| この記事の要点 |
|
URL とは
URL(Uniform Resource Locator)は、インターネット上に公開されているリソース(Web ページ、画像、API、ファイル等)の「場所」を一意に特定するためのアドレスです。日本語では 統一資源位置指定子 と訳されます。
Web ブラウザのアドレスバーに表示される https://example.com/path?id=1 のような文字列が URL です。ブラウザはこの URL を解釈してサーバへリクエストを送り、レスポンスとして HTML や JSON などを受け取ります。
URL の構造
URL は次の 5 つの部品から構成されます。
https://www.example.com:443/products/item?id=123&color=red#description
└──┬─┘ └──────┬──────┘ └┬┘└─────┬──────┘└─────┬───────┘└────┬────┘
scheme host port path query fragment
| 要素 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| スキーム (scheme) | 通信方式 / プロトコル | http https ftp mailto file |
| ホスト (host) | サーバのドメイン名 or IP アドレス | www.example.com |
| ポート (port) | サーバ上の入口番号(省略可) | :80(HTTP 既定):443(HTTPS 既定) |
| パス (path) | サーバ内のリソースの位置 | /products/item |
| クエリ (query) | 追加情報。? で始まり key=value&key=value 形式 | ?id=123&color=red |
| フラグメント (fragment) | ページ内の特定位置。# で始まる | #description |
主なスキーム
| スキーム | 用途 | 例 |
|---|---|---|
http | 暗号化なしの Web 通信 | http://example.com/ |
https | TLS で暗号化された Web 通信(現在の標準) | https://example.com/ |
ftp | ファイル転送 | ftp://files.example.com/ |
mailto | メール送信。クリックでメーラ起動 | mailto:info@example.com |
tel | 電話発信 | tel:+81-3-1234-5678 |
file | ローカルファイル | file:///C:/data/index.html |
data | URL 内にデータを埋め込む | data:image/png;base64,iVBOR... |
URL / URI / URN の関係
厳密に言うと、リソースを識別する文字列の総称が URI(Uniform Resource Identifier)です。その中で「場所で識別するもの」が URL、「名前で識別するもの」が URN です。
| 名称 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| URI | 識別子の総称(URL + URN) | URL も URN も URI |
| URL | 場所で識別する URI | https://example.com/foo |
| URN | 名前で識別する URI | urn:isbn:0451450523 |
実務ではほとんどの場面で URL を扱うため、URL と URI を区別せずに使うことも多いです。
絶対 URL と相対 URL
HTML の href や src では、フルアドレスを書く絶対 URLと、現在のページからの相対位置で書く相対 URLのどちらも使えます。
<!-- 絶対 URL -->
<a href="https://example.com/products/item.html">商品</a>
<!-- ルート相対 -->
<a href="/products/item.html">商品</a>
<!-- 現在地相対 -->
<a href="item.html">商品</a>
<a href="../about.html">about</a>
パーセントエンコーディング
URL は ASCII 印字可能文字以外を扱えないため、日本語や記号(スペース・?・& 等)は % + 16 進 2 桁にエンコードして送ります。これをパーセントエンコーディング(URL エンコード)と呼びます。
"検索" → "%E6%A4%9C%E7%B4%A2" (UTF-8 で 3 バイト × 2 文字)
" " → "%20" または "+"(クエリ中のみ)
"&" → "%26"
"#" → "%23"
"?" → "%3F"
"/" → "%2F"
JavaScript なら encodeURIComponent("検索")、PHP なら urlencode()、Python なら urllib.parse.quote() でエンコードできます。
URL の長さの限界
| 環境 | 実質的な上限 |
|---|---|
| RFC 7230 / HTTP/1.1 仕様 | 明確な上限なし(実装依存) |
| 主要ブラウザ | 概ね 2,000 〜 8,000 文字 |
Apache の LimitRequestLine | 既定 8,190 バイト |
| Internet Explorer(歴史的) | 2,083 文字 |
安全側に倒すなら 2,000 文字以内に収めるのが慣例です。これを超える長さのデータを送る必要があるときは GET ではなく POST を使います。
URL の良い設計
- 短く意味のあるパス(例:
/products/123>/p.php?id=123) - 小文字を使う(大文字小文字を区別するサーバがある)
- 単語区切りは ハイフン
-(アンダーバー_より検索エンジンに優しい) - セッション ID や個人情報をクエリに乗せない(リファラやアクセスログに残る)
- HTTPS を使う
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