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NetBeansでTomcatを起動する手順|サーバ登録・ポート・トラブル対処

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この記事の要点
  • NetBeans で Tomcat を使うには、まず サービス → サーバーに Tomcat を登録する
  • 次に Web プロジェクトのプロパティで実行先サーバを Tomcat に切り替える
  • 起動は サービス → サーバー → Tomcat → 起動、またはプロジェクト実行で自動起動
  • 既定ポートは 8080(HTTP)/ 8005(Shutdown)。競合時は server.xml で変更
  • 起動失敗の主因はポート競合JDK 不一致権限不足CATALINA_HOME 設定ミス

NetBeans Tomcat 起動画面

NetBeans で Tomcat を使う流れ

NetBeans IDE は標準で Tomcat / GlassFish / WildFly などの Java サーバを統合できます。Web アプリケーションを開発する際、コードを書いてF6(実行)するだけで Tomcat が起動し、デプロイ&ブラウザ表示まで進む構成が便利です。

初期セットアップは以下の 3 ステップ:

  1. Tomcat を NetBeans にサーバとして登録
  2. Web プロジェクトの実行先サーバを Tomcat に設定
  3. プロジェクトを実行 → Tomcat 起動 → ブラウザ表示

準備: Tomcat のダウンロードと配置

  1. Apache Tomcat 公式から zip / tar.gz をダウンロード(例: Tomcat 10.x)
  2. 任意のフォルダに解凍(例: C:\tomcat\apache-tomcat-10.1.x
  3. 環境変数 JAVA_HOME が正しい JDK を指していることを確認

Windows の場合、C:\Program Files 直下に置くと書き込み権限の関係で動かないことがあるので、C:\tomcat\ など権限が緩い場所が無難です。

Step 1: Tomcat をサーバ登録

  1. NetBeans を起動
  2. 左ペインの サービス タブを開く
  3. サーバーを右クリック → サーバーの追加…
  4. サーバの種類で Apache Tomcat or TomEE を選択 → 次へ
  5. サーバーの位置に Tomcat 解凍先(C:\tomcat\apache-tomcat-10.1.x)を指定
  6. 管理者用ユーザー名 / パスワードを入力(tomcat-users.xml に追記される)
  7. 終了

これでサービスツリーに「Apache Tomcat or TomEE」が現れます。

Step 2: プロジェクトに Tomcat を紐付ける

  1. プロジェクトを右クリック → プロパティ
  2. カテゴリ「実行」を開く
  3. サーバーでApache Tomcatを選択
  4. Java EE バージョン(Servlet/JSP)を Tomcat 対応に合わせる
  5. コンテキストパス(URL 上のアプリ名)を指定
  6. OK で閉じる

Maven プロジェクトの場合は pom.xmlscope=provided が Tomcat と整合していることも確認します。

Step 3: 起動方法

方法 A: サーバを直接起動

  1. サービス → サーバー → Apache Tomcat を右クリック
  2. 起動
  3. 「出力」ウィンドウに org.apache.catalina.startup.Catalina.start ログが流れる
  4. ブラウザで http://localhost:8080/ にアクセスし、Tomcat の初期ページが出れば成功

方法 B: プロジェクト実行(自動起動)

  1. プロジェクトを選択 → 実行(F6)
  2. Tomcat が未起動なら自動起動 → ビルド → デプロイ → ブラウザに対象 URL を表示

方法 C: デバッグモードで起動

  1. プロジェクトを右クリック → デバッグ(Ctrl+F5)
  2. JPDA デバッガが接続し、コード行にブレークポイントを置ける

停止 / 再起動 / 強制終了

操作手順
停止サービス → サーバー → Tomcat → 停止
再起動「停止」→「起動」or 再起動 メニュー
強制終了(応答なし時)Windows: タスクマネージャから java.exe kill / Linux: kill -9 PID

ポート番号の確認と変更

Tomcat の既定ポートは以下:

用途既定ポート設定箇所
HTTP8080conf/server.xmlConnector port="8080"
HTTPS8443同上
Shutdown8005同上の Server port="8005"
AJP8009同上

例: 8080 が既に使われている場合、server.xml を編集して 8081 などに変更します。NetBeans 側のサーバ設定でもポートを同期させてください。

起動失敗のトラブルシューティング

症状原因 / 対処
Address already in use: 8080別アプリ(IIS / 他の Tomcat / Skype 等)が占有。netstat -ano | findstr 8080 でプロセス特定 → 停止 or ポート変更
JAVA_HOME が見つからないJDK 未インストール / 環境変数未設定。setup.cmd 内や OS の環境変数を見直し
JDK / Tomcat のバージョン不一致Tomcat 10 は Java 11+、Tomcat 9 は Java 8+。要件を確認
権限不足(Linux)1024 未満ポートは root 必要。8080 でも実行ユーザに書込権限が必要
tomcat-users.xml にユーザがないNetBeans の登録時に作成。manager-script ロールが必要
ログに OutOfMemoryError起動オプション -Xmx512m 等で増量

ポート占有プロセスを特定する

# Windows
netstat -ano | findstr :8080
tasklist | findstr <PID>

# Linux / Mac
lsof -i :8080
ss -lntp | grep 8080

NetBeans 経由で出るログの場所

  • NetBeans 出力ウィンドウ → サーバー出力 / Tomcat ログ
  • ファイル実体: {TOMCAT_HOME}/logs/catalina.outlocalhost.{date}.log

起動失敗時はまずこれらを上から読むと、スタックトレースで原因がほぼ特定できます。

tomcat-users.xml の例

NetBeans 連携でデプロイするには manager-script ロールが付与されたユーザが必要です。

<tomcat-users xmlns="http://tomcat.apache.org/xml" version="1.0">
  <role rolename="manager-gui"/>
  <role rolename="manager-script"/>
  <user username="admin" password="admin" roles="manager-gui,manager-script"/>
</tomcat-users>

外部 Tomcat と NetBeans 同梱版

NetBeans のバージョンによっては Tomcat を同梱しており、サーバ追加なしに使えます。ただし更新の追従性や複数アプリの管理を考えると、外部 Tomcat を別途インストールして登録する運用が一般的です。

本番への持っていき方

  1. プロジェクトを「クリーンとビルド」して target/*.war を生成
  2. 本番 Tomcat の webapps/ にコピー(または manager から WAR デプロイ)
  3. Tomcat 起動 → http://host:8080/{コンテキストパス}/

FAQ

Q: 起動するとブラウザに「アクセスが拒否されました」
A: NetBeans が manager-script ロールを持つユーザでアクセスしている。tomcat-users.xml で該当ロールを付与。

Q: ホットリロードしたい
A: プロジェクトプロパティで「変更時に再デプロイ」を on にする。クラスファイル単位での反映は限定的なので、JRebel 等の利用も検討。

Q: 起動オプション(メモリ・GC)を変えたい
A: {TOMCAT_HOME}/bin/setenv.sh(or setenv.bat)に JAVA_OPTS="-Xms256m -Xmx1024m" 等を書く。

関連

  • NetBeans — 親カテゴリ
  • Apache Tomcat — サーブレットコンテナ本体
  • JDK / JAVA_HOME — 実行時に必要
  • WAR / web.xml / servlet-api — Web アプリ仕様
  • server.xml — Tomcat 設定ファイル
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