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ページ更新者:atom
更新日時:2026-06-12 15:50:04

タイトル: RInterp ToとVInterp Toの違い
SEOタイトル: UE5のRInterp ToとVInterp Toの違い|回転・位置の滑らかな補間

Unreal Engine 5(UE5)のRInterp To回転(Rotator)を、VInterp Toベクトル(Vector)=主に位置を、それぞれ目標値へ滑らかに近づける補間ノードであり、扱うデータ型が違うのが最大の違いです。向きをスムーズに変えたいなら RInterp To、位置をスムーズに動かしたいなら VInterp To を使う、と覚えると整理しやすくなります。

この記事の要点
  • RInterp Toは回転(Rotator型)を補間するノード。オブジェクトやカメラの「向き」を滑らかに変えるときに使う。
  • VInterp Toはベクトル(Vector型)を補間するノード。主に「位置(Location)」を滑らかに動かすときに使う。
  • 両者の引数は共通で Current(現在値)/Target(目標値)/Delta Time/Interp Speed の4つ。返り値だけが Rotator か Vector かで異なる。
  • 同じ仲間に float を補間する FInterp To があり、距離やスカラー値の補間に使う。
  • これらは毎フレーム(Tick)呼び出して使うのが基本。Delta Time を必ず接続し、Interp Speed は 0 にしないのが定石です(UE5.x 系で確認、挙動はバージョンや設定により差が出る場合があります)。

そもそも補間(Interp)とは

補間(Interpolation、UE5では「Interp」と略されます)とは、現在の値(Current)から目標の値(Target)へ、少しずつ滑らかに近づけていく処理のことです。値をいきなり目標へ代入すると瞬間移動のような不自然な動きになりますが、補間を挟むことで、ワンテンポ遅れて追従するような自然な動きを表現できます。

UE5の Interp To 系ノードは、一般に目標までの差が大きいほど速く動き、近づくほどゆっくりになる(イーズアウト)挙動を持ちます。そのため、最初は勢いよく動き出し、ターゲット付近でなめらかに減速して落ち着く、という見た目になりやすいのが特徴です。

この「何を補間するか」によってノードが分かれており、回転なら RInterp To、ベクトルなら VInterp To、float なら FInterp To を使い分けます。

RInterp Toとは(回転の補間)

RInterp To は、Rotator(回転)を現在の向きから目標の向きへ滑らかに補間するノードです。先頭の「R」は Rotator を表します。出力された Rotator を Set Actor Rotation や Set World Rotation などに渡すことで、オブジェクトの向きを少しずつ変えることができます。

主な用途の例です。

  • キャラクターやアクターの体の向きを、ターゲット方向へ滑らかに振り向かせる
  • カメラをゆっくりとターゲットへ向ける(追尾カメラの向き調整)
  • 砲塔やセンサーが標的をなめらかに狙う動き
  • 扉やハッチが自然な速度で開閉する回転

「Find Look at Rotation」などで目標の向き(Rotator)を求め、それを Target に渡して RInterp To で補間する、という組み合わせがよく使われます。

VInterp Toとは(ベクトル=位置の補間)

VInterp To は、Vector(ベクトル)を現在値から目標値へ滑らかに補間するノードです。先頭の「V」は Vector を表します。Vector は3つの float(X・Y・Z)をまとめた型で、ゲーム内では主に位置(Location)を表すのに使われます。そのため VInterp To は実用上、オブジェクトを目標地点へ滑らかに移動させる場面で多用されます。

主な用途の例です。

  • アクターを目標地点へなめらかに移動させる
  • エレベーターやリフトが自然な速度で上下する
  • カメラがプレイヤーをワンテンポ遅れて追従する(位置の追従)
  • アイテムがプレイヤーへ吸い寄せられるような移動

Vector はあくまで「3つの数値の組」なので、位置以外(方向ベクトル、スケール、速度など)の補間にも使えます。ただし回転そのものは Rotator 型であり、Vector ではないため、向きを変えたい場合は VInterp To ではなく RInterp To を使う点に注意してください。

RInterp ToとVInterp Toの比較表

両者は名前と引数の形がよく似ていますが、扱う型と返り値が異なります。引数の構成(Current/Target/Delta Time/Interp Speed)は共通です。

項目RInterp ToVInterp To
扱う型Rotator(回転)Vector(X・Y・Z の3要素)
主な用途向き・回転を滑らかに変える位置などを滑らかに変える
Current現在の回転現在のベクトル(例:現在位置)
Target目標の回転目標のベクトル(例:目標位置)
Delta Time前フレームからの経過時間。Event Tick の Delta Seconds を渡すのが基本
Interp Speed補間の速さ。大きいほど速く目標へ寄る。0 だと動かない挙動になりやすい
返り値(Return Value)補間後の Rotator補間後の Vector

FInterp To(float の補間)にも触れておく

同じ Interp To ファミリーには、FInterp To もあります。先頭の「F」は float を表し、単一の数値(float)を滑らかに補間するノードです。引数はやはり Current/Target/Delta Time/Interp Speed で共通です。

FInterp To は、たとえば次のような1つの数値で表せる量の補間に向いています。

  • カメラの視野角(Field of View)をズームイン・アウトで滑らかに変える
  • マテリアルのパラメータ(明るさ、透明度など)をなめらかに変化させる
  • 移動速度や音量といったスカラー値の調整

「何を補間したいか」で、float なら FInterp To、位置などのベクトルなら VInterp To、回転なら RInterp To、と型に合わせて選ぶのが基本方針です。

毎Tickで呼ぶ使い方とDelta Time

Interp To 系ノードは1回呼んだだけでは目標に届きません。「現在値から目標値へ、ほんの少しだけ近づけた値」を返すノードなので、毎フレーム繰り返し呼び続けて、その結果を現在値として反映していくことで、はじめて滑らかなアニメーションになります。

そのため、基本形は Event Tick から呼び出すことです。典型的な流れは次のようになります。

// 位置を補間する例(VInterp To)の考え方

Event Tick → 現在位置(Get Actor Location) を Current に接続

       目標位置 を Target に接続

       Tick の Delta Seconds を Delta Time に接続

       Interp Speed に速さ(例:5.0)を指定

VInterp To の Return Value → Set Actor Location に接続

ここで重要なのが Delta Time です。Delta Time は「前のフレームからの経過時間(秒)」で、Event Tick の Delta Seconds ピンから取得できます。これを渡すことで、フレームレートが変動しても実時間ベースでほぼ同じ速さに補正され、PC性能の差による動きのブレを抑えられます。逆に Delta Time を接続し忘れると、補間が想定どおりに進まない原因になります。

Interp Speed は補間の速さを決める値です。値が大きいほど目標へ速く寄り、小さいほどゆっくり追従します。適切な値はシーンや見せたい雰囲気によって変わるため、実際に動かしながら調整するのがおすすめです。

よくある落とし穴

落とし穴症状と対処
型の取り違え(R と V の混同)向きを変えたいのに VInterp To を使うと位置が動いてしまい、位置を動かしたいのに RInterp To を使うと向きしか変わらず移動しない。回転=RInterp To、位置=VInterp To を再確認する。
Delta Time を接続していないDelta Time が未接続だと補間が思ったように進まない。Event Tick の Delta Seconds を必ず Delta Time に接続する。
Interp Speed が 0 で動かないInterp Speed を 0 にすると補間が進まず止まって見える。0 以外の正の値(まずは 5.0 前後)を入れて調整する。
1回しか呼んでいない単発の呼び出しでは目標に届かない。毎Tickで呼び続け、結果を反映し続ける必要がある。
結果を反映していないReturn Value を Set 系ノード(Set Actor Location / Set Actor Rotation など)に接続し忘れると、見た目が変わらない。出力を実際の値に反映する。

RInterp ToとVInterp Toの組み合わせ

この2つは併用するとより自然な動きを作れます。たとえばターゲットを追いかけるドローンのような動きでは、VInterp To で位置を補間して近づきつつ、RInterp To で向きを補間してターゲットの方を向く、というように組み合わせます。位置(Vector)と回転(Rotator)はそれぞれ別の型なので、補間も別々のノードで行う、という整理になります。

FAQ(よくある質問)

Q1. RInterp To と VInterp To は、どちらが「位置」でどちらが「回転」ですか?
RInterp To が回転(Rotator)、VInterp To がベクトル(Vector=主に位置)です。頭文字の R=Rotator、V=Vector で覚えると混同しにくくなります。

Q2. なぜ補間がなめらかに止まる(最後はゆっくりになる)のですか?
Interp To 系は一般に、目標までの差が大きいほど速く、近づくほど遅くなるイーズアウト的な挙動を持つためです。そのため終盤は自然に減速して落ち着きます。等速で動かしたい場合は、用途に応じて別の手法(Constant 系のノードなど)も検討してください。挙動の細部はバージョンや設定で変わることがあるため、最終的な仕様は公式ドキュメントでの確認をおすすめします。

Q3. Interp Speed はどのくらいの値にすればよいですか?
唯一の正解はなく、見せたい速さや距離感によって変わります。まずは 5.0 前後から始め、速すぎる・遅すぎると感じたら値を上下させて、実際の動きを見ながら調整するのが確実です。