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Web サービスの主要プラットフォーム一覧(AWS / GCP / Azure / Heroku / Vercel など)

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この記事の要点
  • Web サービスのプラットフォームとは、アプリを動かす土台となるクラウドや PaaS 群を指す
  • 大きく IaaS(AWS / GCP / Azure 等の汎用クラウド)、PaaS(Heroku / Render / Fly.io 等)、FaaS / サーバレス静的サイトホスティング(Vercel / Netlify / Cloudflare Pages)に分類できる
  • 選定の主な軸は料金体系得意な言語/ランタイム運用負荷スケーラビリティ所在地と法令対応の 5 つ
  • 個人開発や MVP は Vercel / Render / Cloudflare が速く立ち上がる。本番大規模は AWS / GCP / Azure が定番
  • 本サイトでは各プラットフォームの詳細記事を子ページで提供している。下の一覧から選択する

Web サービスのプラットフォームとは

Web サービスを公開するには、必ずどこかのサーバ上でプログラムを動かす必要があります。自前のオンプレミスサーバから、フルマネージドなクラウドサービスまで選択肢は幅広く、これらをまとめてプラットフォームと呼びます。本ページは、本サイトで扱っている Web プラットフォーム関連記事の入口です。

プラットフォームの主な分類

分類特徴代表サービス
IaaS (Infrastructure as a Service)仮想マシン・ストレージ・ネットワークを丸ごと借りる。自由度高めだが OS 以降は自前運用AWS EC2 / GCP Compute Engine / Azure VM
PaaS (Platform as a Service)アプリのコードを git push するだけで動く。ミドルウェア管理はサービス側Heroku / Render / Fly.io / Railway
FaaS / サーバレス関数単位で実行・課金。アイドルコスト 0、スケール自動AWS Lambda / Cloudflare Workers / Vercel Functions
静的サイトホスティングHTML/CSS/JS をエッジ配信。SSG / SPA 向けVercel / Netlify / Cloudflare Pages / GitHub Pages
コンテナ / KubernetesDocker イメージをそのまま動かす。マイクロサービス向けAWS ECS/EKS / GCP GKE / Azure AKS

主要プラットフォームの比較

プラットフォーム得意領域料金感学習コスト
AWS本格運用・大規模・エンタープライズ従量、最適化必須
GCP機械学習・BigQuery・コンテナ従量中〜高
AzureMicrosoft 系資産との連携・大企業従量中〜高
Heroku素早く Web アプリを公開(Rails / Node)固定 + アドオン
VercelNext.js / フロントエンド全般無料枠あり / Pro $20〜
Cloudflareエッジ配信・Workers・KV / R2無料枠太い低〜中
Render / Fly.ioHeroku 後継的なフルスタック PaaS無料枠あり

選び方の指針

個人開発・プロトタイプ

立ち上げ速度と無料枠が決め手です。フロントエンドだけなら Vercel / Netlify / Cloudflare Pages、API も必要なら Render / Fly.io / Railway を試すと良いでしょう。

業務システム・本番運用

規模と SLA、組織のスキルセットで決まります。すでに社内で AWS を使っているなら AWS に寄せる方が運用コストが安く、ML が多いなら GCP、Microsoft 365 と統合するなら Azure というのが定石です。

サーバレス志向

イベント駆動 / 低トラフィックなら Cloudflare Workers や AWS Lambda が安価で柔軟です。コールドスタートと実行時間制限は事前に確認しておきます。

IaaS / PaaS / FaaS の境界

同じクラウドサービスでも、利用者が責任を持つ範囲が違います。IaaS では仮想マシンから上をすべて自分で構築・運用する必要があり、PaaS は OS とミドルウェアまでベンダー任せ、FaaS は関数のコードだけを書きます。運用者の人手が少ないほどマネージドの度合いが高いサービスを選ぶのが効率的です。

レイヤーIaaSPaaSFaaS
アプリユーザユーザユーザ
ランタイムユーザベンダーベンダー
OS / ミドルウェアユーザベンダーベンダー
仮想化 / ハードウェアベンダーベンダーベンダー

サーバレスの典型的なメリット・デメリット

観点メリットデメリット
料金アイドル時間 0 円。実行回数課金で小規模に強い実行が長時間/高頻度になると割高化
運用OS パッチ・スケール設定が不要ベンダーロックインが起こりやすい
起動イベント駆動で即起動コールドスタート遅延が問題になる場面あり
開発関数単位でデプロイが速い長時間バッチ・ステートフル処理が不向き

プラットフォーム選定で確認すべきポイント

  • 料金体系: 従量制か固定制か、無料枠の範囲、転送量課金の有無
  • 対応ランタイム: 自分の使う言語・バージョンが公式対応か
  • リージョン: 日本国内リージョンの有無と RTT
  • 付帯サービス: マネージド DB、CDN、ストレージが揃っているか
  • SLA とサポート: 商用利用に耐える SLA かどうか
  • 法令・コンプライアンス: 個人情報保護法、GDPR、各業種ガイドラインへの対応

初学者がやりがちな失敗

  • 無料枠だけで動かしたつもりが課金: 転送量・関数呼び出し回数・ストレージ I/O は無料枠でも上限があり、超えると即課金される。アラート設定を必ず入れる
  • 本番リージョンを米国にしてしまう: 日本のユーザに向けるなら最低でも日本リージョンを選ぶ。RTT で体感がまるで変わる
  • シークレットを環境変数 / 設定 UI で管理しない: API キーをコミットしてしまう事故が多い。Secret Manager 系を必ず使う
  • サーバレス前提なのに長時間処理を書く: Lambda は 15 分、Cloudflare Workers は数十秒で打ち切られる。バッチ処理向けではない
  • 静的ホスティングなのに動的処理を期待する: GitHub Pages はサーバ実行できない。フォーム送信などはサーバレス関数や外部サービスを併用する

料金最適化の基本

クラウドの請求額は、契約形態と使い方の組み合わせで大きく変わります。本番運用に入ったら以下を順番に検討します。

  1. 常時稼働する VM はリザーブドインスタンスやセービングプランで 30〜60% カット
  2. 転送量は CDN 経由にしてキャッシュヒット率を上げる
  3. 古いログ・バックアップは低価格ストレージ層に自動移動 (S3 IA / Coldline)
  4. 夜間に止められる開発環境はスケジュール停止
  5. 毎月のコストエクスプローラ確認を運用ルーチンにする

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