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ページ更新者:T
更新日時:2025-03-16 11:09:02

タイトル: FloatingPawnMovement
SEOタイトル: UE5のFloatingPawnMovementとは?

Unreal Engine 5(UE5)には、キャラクターやオブジェクトの移動を制御するさまざまなコンポーネントが用意されています。その中でも、FloatingPawnMovementは、Pawnに簡単な移動機能を追加できるコンポーネントです。

主にフライングやホバーするような動きを実装する際に使用され、重力の影響を受けないのが特徴です。そのため、プレイヤーが操作するドローンやスペースシップ、またはホバリングする敵AIの移動などに適しています。

FloatingPawnMovementの基本的な使い方

FloatingPawnMovementを使用するには、まず対象のPawnにこのコンポーネントを追加します。

追加手順は以下のとおりです。

  • BlueprintまたはC++でPawnを作成する
  • コンポーネントの追加メニューから「FloatingPawnMovement」を追加する
  • 必要に応じてパラメータを調整する

主なプロパティとその役割

FloatingPawnMovementには、いくつかの重要なプロパティがあります。

  • MaxSpeed: 最大移動速度(デフォルトは1200.0)
  • Acceleration: 加速度(デフォルトは4000.0)
  • Deceleration: 減速度(デフォルトは8000.0)
  • TurningBoost: 旋回時の加速補正(デフォルトは8.0)

Blueprintでの移動実装

Blueprintで移動を実装するには、Add Movement Inputノードを使用します。

例えば、以下のようにセットアップできます。

  • イベント「Tick」で「Add Movement Input」を呼び出す
  • 移動方向として「Get Forward Vector」を利用する
  • スケール値に「1.0」を設定し、一定速度で前進させる

これにより、Pawnが常に前方へ移動するようになります。

応用例

FloatingPawnMovementを活用すると、さまざまな動きを実装できます。

  • プレイヤーが操作するドローンや宇宙船
  • AIが巡回するホバリングロボット
  • 水面を滑るボートやサーフボード

これらのケースでは、MaxSpeedAccelerationを調整することで、リアルな動きを再現できます。

FloatingPawnMovementの制限

FloatingPawnMovementは便利なコンポーネントですが、いくつかの制限もあります。

  • 重力の影響を受けないため、地面に接する動きには向かない
  • NavMeshによるナビゲーションには非対応
  • 高度な飛行制御(例えば、RollやPitchの操作)は別途実装が必要

これらの制限が問題となる場合は、CharacterMovementCustom C++を用いた制御を検討するのも