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ページ更新者:atom
更新日時:2026-06-29 12:04:59

タイトル: スケジュール表(集計表)
SEOタイトル: Revitのスケジュール表(集計表) — パラメータの表形式集計・数量拾い・フィルタ/並べ替え/集計

この記事の要点
  • スケジュール表(集計表)は、モデル内の要素のパラメータを表形式で集計するビュー。
  • 建具表・部屋一覧・数量拾い(コンクリート量・面積など)に使う、BIM の大きな利点の 1 つ。
  • 表とモデルは双方向に連動。集計表で値を編集するとモデルにも反映される。
  • フィルタ・並べ替え・グループ化・集計(合計)で、目的に合った表を作れる。
  • 列に出せるのは要素のパラメータ。共有パラメータを使えば、追加属性も確実に集計列にできる。

スケジュール表とは

スケジュール表(Schedule、集計表)は、モデルに含まれる要素のパラメータを表形式で集計・一覧化する Revit のビューです。図形ではなく数値・属性の集計を扱う点が特徴で、内部的にはビューの一種として管理されます。建具表(ドア・窓の一覧)、部屋一覧、数量拾い(コンクリート体積、仕上げ面積、部材本数など)といった、設計実務に欠かせない表をモデルから自動生成できます。

図面を手で集計する代わりに、モデルに入っている情報をそのまま集計するため、モデルと集計表が常に一致するのが BIM の大きな利点です。一般的な表計算ソフトの表と決定的に違うのは、集計表の各行がモデル内に実在する要素と結びついている点です。表の 1 行が、モデル上の特定のドアや部屋に対応します。だからこそ後述のようにモデルと双方向に連動でき、単なる「数字の表」ではなく「モデルの別の見え方」として機能します。集計表もシートに配置すれば、図面の一部として発行できる正式な成果物になります。

モデルとの双方向連動

スケジュール表は単なる出力結果ではなく、モデルと双方向に連動しています。

  • モデルの要素を変更(追加・削除・パラメータ編集)すると、集計表に即座に反映される。
  • 逆に、集計表のセルで編集可能なパラメータを書き換えると、対応するモデル要素のパラメータも更新される。

このため、集計表は「大量の要素のパラメータをまとめて編集する画面」としても使えます。たとえば多数のドアのマーク番号や仕上げを、表上で一気に整理するといった使い方ができます。図形を 1 つずつ選んで編集するより、表形式でまとめて見ながら直せるため、属性整備の効率が大きく上がります。

ただし、すべての列が編集できるわけではありません。面積や体積のように、形状から自動計算される値は集計表上では編集できず(読み取り専用)、形状を変えない限り変わりません。一方、コメントやマーク、仕上げといった入力系のパラメータは編集可能です。「計算で決まる値」と「人が入力する値」の区別を意識すると、集計表での編集がスムーズです。

集計表の構成と操作

集計表は、まず対象のカテゴリ(ドア・部屋など)を選び、表示するフィールド(列=パラメータ)を選んで作成します。その後、次のような操作で目的に合った表に整えます。

機能内容
フィールド表に出す列(パラメータ)を選ぶ。計算式による「計算値」列も追加できる。
フィルタ条件に合う要素だけを表示(例:特定の階だけ、特定タイプだけ)。
並べ替え/グループ化指定したパラメータで行を並べ替え・グループ化する。
集計(合計・個数)グループごとや全体の合計・件数を出す(数量拾いの核)。
書式桁数・単位・列幅などの表示書式を整える。

たとえば「ドアをタイプ別にグループ化し、各タイプの個数を集計する」「壁を材質別に分け、体積を合計する」といった集計が、これらの組み合わせで作れます。完成した集計表はシートに配置して図面の一部として発行できます(シートと図面化 参照)。

代表的な集計表の例

実務でよく作られる集計表を挙げると、集計表が何に役立つかがイメージしやすくなります。

集計表対象カテゴリ主な列・集計内容
建具表(ドア・窓)Doors / Windowsマーク番号・幅・高さ・タイプ・取付レベル。タイプ別の枚数。
部屋面積表Rooms(部屋)部屋名・室番号・床面積・周長。用途別の合計面積。
仕上げ数量表Walls / Floors など材質別の面積・体積。仕上げ拾いの基礎。
シートリストSheets(シート)図面番号・図面名・発行日。図面の一覧(前章参照)。

これらはいずれも、モデルに入っている情報を集計しているだけなので、設計が変われば表も自動で更新されます。手作業で表を作り直す必要がないのが大きな利点です。

数量拾いとしての活用

集計表は数量拾い(積算の元データ作成)の中心的な手段です。モデルに正しく部材が入っていれば、面積・体積・長さ・個数といった数量を集計で自動算出できます。手作業の拾い出しに比べてミスが減り、設計変更にも追従する点が強みです。ただし、拾える数量はモデルの作り込み度(LOD:詳細度)に依存するため、「何をどこまでモデル化したか」を前提に数量を解釈する必要があります。たとえば壁を仕上げ層まで細かくモデル化していなければ、仕上げ面積は正確に拾えません。「集計表の数字=そのままの正解」ではなく、「モデルに入力された情報の集計結果」であることを理解して扱うことが重要です。

また、集計表には数式で算出する計算値(Calculated Value)の列を追加できます。たとえば「面積 × 単価」でコスト概算列を作る、といった使い方です。これにより、単純な属性の一覧にとどまらない、目的別の集計表を組み立てられます。

パラメータとの連携

集計表の列に出せるのは、対象要素が持つパラメータです。標準の組込みパラメータ(面積・体積など)はそのまま列にできますが、独自の属性(管理番号・仕上げコード・コスト区分など)を集計したい場合は、共有パラメータとして定義しておくのが定石です。

  • 共有パラメータは GUID で一意に識別されるため、集計列として安定して使え、複数プロジェクトでも一貫する。
  • ファミリパラメータは集計表に出せないなど、パラメータの種類によって扱いが異なる。
  • どの属性を集計したいかを起点に、共有パラメータの設計を決めると連携全体が整理しやすい。

パラメータの種類とスコープの詳細は パラメータ(プロジェクト/共有/グローバル/ファミリ) を参照してください。SE が積算システムや BI ダッシュボードと連携する場合、この集計表に相当する処理を API で再現したり、集計表を CSV に書き出して連携したりすることになります。

まとめ

スケジュール表は、モデルのパラメータを表形式で集計し、数量拾いや一覧作成を自動化する強力な機能です。フィルタ・並べ替え・集計を使い分け、独自属性は共有パラメータで列にします。モデルと双方向に連動する点も実務で重要で、集計表はモデルの「もう一つの見え方」として機能します。関連は パラメータ、カテゴリ全体は Revit を参照してください。