タイトル: 「Set Game Paused」の使い方と詳細解説
SEOタイトル: UE5の「Set Game Paused」の使い方と詳細解説
Unreal Engine 5(UE5)では、ゲームを一時停止するために「Set Game Paused」ノードを使用します。このノードを活用することで、ポーズメニューを表示したり、一時停止状態でプレイヤーの操作を制限することができます。
本記事では、「Set Game Paused」の機能や特徴、具体的な使い方について詳しく解説します。
「Set Game Paused」とは?
「Set Game Paused」は、ゲーム全体を一時停止する機能を持つノードです。このノードを実行すると、ゲームの時間が止まり、アクターの動きや物理挙動が停止します。プレイヤーの入力もデフォルトでは無効になります。
このノードの主な用途として、以下のようなケースが考えられます。
- ポーズメニューを開いたときにゲームを停止
- カットシーンの途中でゲームプレイを止める
- プレイヤーが「一時停止」ボタンを押したときに適用
「Set Game Paused」の基本的な使い方
「Set Game Paused」ノードを使用することで、簡単にゲームを停止・再開することができます。
■ Blueprintでの基本的な実装例
Set Game Paused (Paused: True)
このノードを実行すると、ゲームが一時停止し、すべてのアクターの動作が止まります。
■ ポーズを解除する場合
ポーズを解除するには、「Set Game Paused」ノードの引数を False に設定します。
Set Game Paused (Paused: False)
このノードを実行すると、ゲームが再開し、すべてのアクターの動作が再開されます。
「Set Game Paused」を活用する場面
■ 1. ポーズメニューの作成
ゲームをプレイ中にESCキーを押すとポーズメニューを表示し、ゲームを一時停止する処理を実装できます。
基本的な流れとしては、以下のようになります。
- ESCキーを押すと「Set Game Paused」を実行(Paused: True)
- ポーズメニューのウィジェットを表示
- 「再開」ボタンを押すと「Set Game Paused」を実行(Paused: False)
- ポーズメニューのウィジェットを非表示
■ 2. カットシーン中のゲーム停止
特定のイベントが発生した際に、ゲームプレイを止めてムービーを再生したい場合にも「Set Game Paused」を利用できます。
- イベント発生時に「Set Game Paused」を実行
- ムービーを再生
- ムービーが終了したら「Set Game Paused」を解除
■ 3. プレイヤーの一時停止機能
一時停止ボタンを実装することで、プレイヤーが好きなタイミングでゲームを止めることができます。
「Set Game Paused」の影響
「Set Game Paused」ノードを使用すると、以下の影響がゲーム全体に及びます。
■ 影響1:時間の停止
このノードを実行すると、すべてのアクターの動作が停止し、時間の進行が止まります。ただし、以下のようなアクターには影響しません。
- UIウィジェット(UMG)は引き続き動作
- ポーズ中でも許可されたオブジェクトは動作可能
■ 影響2:プレイヤー入力の無効化
デフォルトでは、「Set Game Paused」が実行されるとプレイヤーの入力が無効になります。そのため、ポーズメニューを開いた後にUIの操作を受け付ける場合は「Set Input Mode UI Only」を併用すると良いでしょう。
■ 影響3:AIや物理演算の停止
ゲームの物理演算やAIの処理も停止するため、敵キャラクターが動かなくなり、プロジェクトによっては独自の処理が必要になります。
「Set Game Paused」を活用するためのポイント
■ 1. UI操作を可能にする
ポーズメニューの操作ができるようにするために、以下の設定を行います。
- 「Set Input Mode UI Only」を適用
- マウスカーソルを表示
Enable Input ノードを使用して、ポーズメニューの UI で入力を受け付ける。
■ 2. 例外処理を設定
「Set Game Paused」を適用すると、すべてのアクターが停止するため、例外として特定のオブジェクトを動かしたい場合は「Tick When Paused」を有効にします。
まとめ
「Set Game Paused」ノードを活用することで、ゲームを簡単に一時停止することができます。
- ポーズメニューやカットシーンに活用可能
- ゲームの時間、AI、物理演算を一時停止できる
- デフォルトではプレイヤー入力が無効化されるため、UI操作を有効化する工夫が必要
ゲームの仕様に応じて適切に活用し、快適なプレイ体験を提供しましょう!