス・家庭の LAN |
| マルチモード光ファイバー(MMF) | 10〜100Gbps | 数百m | データセンター内 |
| シングルモード光ファイバー(SMF) | 10G〜400Gbps〜 | 数km〜数十km | 長距離 / WAN / バックボーン |
| 同軸ケーブル | 用途次第 | 用途次第 | CATV / アンテナ / 一部 WAN |
| DAC(Direct Attach Copper) | 10〜100Gbps | 〜7m | サーバ-スイッチ間(同ラック) |
1. LAN ケーブル(ツイストペア)
2 本ずつより合わせた銅線を 4 ペア束ねたケーブル。コネクタは RJ-45。シールドの有無で UTP(Unshielded、シールド無し)と STP(Shielded、シールド有り)に分かれます。一般的なオフィスでは UTP、ノイズが多い工場や医療機関では STP が選ばれます。
カテゴリ別 早見表
| カテゴリ | 最大速度 | 帯域 | 主用途 |
|---|---|---|---|
| Cat5e | 1Gbps | 100MHz | 家庭・小規模オフィス(過去主流) |
| Cat6 | 1Gbps(10G は短距離のみ) | 250MHz | 現行スタンダード |
| Cat6A | 10Gbps(100m) | 500MHz | 新築オフィスの推奨 |
| Cat7 | 10Gbps | 600MHz | STP 必須 / 端末が限定的 |
| Cat8 | 40Gbps | 2GHz | データセンター内・短距離(30m) |
選定のコツ
- 新規敷設は Cat6A が無難(10G 対応・将来性あり)
- パッチケーブル(短距離)なら Cat6 でも十分
- Cat7 は規格上 GG45 / TERA コネクタだが、市場には RJ-45 互換品も多く混乱しがち
- STP 採用時はアース処理を忘れない(接地しないと逆にノイズ源)
2. 光ファイバーケーブル
光信号でデータを伝送するケーブル。距離が長く取れる・電磁ノイズの影響を受けない・高速が特徴。コネクタは LC / SC / MPO が主流。
| 種別 | コア径 | 波長 | 距離 | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| シングルモード(SMF / OS1, OS2) | 9μm | 1310/1550nm | 数km〜数十km | 長距離・WAN・キャリア |
| マルチモード OM3 | 50μm | 850nm | 10G で 300m | データセンター内 |
| マルチモード OM4 | 50μm | 850nm | 10G で 400m / 100G で 150m | データセンター内 |
| マルチモード OM5 | 50μm | SWDM 対応 | OM4 と同等以上 | 新世代データセンター |
シングルモードとマルチモードの使い分け
- シングル(SMF): 1 本の光路で長距離。光源にレーザーが必要で機材は高価だが、ケーブル自体は安い
- マルチ(MMF): 複数の光路でモード分散が起きるため長距離は苦手。光源は LED / VCSEL で安価、データセンター内に向く
- カラーは慣例で 黄: SMF、オレンジ: OM1/OM2、水色: OM3、紫: OM4、ライム: OM5
3. 同軸ケーブル
1 本の銅線を絶縁体と網状の導体で包んだ構造。古い 10BASE2 / 10BASE5 イーサネット、ケーブルテレビ、無線アンテナ、一部の WAN 接続で使われます。現在のオフィス LAN ではほぼ消滅しました。
4. DAC / AOC(データセンター向け)
| 種類 | 媒体 | 距離 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| DAC(Direct Attach Copper) | 銅線一体型 | 〜7m | SFP+ / QSFP 一体、安価・低遅延 |
| AOC(Active Optical Cable) | 光ファイバー一体型 | 〜100m | 軽量、長距離。SFP/QSFP に直結 |
用途別の選び方
| シーン | 推奨ケーブル |
|---|---|
| 家庭の LAN(Wi-Fi ルータ — PC) | Cat5e / Cat6 |
| オフィスの新規敷設 | Cat6A UTP |
| 工場・医療など電磁ノイズが多い場所 | STP(Cat6A 以上) |
| 建物間 / フロア間の幹線 | シングルモード光ファイバー |
| データセンター ラック内 | DAC / OM4 マルチモード |
| データセンター ラック間 | OM4 / OS2 + 光トランシーバ |
取り扱いの注意
- LAN ケーブルは急角度に折り曲げない(撚り対が歪むと特性劣化)
- 光ファイバーは最小曲げ半径を守る(一般的に径の 10〜20 倍)
- コネクタの差し込み口は埃に弱い(特に光は信号断の原因に)
- 長距離配線時はカテゴリ全長の合計で 100m 制限(パッチコード含む)
- 「Cat8 / Cat7 と書かれた格安ケーブル」は性能未検証の可能性あり — 認証ロゴ確認を
コネクタ規格
| コネクタ | 対応ケーブル | 主な用途 |
|---|---|---|
| RJ-45 | UTP / STP(Cat5e〜Cat6A) | 標準 LAN |
| GG45 / TERA | Cat7 STP | Cat7 規格準拠 |
| LC | シングル / マルチモード光 | SFP / SFP+ ポート(最も普及) |
| SC | 同上 | レガシー機器 / FTTH 引き込み |
| MPO / MTP | マルチコア光(12 芯〜) | 40G / 100G 並列伝送 |
| SFP+ / QSFP+ | DAC / 光モジュール | データセンタースイッチ |
ストレート / クロス(LAN ケーブル)
古い機器同士を直結する場合、結線が ストレートかクロスかを意識する必要がありました。現代の機器は Auto-MDI/MDIX(自動判別)に対応しているため、通常はストレートだけ用意すれば動きます。スイッチ同士・ハブ同士の旧式直結のみクロスを意識します。また同じ Cat 規格であっても、製造メーカーや単線・撚り線の違いで取り回しのしやすさが変わる点も覚えておくと良いでしょう。
規格別 イーサネット名と速度
| 規格名 | 速度 | 媒体 | 距離 |
|---|---|---|---|
| 100BASE-TX | 100Mbps | Cat5 | 100m |
| 1000BASE-T | 1Gbps | Cat5e 以上 | 100m |
| 2.5GBASE-T / 5GBASE-T | 2.5G / 5G | Cat5e / Cat6 | 100m |
| 10GBASE-T | 10Gbps | Cat6A 以上 | 100m |
| 10GBASE-SR | 10Gbps | OM3 マルチモード | 300m |
| 10GBASE-LR | 10Gbps | シングルモード | 10km |
| 40/100GBASE-SR4 | 40 / 100Gbps | OM4 + MPO | 100〜150m |
関連
- ケーブル — 親カテゴリ
- 光ファイバーケーブル
- OSI参照モデル — ケーブルは物理層
- RJ-45 — LAN ケーブルのコネクタ
- SFP / SFP+ / QSFP — 光トランシーバ規格
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例: 親=スポーツ, 子1=サッカー, 子2=野球
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- ケーブルの種類
- 配線の種類
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