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ページ更新者:atom
更新日時:2026-06-29 12:05:00

タイトル: Revit API:要素の取得とフィルタ
SEOタイトル: Revit API 要素取得|FilteredElementCollector・OfClass・OfCategory・BuiltInCategory・LINQ

この記事の要点
  • モデルから要素を取り出す中心クラスは FilteredElementCollector。Document を渡して生成する。
  • OfClass(.NET クラスで絞る)と OfCategory(BuiltInCategory で絞る)が代表的なフィルタ。
  • WhereElementIsNotElementType でインスタンスのみ、WhereElementIsElementType でタイプのみを取得できる。
  • 取得した要素は ElementId で識別され、doc.GetElement(id) で本体を取り出せる。
  • 結果は IEnumerable なので LINQ(Where/Select/Cast)で柔軟に絞り込み・変換できる。

Revit API で何かをするには、まず「対象の要素を集める」ことから始まります。その中心となるのが FilteredElementCollector です。要素を集めたら、編集は トランザクション 内で行います。

FilteredElementCollector の基本

FilteredElementCollector は、Document(またはビュー)を対象に要素を収集するクラスです。生成しただけでは全要素が対象ですが、フィルタを連結(チェーン)して絞り込みます。フィルタは「速い順序」で適用されるよう、まず種別系で絞ってから条件を加えるのが定石です。

全要素をやみくもに走査すると遅くなるため、必要なカテゴリやクラスで早めに絞り込むことがパフォーマンスの鍵です。コレクタは「遅延評価」で、最終的に列挙(foreach や ToList、ToElements)した時点で初めて実体化します。そのため、絞り込みフィルタを連結している途中ではコストがかからず、列挙時にまとめて評価されます。ビューを対象にした new FilteredElementCollector(doc, viewId) を使えば、そのビューに表示されている要素だけに対象を限定でき、大規模モデルでの高速化に有効です。

OfClass と OfCategory

絞り込みには2系統あります。

  • OfClass(typeof(Wall)): .NET のクラス型で絞る。Wall、FamilyInstance、ViewPlan などクラスが明確な場合に使う。
  • OfCategory(BuiltInCategory.OST_Walls): Revit のカテゴリ(BuiltInCategory 列挙体)で絞る。「ドア」「窓」「部屋」などカテゴリ単位で集めたい場合に使う。カテゴリ名は OST_DoorsOST_Rooms のように OST_ 接頭辞が付く。

壁インスタンスを取得する基本形は次の通りです(C#、記号はエスケープ表記)。

using Autodesk.Revit.DB;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;

// doc は Document
FilteredElementCollector collector =
    new FilteredElementCollector(doc)
        .OfClass(typeof(Wall))
        .WhereElementIsNotElementType();

List<Wall> walls = collector.Cast<Wall>().ToList();
TaskDialog.Show("結果", "壁の数: " + walls.Count);

List<Wall> のようなジェネリクスを多用するため、型を意識してキャストするのがポイントです。

インスタンスとタイプの区別

Revit の要素には「タイプ(ElementType: 種類・規格の定義)」と「インスタンス(実際に配置された個体)」があります。コレクタはどちらも拾うため、目的に応じて絞ります。

  • WhereElementIsNotElementType(): 配置済みインスタンスのみ取得。「実際に建っている壁を数える」ような用途。
  • WhereElementIsElementType(): タイプ定義のみ取得。「使用可能な壁タイプを列挙する」ような用途。

この絞り込みを忘れると、インスタンスとタイプが混在して件数が想定と合わなくなります。

ElementId と LINQ による加工

取得した各要素は ElementId で一意に識別されます。ID から本体を得るには doc.GetElement(id) を使います。逆に要素から ID は element.Id で取得できます。

コレクタは IEnumerable<Element> を実装するため、LINQ で柔軟に処理できます。たとえばカテゴリで集めた上で、特定の高さの壁だけを抽出するには次のように書きます。

var tallWalls = new FilteredElementCollector(doc)
    .OfCategory(BuiltInCategory.OST_Walls)
    .WhereElementIsNotElementType()
    .Cast<Wall>()
    .Where(w => w.get_Parameter(
        BuiltInParameter.WALL_USER_HEIGHT_PARAM)
        .AsDouble() > 10.0)   // 内部単位フィート
    .ToList();

LINQ の Where でロジックを表現し、Select で値へ変換、Cast で型を確定する、という流れが基本パターンです。比較する数値は内部単位(フィート)である点に注意してください。

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