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ページ更新者:atom
更新日時:2026-07-02 00:55:29

タイトル: 共有パラメータの作り方と使い方
SEOタイトル: Revit 共有パラメータとは|作り方・GUID・タグ/スケジュール連携をわかりやすく解説

Revit · 18

共有パラメータの作り方と使い方

タグに表示したい、集計表に出したい――そんなときに欠かせないのが「共有パラメータ」です。外部ファイルに定義され、一意の GUID を持つこの仕組みを、なぜ必要なのか・どう作るのかから整理します。

この記事の要点

  • 共有パラメータは外部の共有パラメータファイル(.txt)に定義され、各パラメータは一意の GUID を持つ
  • 共有パラメータだけがタグに表示でき、スケジュール(集計表)に出せる。ファミリパラメータや非共有のプロジェクトパラメータではタグ表示できない
  • 同じ定義を複数のファミリやプロジェクトで共有でき、IFC などへの書き出しにも使える
  • 共有パラメータファイルは組織で一元管理する。GUID が変わると別物になるため、勝手に作り直さない

本記事は Revit カテゴリの一本として、実務で頻繁に登場する「共有パラメータ」を、これから建築・BIM を学ぶ人に向けて整理します。パラメータ全体の種類(プロジェクト/共有/グローバル/ファミリ)を先に把握したい場合は パラメータ(プロジェクト/共有/グローバル/ファミリ) を、要素の階層構造を知りたい場合は カテゴリ・タイプ・インスタンス をあわせて読むと理解が早くなります。

1共有パラメータとは

共有パラメータとは、Revit のプロジェクトやファミリの外側にある共有パラメータファイル(.txt 形式のテキストファイル)に定義されるパラメータのことです。ファミリの中だけに閉じたファミリパラメータや、1 つのプロジェクトにだけ存在するプロジェクトパラメータとは異なり、共有パラメータは定義そのものを外部ファイルとして持ち、必要なファミリやプロジェクトに読み込んで使います。

共有パラメータの最大の特徴は、各パラメータが一意の GUID(グローバル一意識別子)を持つことです。GUID は「名前が同じでも中身は別物になりうる」問題を避けるための背番号のようなもので、この番号が同じであれば、別のプロジェクトやファミリで使われていても「同じパラメータ」として整合が取れます。逆に GUID が違えば、たとえ名前が同じ「防火区画」というパラメータでも、Revit にとってはまったく別のパラメータとして扱われます。

○ GUID が同じ
別プロジェクトでも「同じパラメータ」として整合し、集計や連携が揃う
△ 名前は同じでも GUID が違う
Revit には別物として扱われ、集計や連携がバラバラになる

2なぜ共有パラメータが必要か

共有パラメータを理解するうえで最も大切なのが、「何のために存在するのか」という点です。次の 4 つが代表的な役割です。

① タグで表示できる

図面上の注釈(タグ)に値を表示できる。ドアや部屋に独自の情報を注記したいとき、共有パラメータでなければタグに拾えない。

② スケジュール(集計表)に出せる

集計表の列として並べて集計・出力できる。数量表や仕様表に独自項目を載せたいときの土台になる。

③ 複数のファミリ/プロジェクトで共有できる

同じ定義(同じ GUID)を、いくつものファミリやプロジェクトで使い回せる。組織で統一した属性を持たせられる。

④ IFC などへ書き出せる

IFC など外部形式へのデータ書き出しに使える。他システムへ属性を引き渡す連携の入り口になる。

ここで押さえておきたいのは、ファミリパラメータや「非共有の」プロジェクトパラメータでは、タグに表示できないということです。「せっかく値を入れたのに、なぜかタグに出てこない」というつまずきの多くは、その値が共有パラメータではないことが原因です。タグやスケジュールに出したい属性は、はじめから共有パラメータとして用意する――これが実務の鉄則です。

できること共有パラメータプロジェクトパラメータ(非共有)ファミリパラメータ
タグに表示△(共有として追加すれば可)×
スケジュールに出す×
複数ファイルで定義を共有○(GUID で整合)×(そのプロジェクト内のみ)×(そのファミリ内のみ)
IFC などへ書き出し×

※プロジェクトパラメータは基本的にそのプロジェクト内でしか通用しませんが、「共有パラメータをプロジェクトパラメータとして追加」した場合は、タグ表示も可能になります。次の見出しで詳しく見ていきます。

3プロジェクトパラメータとの違い

共有パラメータとよく混同されるのがプロジェクトパラメータです。両者は排他ではなく、組み合わせて使う関係にあります。

共有パラメータ外部ファイル+GUID

外部の .txt に定義され GUID を持つ。タグ・スケジュール・複数ファイルでの共有・書き出しの土台になる。

プロジェクトパラメータそのプロジェクト内のみ

1 つのプロジェクトの中だけに存在する属性。スケジュールには出せるが、非共有のままではタグに表示できない。

ポイントは、共有パラメータを「プロジェクトパラメータとして追加」すると、タグ表示も可能になるという点です。つまり「共有パラメータファイルで定義した項目を、プロジェクトパラメータとしてプロジェクトに組み込む」という使い方をすることで、そのプロジェクト全体で使える属性でありながら、タグにもスケジュールにも出せる状態を作れます。共有パラメータかプロジェクトパラメータか、と二者択一で考えるのではなく、「共有パラメータで定義したものを、プロジェクトパラメータとして取り込む」と理解すると混乱しません。

4共有パラメータファイルの作り方

共有パラメータの定義は、Revit 本体ではなく共有パラメータファイルに保存されます。作成・参照は「管理」タブから行います。

1「管理」タブ
2共有パラメータ
3ファイルを作成/参照
4グループを定義
5パラメータを定義

「管理」タブの共有パラメータから、新しい共有パラメータファイルを作成するか、既存のファイルを参照します。ファイルの中では、まずグループ(パラメータを分類する見出しのようなもの)を作り、その中にパラメータを追加していきます。パラメータを作成すると、そのとき自動的に GUID が割り当てられます。

共有パラメータファイルの実体はテキスト(.txt)なので、ネットワーク共有フォルダなどに置いておけば、複数人・複数案件で同じファイルを参照し、定義を一元管理できます。全員が同じファイルを参照していれば GUID が揃うため、別プロジェクトでも同じパラメータとして整合が取れ、集計や連携がばらつきません。

共有パラメータファイルの中身(イメージ)

テキスト形式のファイルに、グループとパラメータの定義(名前・データ型・GUID など)が記録される。人が直接編集するのではなく、Revit の共有パラメータ画面を通して操作するのが基本。

5ファミリへの追加手順

共有パラメータを実際にファミリで使うには、ファミリエディタから読み込みます。手順は次のとおりです。

手順 1

ファミリエディタで「ファミリタイプ」を開き、パラメータを追加する。

手順 2

パラメータの種類として「共有パラメータ」を選び、共有パラメータファイルから使いたい項目を選択する。

手順 3

データ型・パラメータグループ・タイプ/インスタンスの区分を指定して確定する。

データ型は、扱う値に応じて長さ・文字列・整数・Yes/No などから選びます。たとえば寸法なら「長さ」、記号や名称なら「文字列」、有無の区別なら「Yes/No」といった具合です。あわせて、その値をタイプ単位で共有するか、インスタンス(配置した 1 個ごと)で個別に持たせるかを選びます。タイプ/インスタンスの考え方は カテゴリ・タイプ・インスタンス で詳しく扱っています。

共有パラメータ ファイル (.txt) 各パラメータに GUID 読込 ファミリに追加 プロジェクトに追加 タグに表示 スケジュール(集計表) IFC などへ書き出し ポイント GUID が同じなら、別のファミリ・別のプロジェクトでも「同じパラメータ」として整合が取れる。 だから共有パラメータファイルは組織で一元管理し、勝手に作り直さない(GUID が変わると別物になる)。
図: 共有パラメータの流れ — .txt に定義された各パラメータ(GUID 付き)をファミリ/プロジェクトに読み込み、タグ・スケジュール・IFC 書き出しへ出力する。

運用のコツ — GUID は組織の資産

共有パラメータでいちばん事故が起きやすいのは、各自が思いつきで共有パラメータファイルを作り直してしまうケースです。名前が同じでも GUID が変わってしまえば、Revit にとっては別のパラメータになり、集計が二重になったり、連携先で値が拾えなくなったりします。共有パラメータファイルは組織で一元管理し、正式なファイルを全員が参照する運用を徹底しましょう。

定義1 つの .txt を共有
整合GUID が揃う
結果集計・連携が揃う

「タグに出したい」「集計表に載せたい」「他システムへ引き渡したい」――これらの要望はすべて共有パラメータが起点になります。属性を設計する段階で、どの項目を共有パラメータにするかをあらかじめ決めておくことが、後戻りの少ない BIM 運用につながります。

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