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JuliaProを用いたJuliaとIDEのインストール

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この記事の要点
  • JuliaPro は、Julia 本体・IDE(Juno)・主要パッケージを 1 つにまとめた配布版だった
  • JuliaPro は開発が終了しており、新しいバージョンは提供されない。新規に導入するのはおすすめしない
  • IDE の Juno も Atom エディタをベースにしており、Atom 自体が 2022 年 12 月に開発終了している
  • 現在の定番は juliaup で Julia を入れ、VS Code の Julia 拡張で開発する構成
  • 既存の JuliaPro 環境は、パッケージ環境を書き出してから新しい環境へ移行する

JuliaPro とは

JuliaPro は、Julia の開発を手がける Julia Computing 社(現在の JuliaHub 社)が提供していた Julia の配布パッケージです。インストーラーを 1 つ実行するだけで、次のものがまとめて導入できるのが特徴でした。

  • Julia 本体
  • IDE の Juno(Atom エディタに Julia 用の拡張を組み込んだもの)
  • データ分析・可視化などでよく使われるパッケージ一式

Julia 本体の導入とエディタの設定を別々に行う必要がなく、初心者でもすぐに使い始められたため、2018〜2020 年ごろの入門記事では定番の導入方法でした。

現在の状況:JuliaPro と Juno は開発終了

JuliaPro は新しいバージョンが作られなくなり、配布も終了しています。Julia の公式フォーラムでも、IDE の開発は VS Code 向けの Julia 拡張に集約されたことが案内されています。

ツール状況移行先
JuliaPro開発・配布終了公式の Julia(juliaup で導入)
Juno開発終了(メンテナンスのみ)VS Code + Julia 拡張
Atom2022 年 12 月に開発終了(GitHub がアーカイブ)VS Code など

そのため、これから Julia を始める場合は JuliaPro を探すのではなく、次の章の手順で導入してください。

現在おすすめの導入方法

1. juliaup で Julia 本体を入れる

juliaup は Julia 公式のインストーラー兼バージョン管理ツールです。複数のバージョンの切り替えや更新が簡単にできます。

# Windows(Microsoft Store 版を winget で導入)
winget install --name Julia --id 9NJNWW8PVKMN -e -s msstore

# macOS / Linux
curl -fsSL https://install.julialang.org | sh

インストールコマンドは変わることがあるため、実行前に公式サイトのダウンロードページ(https://julialang.org/downloads/)で最新の手順を確認してください。導入後はターミナルを開き直して確認します。

julia --version
juliaup status        # 入っているバージョンの一覧
juliaup update        # 最新版に更新
juliaup add lts       # 長期サポート(LTS)版を追加

2. VS Code に Julia 拡張を入れる

  1. Visual Studio Code をインストールする
  2. 拡張機能ビューで「Julia」を検索し、julialang が提供する拡張をインストールする
  3. .jl ファイルを開き、Shift+Enter で選択行を実行、またはコマンドパレットから「Julia: Start REPL」を実行する

Julia の実行ファイルが見つからないと表示される場合は、VS Code の設定 julia.executablePath に Julia のパスを指定します。

3. 必要なパッケージを追加する

JuliaPro に含まれていたパッケージは、自分で必要なものだけ追加します。REPL で ] を押すとパッケージモードになります。

# ] を押してパッケージモードに入ってから
add DataFrames CSV Plots IJulia

プロジェクトごとに環境を分けたい場合は、パッケージモードで activate . を実行してから add します。Jupyter Notebook で使いたい場合は IJulia、ブラウザ上のノートブックなら Pluto.jl が選択肢です。

参考:JuliaPro のインストール手順(当時)

過去に JuliaPro を使っていた環境を確認する人向けに、当時の手順を記録として残します。現在は同じ手順では入手できません。

ダウンロード

Julia Computing 社の公式サイトにある JuliaPro のダウンロード画面にアクセスし、OS を選択します。

ダウンロードの図

この例では Windows を選択しています。

インストール

ダウンロードした exe ファイルを実行し、利用規約への同意やインストール先の指定を行います。デスクトップにショートカットが作られ、クリックすると IDE の Juno(Atom)が起動します。

インストールの図

インストールの図

既存の JuliaPro 環境から移行する

  1. JuliaPro の REPL で、使っているパッケージを確認する(パッケージモードで status)
  2. プロジェクトで使っている Project.toml と Manifest.toml を控えておく
  3. juliaup で新しい Julia を入れ、プロジェクトのディレクトリで activate . → instantiate を実行して同じパッケージを入れ直す
  4. Julia のバージョンが大きく上がる場合は、Manifest.toml を使わずに up で依存関係を解決し直す方がうまくいくことがある
  5. 動作を確認できたら、JuliaPro を Windows の「アプリと機能」などからアンインストールする

古い JuliaPro が PATH に残っていると、ターミナルで julia を実行したときに古い方が起動することがあります。where julia(Windows)または which julia(macOS / Linux)でどの実行ファイルが使われているかを確認してください。

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  2. JuliaProを用いたインストール
  3. フレームワーク
  4. Pkg REPL modeの起動