| この記事の要点 |
|
source 要素とは
<source> は HTML5 で導入されたメディアソース指定用の空要素です。画像 (<picture>)、動画 (<video>)、音声 (<audio>) の中に複数の <source> を並べることで、ブラウザが環境に最適なフォーマットや解像度を自動選択できるようになります。
同じ動画を MP4 / WebM の両方で配信したい、画像を WebP に対応ブラウザだけ送りたい、ビューポート幅で別画像を出したい、といったフォールバック / 出し分けすべての起点になる要素です。
使う場所
| 親要素 | 主な用途 |
|---|---|
<picture> | WebP / AVIF へのフォールバック、アートディレクション、レスポンシブ画像 |
<video> | MP4 / WebM / OGG など複数フォーマットの並列指定 |
<audio> | MP3 / OGG / AAC など複数フォーマットの並列指定 |
主な属性
| 属性 | 意味 |
|---|---|
src | メディアファイルの URL(video / audio で使用) |
srcset | 解像度違いの画像 URL リスト(picture / 画像で使用) |
type | MIME type(例: video/mp4, image/webp) |
media | メディアクエリ。picture で出し分けに使う |
sizes | ビューポート幅ごとの画像表示サイズの指針 |
width / height | レイアウトシフト防止用の寸法ヒント |
1. picture での WebP フォールバック
WebP / AVIF に対応していないブラウザには PNG / JPEG を返す、定番パターンです。上から順に評価され、最初に対応できたものが採用されるため並び順が重要です。
<picture>
<source type="image/avif" srcset="hero.avif">
<source type="image/webp" srcset="hero.webp">
<img src="hero.jpg" alt="ヒーローイメージ" width="1200" height="600">
</picture>
2. picture でアートディレクション
スマホでは縦長、PC では横長の別画像を出し分ける場合に media 属性を使います。
<picture>
<source media="(max-width: 480px)" srcset="hero-mobile.jpg">
<source media="(max-width: 1024px)" srcset="hero-tablet.jpg">
<img src="hero-desktop.jpg" alt="ヒーローイメージ">
</picture>
3. レスポンシブ画像(srcset + sizes)
解像度違いの画像を用意し、ビューポート幅に応じて最適なものを取得させます。Retina 環境でも適切なサイズが選ばれ、通信量を削減できます。
<picture>
<source
type="image/webp"
srcset="card-400.webp 400w,
card-800.webp 800w,
card-1200.webp 1200w"
sizes="(max-width: 600px) 100vw, 50vw">
<img
src="card-800.jpg"
srcset="card-400.jpg 400w, card-800.jpg 800w, card-1200.jpg 1200w"
sizes="(max-width: 600px) 100vw, 50vw"
alt="カード画像">
</picture>
4. video で複数フォーマット指定
<video controls width="640" poster="thumb.jpg">
<source src="movie.webm" type="video/webm">
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
<p>お使いのブラウザは動画再生に対応していません。
<a href="movie.mp4">こちらから動画をダウンロード</a>してください。</p>
</video>
5. audio で複数フォーマット指定
<audio controls>
<source src="song.ogg" type="audio/ogg">
<source src="song.mp3" type="audio/mpeg">
お使いのブラウザは音声再生に対応していません。
</audio>
type 属性に書く MIME タイプの例
| 用途 | MIME タイプ |
|---|---|
| 画像 WebP | image/webp |
| 画像 AVIF | image/avif |
| 動画 MP4 (H.264) | video/mp4; codecs="avc1.42E01E, mp4a.40.2" |
| 動画 WebM | video/webm |
| 音声 MP3 | audio/mpeg |
| 音声 OGG Vorbis | audio/ogg |
注意点
- 並び順が評価順。新しいフォーマットを上、レガシーを下に書く
picture内では最後に必ず<img>を置く(フォールバック兼アクセシビリティ用)video/audioでもフォールバックテキストを書いておくと、再生不能環境で代替案を提示できるtype属性を正しく書いておくと、ブラウザはダウンロードせず判定できるので転送量を節約できる- SEO 観点でも
altと適切な MIME タイプの指定は重要
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