MariaDB Monitorは、mariadbクライアントでSQLを対話実行するための入口です。クライアントの版と接続先サーバーの版、接続できる権限と操作できる権限を分けて確認します。
Windowsで最初に確認すること
現在のコマンド名はmariadbで、旧名mysqlも別名として利用される配布があります。同じPCにMySQL/XAMPP等があるとmysql.exeの実体が異なる可能性があります。MariaDB公式の旧名説明を参照し、コマンドプロンプトで配置とクライアント版を先に確認します。
where mariadb
where mysql
mariadb --version
mariadb --host=127.0.0.1 --port=3306 --protocol=tcp --user=app_reader -p最後の行は自分のPCの127.0.0.1:3306へTCP接続する例です。app_readerは事前に許可された専用アカウントへ置換し、DB管理者から接続先/ポート/経路を確認してください。自分のPCにDBがなければこの宛先では接続できません。リモートDBへ使う場合はホスト名を替えるだけでなく、許可された通信経路と対象クライアント版のTLS/証明書検証設定も別途必要です。ポートの全面公開やTLS検証無効化は行いません。
-pの後に秘密値を直接書かず、プロンプトで入力します。プロンプト入力でも、その後のSQLに書いた秘密値は履歴等へ残り得ます。whereが見つけない場合もDB障害と即断せず、実際のbin内の実行ファイルを確認します。フルパスに空白がある場合は、コマンドプロンプトでは実行ファイルのパス全体を二重引用符で囲みます。既存PATHの上書き/削除や再インストールを初手にしません。
接続後に読み取りで確認する例
sample_db / sample_table / id / labelは検証用の名前です。既存の許可されたDB/表/列へ置換し、知らないDBにそのまま実行しません。最初のSELECTでサーバー版・選択中DB・接続時ユーザーと照合されたアカウントを確認します。DATABASE()のNULLはDB未選択で、接続失敗を意味しません。
SELECT VERSION(), DATABASE(), USER(), CURRENT_USER();
SHOW DATABASES;
USE sample_db;
SHOW TABLES;
SHOW COLUMNS FROM sample_table;
SELECT id, label FROM sample_table ORDER BY id LIMIT 5;
exitSHOW DATABASESにすべてのDBが見えるとは限りません。SHOW TABLESやSHOW COLUMNSも権限によって見える範囲が変わります。0件・権限不足・DB/表名違いを区別し、見えないだけでDB作成や権限の全面付与をしないでください。最後のSELECTは一意なidで順序を固定した少量表示例で、出力に機密情報がないことも確認します。
SQLは通常セミコロンで送信します。継続入力中は\cで未送信の入力を取り消せますが、これは既に実行したSQLの取消ではありません。exitでクライアントを終了しても、実行済み/確定済みの変更を元に戻すわけではありません。下の古い画面出力は比較用の記録として保持します。
| この記事の要点 |
|---|
|
MariaDB Monitorの記事です。
■MariaDB Monitorとは
MariaDBに標準で搭載されているコマンドラインツールです。
■MariaDB Monitorの使用方法(Windows)
□前提
MariaDBがインストールされている。
□環境変数の設定
コマンドプロンプト上でmysql(MariaDB)を使用できるようにするため、実行ファイルのフルパスで起動するか、そのbinフォルダーを既存PATHを消さずに追加します。PATH設定は必須ではありません。
□MariaDB monitorの起動方法
コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行する。
以下は旧環境のroot起動例です。通常作業でrootを使う手順ではなく、パスワードなしで接続できることも前提にしません。上の専用ユーザーの例を優先してください。
>mysql -u root
※パスワードが設定されている場合は「mysql -u root -p」を入力し、続けてパスワード入力を促されるので入力する。
下はMariaDB 10.1.24時代の出力記録です。版・接続ID・DB名・表数は環境ごとに変わり、この文言との一致を接続成功条件にしません。
Welcome to the MariaDB monitor. Commands end with ; or \g.
Your MariaDB connection id is 3
Server version: 10.1.24-MariaDB mariadb.org binary distribution
Copyright (c) 2000, 2017, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.
Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.
MariaDB [(none)]>
□データベース一覧表示コマンド
SHOW DATABASES
例:
MariaDB [(none)]> SHOW DATABASES;
+--------------------+
| Database |
+--------------------+
| information_schema |
| mysql |
| performance_schema |
| phpmyadmin |
| test |
+--------------------+
5 rows in set (0.00 sec)
□データベースの選択コマンド
USE データベース名
例:
MariaDB [(none)]> USE phpmyadmin
Database changed
MariaDB [phpmyadmin]>
□テーブル一覧表示コマンド
SHOW TABLES;
例:
MariaDB [phpmyadmin]> SHOW TABLES;
+------------------------+
| Tables_in_phpmyadmin |
+------------------------+
| pma__bookmark |
| pma__central_columns |
| pma__column_info |
**途中省略**
+------------------------+
19 rows in set (0.00 sec)
□テーブル定義(カラム定義)確認コマンド
SHOW FIELDS FROM テーブル名
例:
MariaDB [phpmyadmin]> SHOW FIELDS FROM pma__bookmark;
+-------+--------------+------+-----+---------+----------------+
| Field | Type | Null | Key | Default | Extra |
+-------+--------------+------+-----+---------+----------------+
| id | int(11) | NO | PRI | NULL | auto_increment |
| dbase | varchar(255) | NO | | | |
| user | varchar(255) | NO | | | |
| label | varchar(255) | NO | | | |
| query | text | NO | | NULL | |
+-------+--------------+------+-----+---------+----------------+
5 rows in set (0.03 sec)
□MariaDB monitorを閉じるコマンド
EXIT
接続できないときの切り分け
- コマンドが見つからない:実行ファイルとPATH/引用符を確認。これはDB認証前の問題です。
- 接続拒否・タイムアウト:宛先/ポート/許可経路/サーバー稼働を確認。認証情報が正しいかはまだ判定できません。
- Access denied:接続時ユーザー、接続元Host、認証方式とクライアント対応を確認。root利用や旧認証への変更を一律対策にしません。
- 表が見えない:選択中DBと権限を確認。接続成功と全データ参照可は別です。
公式資料:クライアントの接続/パスワード/入力コマンド、SHOW DATABASESと権限、SHOW TABLES、SHOW COLUMNS。GUIとの比較は親の管理ツール一覧へ戻って確認できます。本稿の確認だけで、全OS/全クライアント版/リモートTLS接続が検証済みになるわけではありません。
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