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BIOSとは|POST・起動ドライブとUEFIの違い・セットアップ起動キー

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この記事の要点
  • BIOS(Basic Input/Output System)は PC の電源投入直後に最初に動くファームウェア
  • 起動時に POST(Power On Self Test)でハードウェアを点検し、起動デバイスを選んで OS をロードする
  • BIOS セットアップ画面は電源投入直後の特定キー(F2 / F10 / Del など)で起動する
  • 現代の PC はほぼ UEFI(後継規格)に置き換わっており、起動が速く 2TB 超のディスクや Secure Boot に対応する
  • CMOS バッテリーが切れると BIOS の時刻 / 設定がリセットされる

BIOS とは

BIOS(Basic Input/Output System)は、パソコンの電源を入れた直後に最初に起動するソフトウェア(ファームウェア)です。マザーボード上の不揮発性チップ(ROM / フラッシュメモリ)に書き込まれており、ハードウェアの初期化と、OS を起動するための橋渡しを担当します。

名称はそのまま「基本的な入出力システム」の意で、キーボード入力やディスプレイ出力など OS が立ち上がる前の最低限の I/O 機能を提供します。

BIOS の主な役割

役割内容
POST(自己診断)CPU / メモリ / グラフィック / ストレージ等を点検
ハードウェア初期化チップセット・周辺デバイスを使える状態にする
起動デバイスの選択HDD / SSD / USB / 光学ドライブ / ネットワークから読み込む順序を決定
ブートローダの呼び出し選択したデバイスの先頭セクタからブートローダを読み込み OS 起動を開始
設定の保持CMOS RAM に時刻・各種設定を保存

起動シーケンス(電源 ON から OS まで)

  1. 電源 ON。CPU は決められたアドレスから命令を読み始める
  2. BIOS が実行され、POST でハードウェア点検。問題があればビープ音やエラー画面で通知
  3. ブート優先順位に従って起動デバイスを探索
  4. 該当デバイスのブートセクタ(MBR / GPT 上の EFI システムパーティション)を読み込み
  5. ブートローダ(Windows Boot Manager / GRUB 等)に制御を渡す
  6. ブートローダがカーネルをロードし、OS が起動する

POST(Power On Self Test)

POST はハードウェア各部のチェックを行う工程です。失敗時はモニタが映る前なので、マザーボードのスピーカからビープ音のパターンで異常箇所を通知することが多いです。

症状典型的な原因
ビープ短 1 回正常(メーカ依存)
ビープ長 1 回 + 短 2 回 / 短 3 回連続メモリ / GPU 関連の異常(メーカで意味が違う)
ビープ連続電源 / CPU の重大な異常
無音で画面真っ暗電源 / CPU / メモリ全断、ケーブル断

BIOS セットアップ画面の入り方

電源投入直後の POST 中に特定のキーを連打すると、BIOS セットアップ画面に入れます。メーカ・モデルで異なります。

メーカBIOS セットアップBoot メニュー(一時起動順変更)
DELLF2F12
HPF10 / EscF9
LenovoF1 / F2 / EnterF12
ASUSF2 / DeleteEsc / F8
AcerF2 / DeleteF12
MSIDeleteF11
自作機(一般)Delete / F2F8 / F11 / F12

Windows 10/11 では「設定 → 回復 → PC の起動をカスタマイズする → UEFI ファームウェアの設定」からも入れます。

セットアップ画面でできる主な設定

カテゴリ
起動順序SSD → USB → LAN といった優先順位を変える
時刻 / 日付システムクロックを合わせる
セキュリティBIOS パスワード / Secure Boot / TPM の有効化
仮想化支援Intel VT-x / AMD-V の有効化(Hyper-V や WSL2 に必要)
オーバークロックCPU 倍率 / 電圧 / メモリの XMP プロファイル
ファン / 温度ファン回転数カーブ・温度監視
デバイス有効/無効USB ポート / オンボード LAN / 内蔵 GPU 等

誤った設定をすると起動不能になることがあります。判断に迷う項目は触らないか、Load Setup Defaults(既定値復元)で戻せることを覚えておきましょう。

BIOS と UEFI の違い

2020 年以降の PC のほとんどは BIOS の後継規格である UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)を搭載しています。慣用的に「BIOS 画面」と呼んでいても、実体は UEFI であることが多いです。

項目BIOS(レガシ)UEFI
起動方式MBR → ブートセクタGPT → EFI システムパーティション
起動可能なディスク容量最大 2.2TB(MBR の制限)制限なし(実質)
起動速度遅い(16bit 実モードを残す)速い
セキュアブート非対応対応(署名検証)
UIテキストのみマウス操作 / グラフィカル可
ネットワーク最低限のみTCP/IP・ネットワークブート対応

CMOS バッテリー

BIOS の設定値と RTC(リアルタイムクロック)は、マザーボード上のボタン電池(CR2032 など)から給電されています。これが切れると、起動時に時刻がリセットされたり、設定が初期化されたりします。古い PC で時刻が毎回 2000 年に戻る場合はバッテリー交換が必要です。

BIOS のアップデート

マザーボードメーカは新 CPU 対応 / バグ修正 / セキュリティ強化のために BIOS(UEFI)の更新を提供しています。書き換えは便利ですが失敗すると起動不能になるため注意が必要です。

  • 必ずメーカ公式サイトからファイルをダウンロード
  • 更新中は絶対に電源を切らない(ノート PC ならバッテリー残量と AC 接続を確認)
  • 多くのメーカが BIOS から直接 USB を読む形式(EZ Flash / Q-Flash 等)を提供

BIOS / UEFI のリセット方法

設定を誤って起動できなくなったときの定番リカバリ手段です。

方法手順
セットアップ画面から復元BIOS に入り Load Setup Defaults(F9 等)→ Save and Exit(F10)
CMOS クリアジャンパマザーボードの CLR_CMOS ジャンパを 5〜10 秒ショート(電源コードは抜く)
CMOS バッテリーを抜く5 分以上抜いて再装着で初期化
クリア CMOS スイッチ近年の M/B はバックパネルにボタン搭載。電源 OFF 時に押す

POST が通らない時の切り分け

  1. 電源 LED とファンが回るか確認(無なら電源 / マザーボードを疑う)
  2. メモリを 1 枚だけ挿して起動を試す(差し直し / 別スロット)
  3. GPU を外し、CPU 内蔵 GPU 出力に切り替えてみる
  4. ストレージを全て外して BIOS 画面まで進むか確認
  5. マザーボードのデバッグ LED(CPU / DRAM / VGA / BOOT)で異常箇所を特定

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