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FileZilla 完全ガイド(インストール・SiteManager・SFTP/FTPS・転送設定・トラブル対処)

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この記事の要点
  • FileZilla は OSS の FTP クライアント。Windows / Mac / Linux 対応
  • 対応プロトコル: FTP / FTPS / SFTP。本番では SFTP か FTPS を選ぶ
  • Site Manager (Ctrl+S) に接続情報を保存。Master Password で暗号化
  • 転送キュー・並列・再開・サイズ無制限に対応
  • 同期ブラウズ・ディレクトリ比較・Recursive 操作で大量ファイルを管理

FileZilla とは

FileZilla はオープンソース(GPL)の FTP クライアントです。Windows / macOS / Linux で動作し、FTP / FTPS / SFTP の 3 つのプロトコルに対応します。WordPress などのファイルアップロードや、サーバとローカルの大量ファイル同期で広く使われています。サーバ用の FileZilla Server も別配布されています(Windows のみ)。

ダウンロードとインストール

  • 公式サイト: filezilla-project.org から OS 別ビルドをダウンロード
  • Windows: インストーラーで「Standard」を選択。広告同梱版を避けたい場合は SourceForge ではなく公式から直接 DL
  • Mac: dmg をマウントして Applications にドラッグ
  • Linux: apt install filezilla / dnf install filezilla / Flatpak

画面構成

領域役割
上部 Quickconnect バー1 回限りの接続。テスト用
左ペインローカル(自 PC)のファイル
右ペインリモート(サーバ)のファイル
下部キュー転送中・失敗・成功一覧
上部メッセージログサーバとの通信ログ

Site Manager で接続設定を保存

  1. File → Site Manager(Ctrl+S
  2. 「New Site」で新規エントリ作成、わかりやすい名前を付ける
  3. General タブで以下を入力
項目説明
ProtocolSFTP - SSH File Transfer Protocol★ 平文 FTP は避ける
Hostexample.comサーバ名 or IP
Port22 (SFTP) / 21 (FTP/FTPS) / 990 (FTPS)サーバ提供の値
Logon TypeNormal / Ask / Key file / Account鍵認証なら Key file
UserdeploySSH ユーザ名
Password / Key fileパスワードまたは秘密鍵OpenSSH/PuTTY 形式に対応

SFTP(推奨)と FTPS の違い

項目SFTPFTPS平文 FTP
暗号化○ SSH○ TLS× 平文
ポート2221 (Explicit) / 990 (Implicit)21
ファイアウォール1 ポートで完結(簡単)データチャネルが動的(厄介)同左
本番推奨度★★★★★★(非推奨)

転送設定

  • 転送方式: Edit → Settings → Transfers → File Types
    • ASCII / Binary / Auto。ソースコードは ASCII、画像 / zip は Binary
  • 並列数: 既定 2 接続、最大 10。サーバが許せば増やすと高速化
  • 速度制限: 業務時間中は帯域を絞る設定も可能
  • 転送再開: 大きいファイル転送が途中で切れても続きから(サーバが REST 対応であれば)

よく使う操作

[ファイル転送]
  左ペインで選択 → 右ペインへドラッグ
  または右クリック → Upload / Download

[再帰アップロード]
  ディレクトリごとドラッグ
  サブディレクトリも含めて転送

[同期ブラウズ (Synchronized Browsing)]
  View → Synchronized Browsing
  ローカル⇄リモートが同じパス構造になる場合に便利

[ディレクトリ比較 (Directory Comparison)]
  View → Directory Comparison → Compare Modification Time
  色付けで差分を可視化

[パーミッション変更]
  右ペインで右クリック → File Permissions
  775 / 644 / 600 などを数値 or チェックで指定

マスターパスワードで認証情報を暗号化

Edit → Settings → Interface → Passwords で Save passwords protected by a master password を有効化。FileZilla 起動時にマスターパスワードを要求され、保存済の SSH パスワード / 鍵を AES で暗号化保管します。共有 PC では必須設定です。

トラブルシュート

症状原因対処
421 Too many connections同 IP からの接続数上限並列数を 1〜2 に
530 Login incorrectユーザ / パスワード誤り大文字小文字を確認
Failed to retrieve directory listingFTPS の PASV ポートが塞がれているFW 開放 or Active モード
Connection timed outサーバ未起動 or FW で遮断ping / nc で疎通確認
Permission denied (publickey)鍵のパス / 権限ミスchmod 600、Key file の指定確認
転送速度が極端に遅い暗号化負荷 or 帯域Encryption Cipher を軽いものに(ChaCha20)

セキュリティ上の注意

  • 平文 FTP はパスワードがネット上を平文で流れる。本番では使用しない
  • FileZilla のサイト情報はマスターパスワード未設定の場合 XML に平文保存される
  • 共有 PC では使用しない、または毎回パスワードを Ask 設定にする
  • SSH 鍵は秘密鍵のパスフレーズを必ず設定する

コマンドラインから FileZilla を呼ぶ

FileZilla 自体は GUI が中心ですが、最低限の自動化は可能です。完全自動化は lftp / rsync / WinSCP /script= が向いています。

FAQ

Q: FileZilla と WinSCP どちらがいい?
A: FileZilla はクロスプラットフォーム+多機能、WinSCP は Windows 専用ながら統合エディタ・スクリプティング機能が強力。Win 環境のみなら WinSCP も選択肢。

Q: macOS でドックにアイコンが出ない
A: 古いビルドのバグ。最新版に更新するか、Activity Monitor から強制終了して再起動を。

Q: 大量ファイルの差分同期に向かない?
A: 厳密な同期は rsynclftp mirror の方が高速。FileZilla は対話操作向きです。

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