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AVIF(.avif)次世代画像形式の完全ガイド — AV1 派生・HDR/10bit 対応・WebP との比較

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この記事の要点
  • AVIF(AV1 Image File Format)は動画コーデック AV1 から派生した次世代画像形式
  • AOMedia(Alliance for Open Media)が 2019 年に仕様確定、ロイヤリティフリー
  • コンテナは HEIF(ISOBMFF ベース)、HEIC と内部構造を共有
  • WebP より約 20〜50% 小さく、HDR・10bit カラー・広色域に対応
  • エンコードは重く時間がかかるが、デコードはハードウェア対応で十分高速
  • Chrome 85+、Firefox 93+、Safari 16+ でサポート、<picture> でフォールバック必須
  • 透過・アニメーション対応、ロスレスも可能で WebP の完全な上位互換に近い

概要

AVIF(AV1 Image File Format、エーブイアイエフ/アヴィフ)は、AOMedia(Alliance for Open Media、Google・Netflix・Microsoft・Mozilla・Apple・Amazon・Intel などが参加するオープン映像技術アライアンス)が開発した動画コーデック AV1 の Intra フレーム(キーフレーム)部分を画像フォーマットとして抜き出したものです。仕様は 2019 年 2 月にバージョン 1.0.0 が確定し、ロイヤリティフリーで利用できます。

AVIF の特徴は、現行の Web 画像フォーマットの中で最高クラスの圧縮効率を誇る点にあります。同等画質で比較すると、JPEG より約 50%、WebP より約 20〜50% ファイルサイズを削減できます。さらに、HDR(High Dynamic Range)、10bit/12bit カラー深度、BT.2020 などの広色域、フィルムグレイン合成(暗部のノイズを再現)といった、写真・動画分野で求められる高品質機能を備えています。

用途は WebP と類似しますが、特に Netflix のサムネイル、Apple の各種画像配信、ニュースサイトの大判画像、写真共有サービスなど、品質を妥協できない領域で AVIF への移行が進んでいます。

内部構造とマジックナンバー

AVIF は HEIC(後述)と同じ ISOBMFF(ISO Base Media File Format、MP4 系)コンテナを使い、AV1 ビットストリームを格納します。ファイル先頭の ftyp ボックスでブランドが識別されます。

オフセット値(HEX)意味
0x00–0x0300 00 00 NNftyp ボックスサイズ(32bit BE)
0x04–0x0766 74 79 70"ftyp"
0x08–0x0B61 76 69 66"avif"(メジャーブランド)
追加ブランドavisAVIF シーケンス(アニメーション)
MIMEimage/avif

ファイル内部は HEIF と同じく、メタデータを格納する meta ボックス、サンプル本体を格納する mdat ボックスなどで構成されます。1 ファイルに複数の画像、サムネイル、アルファチャンネル、深度マップを同梱できる拡張性があります。

主な用途

  • 大手 Web サービスのサムネイル・ヒーローイメージ配信(Netflix、Vimeo など)
  • HDR 写真の Web 配信(10bit カラー必須の用途)
  • ECサイトの高品質商品画像
  • ニュース・メディアサイトの大判記事画像
  • 写真共有 SNS(容量削減と画質維持の両立)
  • 軽量アニメーション(フルカラー、AVIS)
  • レスポンシブ画像セット(srcset + <picture> での最上位フォーマット)

関連形式との比較

項目AVIFWebPJPEGHEIC
圧縮効率最高非常に高い
HDR / 10bit+××
透過×
アニメ○(avis)×
エンコード速度遅い(CPU重)速い非常に速い速い(iPhone はHW)
ライセンスロイヤリティフリーロイヤリティフリーFRAND有償特許
ブラウザChrome 85+/FF 93+/Safari 16+ほぼ全モダン全環境Safari 17+ のみ
OS 標準対応Win 11 / macOS 13+Win 10 / macOS 11+全 OSiOS/macOS のみ

編集・閲覧ツール

  • libavif:AOMedia 公式の C ライブラリ+CLI(avifenc / avifdec)。avifenc -q 60 in.png out.avif
  • Squoosh:ブラウザ完結の変換ツール。WebP と AVIF の品質比較に便利
  • ImageMagick 7.0.25 以降:libheif/libaom 経由でエンコード対応
  • Sharp(Node.js).toFormat('avif') でサーバーサイド変換
  • Adobe Photoshop(プラグイン):純正対応は限定的だが、サードパーティ AVIF プラグインあり
  • GIMP 2.10.22 以降:標準で読み書き対応
  • Cloudflare Images / Imgix / Cloudinary:CDN 側で自動配信

注意点・落とし穴

  • エンコードが非常に重い:同じ画像をエンコードするのに JPEG の数十倍~百倍の CPU 時間を要する。バッチ処理かビルドステップに組み込むのが現実的
  • Safari は 16 から対応:iOS 16 未満ユーザーへの配慮で <picture> フォールバックは必須
  • SNS の OGP が未対応のケース:Facebook、Twitter(X)、LINE のクローラーが AVIF を取得できない場合がある。OGP 画像は JPEG/PNG を別途用意
  • サーバー MIME 設定image/avif を MIME に追加しないと一部サーバーで配信されない
  • EXIF を保持するエンコーダーが少ない:写真の管理用途では失われないか確認
  • 低品質設定でのアーティファクト:q=30 以下では油絵調のぼやけが出やすい。実用は q=50〜70 程度

典型的なフォールバック例:

<picture>
  <source srcset="hero.avif" type="image/avif">
  <source srcset="hero.webp" type="image/webp">
  <img src="hero.jpg" alt="ヒーロー画像">
</picture>

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