タイトル: WAN
WANはWide Area Networkの略で、地理的に遠く離れた場所と繋がったネットワークです。
具体的には都市と都市を繋ぐネットワークはWANとなります。
WANの管理者はネットワークプロバイダとなります。
WANの特徴
- 長距離・広範囲: 数km〜国際規模まで
- 管理主体は通信事業者: NTT、KDDI、ソフトバンク等のキャリア/ISP
- 専用線・公衆回線: 自前で全敷設は現実的でないため、通信事業者が提供する回線を借りる
- LANより通信速度は低め(年々向上中)
- レイテンシ(遅延)が大きい: 物理距離・経路ホップ数の影響
主なWAN接続方式
| 方式 | 特徴 |
|---|---|
| 専用線 | キャリアが提供する専有回線。高品質・高コスト |
| IP-VPN / 広域イーサ | キャリア網内の閉域ネットワーク。拠点間接続の定番 |
| インターネットVPN | インターネット上にVPNトンネル。低コスト |
| SD-WAN | ソフトウェアで複数回線を統合・最適化 |
| モバイル回線(4G/5G) | 無線WAN。可搬性が高い |
| 衛星通信 | 離島・船舶・遠隔地で利用 |
LANとWANの違い
| 項目 | LAN | WAN |
|---|---|---|
| 範囲 | 建物・敷地内 | 都市間〜国際 |
| 管理者 | 自分または社内 | 通信事業者・プロバイダ |
| 速度 | 高速(1Gbps〜10Gbps以上) | 用途次第(10Mbps〜数十Gbps) |
| 遅延 | 低い(<1ms) | 大きい(数ms〜100ms以上) |
| コスト | 機材費のみ(運用は社内) | 月額回線費が継続発生 |
| 主な技術 | Ethernet、Wi-Fi | 専用線、VPN、MPLS、IP-VPN |
WAN関連の用語
- MPLS: 通信事業者網で広く使われるパケット転送方式
- QoS: 帯域や優先度の制御。音声・映像で重要
- BGP: AS間のルーティングプロトコル(インターネットの基盤)
- SD-WAN: 複数の通信回線をソフトウェアで束ね、コスト・冗長性・性能を最適化
- SDN: ネットワークの制御をソフトウェアで集中管理
運用上のポイント
- 冗長化: 重要拠点は2回線以上で障害時の切替
- 帯域監視: 業務影響に直結するため、可視化必須
- セキュリティ: VPN・暗号化・ファイアウォール
- コスト管理: 専用線は高額。用途に応じてVPN/SD-WANで最適化
関連
- 親カテゴリ: ネットワークの範囲と種類
- 類似: LAN / インターネット
- 関連: イントラネット / エクストラネット