タイトル: FloatingPawnMovement
SEOタイトル: UE5のFloatingPawnMovementとは?
Unreal Engine 5(UE5)には、キャラクターやオブジェクトの移動を制御するさまざまなコンポーネントが用意されています。その中でも、FloatingPawnMovementは、Pawnに簡単な移動機能を追加できるコンポーネントです。
主にフライングやホバーするような動きを実装する際に使用され、重力の影響を受けないのが特徴です。そのため、プレイヤーが操作するドローンやスペースシップ、またはホバリングする敵AIの移動などに適しています。
FloatingPawnMovementの基本的な使い方
FloatingPawnMovementを使用するには、まず対象のPawnにこのコンポーネントを追加します。
追加手順は以下のとおりです。
- BlueprintまたはC++でPawnを作成する
- コンポーネントの追加メニューから「FloatingPawnMovement」を追加する
- 必要に応じてパラメータを調整する
主なプロパティとその役割
FloatingPawnMovementには、いくつかの重要なプロパティがあります。
- MaxSpeed: 最大移動速度(デフォルトは1200.0)
- Acceleration: 加速度(デフォルトは4000.0)
- Deceleration: 減速度(デフォルトは8000.0)
- TurningBoost: 旋回時の加速補正(デフォルトは8.0)
Blueprintでの移動実装
Blueprintで移動を実装するには、Add Movement Inputノードを使用します。
例えば、以下のようにセットアップできます。
- イベント「Tick」で「Add Movement Input」を呼び出す
- 移動方向として「Get Forward Vector」を利用する
- スケール値に「1.0」を設定し、一定速度で前進させる
これにより、Pawnが常に前方へ移動するようになります。
応用例
FloatingPawnMovementを活用すると、さまざまな動きを実装できます。
- プレイヤーが操作するドローンや宇宙船
- AIが巡回するホバリングロボット
- 水面を滑るボートやサーフボード
これらのケースでは、MaxSpeedやAccelerationを調整することで、リアルな動きを再現できます。
FloatingPawnMovementの制限
FloatingPawnMovementは便利なコンポーネントですが、いくつかの制限もあります。
- 重力の影響を受けないため、地面に接する動きには向かない
- NavMeshによるナビゲーションには非対応
- 高度な飛行制御(例えば、RollやPitchの操作)は別途実装が必要
これらの制限が問題となる場合は、CharacterMovementやCustom C++を用いた制御を検討するのも