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ページ更新者:atom
更新日時:2026-06-29 12:05:00

タイトル: ワークシェアリングと中心ファイル
SEOタイトル: Revit ワークシェアリング徹底解説|ワークセット・セントラルファイル・同期(SWC)・クラウド共同作業

この記事の要点
  • ワークシェアリングは1つのモデルを複数人で同時編集するための仕組みで、有効化すると「中心ファイル(セントラルファイル)」と各自の「ローカルファイル」に分かれる。
  • 編集対象は「ワークセット」という単位でグループ化し、所有権を管理する。
  • 変更を反映するには「中央と同期(SWC: Synchronize With Central)」を行い、自分の変更を中心ファイルへ送信し、他者の変更を受信する。
  • 個別要素を編集すると自動的に「要素の借用(Borrowing)」が発生し、同期するまで他者はその要素を編集できない。
  • クラウドワークシェアリング(Autodesk Docs / BIM Collaborate)を使うと、ファイルサーバーを介さずインターネット経由で共同作業できる。

1つの建物モデルを複数の設計者が同時に編集するには、Revit の「ワークシェアリング(Worksharing)」機能を使います。本記事ではその基本構造と運用上の注意点を解説します。

ワークシェアリングの有効化と中心ファイル

新規モデルでは初期状態でワークシェアリングは無効です。「コラボレート」タブの「コラボレーション」を実行するとワークシェアリングが有効になり、そのファイルが「中心ファイル(セントラルファイル)」になります。中心ファイルはモデルの正本であり、全員の変更が集約される場所です。

各設計者は中心ファイルを直接編集するのではなく、自分のPCにコピーした「ローカルファイル」を編集します。ローカルファイルを開く際は「新しいローカルを作成」にチェックを入れ、中心ファイルから最新の複製を作ります。中心ファイルを直接開いて作業するのは原則として禁止です(破損や排他ロックの原因になります)。

ワークセットによる編集権限の管理

ワークセット(Workset)は、要素をグループ化して所有権を管理する単位です。ワークシェアリングを有効化すると、既定で「ワークセット1(モデル要素用)」と「共有レベルとグリッド」が自動生成されます。実務では「意匠」「構造」「設備」「外構」などの分担に合わせてワークセットを追加します。なお、ワークシェアリングを有効化すると Revit が4種類のワークセット(ユーザー作成・ファミリ・プロジェクト基準・ビュー)を内部的に管理しますが、設計者が日常的に意識するのは「ユーザー作成ワークセット」です。

  • アクティブワークセット: 画面下部のステータスバーで選択中のワークセット。新規に配置する要素はこのワークセットに所属する。
  • 所有権: ワークセット単位で「編集可能」に設定すると、その設計者がワークセット全体を専有する。粒度が粗いため、通常は次の「要素の借用」を主に使う。
  • 表示制御: ワークセットごとに表示/非表示を切り替えられ、重いモデルでパフォーマンスを確保する用途にも使える。

同期(SWC)と要素の借用

個々の要素を編集すると、Revit はその要素を自動的に「借用(Borrowing)」します。借用中の要素は、自分が「中央と同期(SWC)」を実行して中心ファイルへ返却するまで、他の設計者は編集できません。編集要求が衝突した場合は「編集要求(Editing Requests)」がやり取りされ、所有者が許可すると権限が移ります。

「中央と同期(Synchronize With Central)」は、(1)自分のローカルの変更を中心ファイルへ送信し、(2)他者が同期済みの変更をローカルへ受信し、(3)借用していた要素の所有権を解放する、という3つを一度に行います。こまめな同期(目安として1〜2時間ごと)が、衝突や手戻りを減らすコツです。同期前には「保存」ではなく必ず SWC を使う点に注意してください。

クラウドワークシェアリング

従来のワークシェアリングは社内ファイルサーバー上の中心ファイルを共有する方式ですが、遠隔拠点や社外との協業では遅延や排他ロックが課題になります。これを解決するのが Autodesk Docs / BIM Collaborate(旧 BIM 360)を使った「クラウドワークシェアリング」です。中心ファイルをクラウドに保管し、インターネット経由で同期するため、場所を問わず共同作業ができます。

クラウド化すると、Revit 上の「コラボレート」タブからクラウドモデルへ発行でき、ブラウザでのモデル閲覧や課題管理(Issue)も利用できます。回線品質やライセンス契約に依存する点は事前に確認しておきましょう。

編集要求と衝突の解決

複数人が同時に作業すると、ある設計者が借用している要素を別の設計者が編集しようとする「衝突」が起こります。このとき Revit は自動で「編集要求(Editing Request)」を発行し、要素の所有者へ通知します。所有者が「許可」すれば権限が移り、要求した側がその要素を編集できるようになります。

衝突を減らすには、(1)分担範囲をワークセットや平面位置で明確に分ける、(2)こまめに中央と同期して借用を早めに解放する、(3)他人が作業中のグリッドやレベルなど「全員が触る基準要素」を不用意に動かさない、といった運用ルールが有効です。とくにグリッド・レベルは1人が動かすと全員に影響するため、変更担当を1名に絞るのが定石です。

運用フローと注意点

ワークシェアリングを安全に回すための典型的な1日の流れは次の通りです。

  • : 中心ファイルから「新しいローカルを作成」して当日の作業用ローカルを用意する。前日のローカルは原則として使い回さない。
  • 作業中: アクティブワークセットを自分の担当に切り替えてから要素を配置・編集する。1〜2時間ごとに中央と同期する。
  • 退社前: 必ず中央と同期し、借用していた要素をすべて解放する。要素を借用したまま帰ると、翌日まで他者が編集できず作業が止まる。

注意点として、中心ファイルそのものを直接開いて編集・上書き保存することは厳禁です。誤って開いてしまった場合は変更を保存せずに閉じ、必ずローカル経由で作業します。また、中心ファイルの移動・改名はリンク切れの原因になるため、確立した手順(中心ファイルとして保存し直す)に従って行います。

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