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ページ更新者:atom
更新日時:2026-06-12 15:50:02

タイトル: UE5.5がインストールされた環境にUE5.4を追加で導入する方法
SEOタイトル: UEで複数バージョンを共存させる方法|5.5環境に5.4を追加導入

Unreal Engine(以下UE)は1台のPCに複数のバージョンを同時にインストールして共存させることができ、すでにUE5.5が入っている環境へ後からUE5.4を追加導入することも可能です。本記事では、Epic Games Launcherを使ってUE5.4を共存インストールする手順、プロジェクトごとのエンジン版の切り替え方、そして複数バージョンを併用する際の注意点までをまとめます。

この記事の要点
  • UEはバージョンごとに独立したフォルダへインストールされるため、UE5.5とUE5.4を同じPCで共存させられます。
  • Epic Games Launcher版の場合、追加導入は「Unreal Engine」→「ライブラリ」→エンジンバージョン横の「+」から行います。
  • 各プロジェクトがどのバージョンで開くかは、.uprojectファイルを右クリックした「Switch Unreal Engine Version(エンジンバージョンの切り替え)」で指定します。
  • プロジェクトを上位バージョン(例: 5.5)で一度開いて変換すると、元の下位バージョン(5.4)へは公式手順では戻せないのが原則です。切り替え前のバックアップを推奨します。
  • バージョンごとに数十GB単位のディスク容量を消費し、プラグインやアセットの互換性にも差が出るため、必要なバージョンに絞って運用するのが現実的です。

前提:UEは複数バージョンを共存できる

UEは新しいバージョンが頻繁にリリースされますが、古いバージョンでしか動かないプロジェクトやプラグインも少なくありません。そのため「最新版へ上書き更新する」のではなく、バージョンごとに別フォルダへインストールして並行利用するのが一般的な使い方です。

Epic Games Launcher経由でインストールしたエンジンは、バージョンごとに独立したフォルダ(例: UE_5.5UE_5.4)として配置されます。互いを上書きしないため、UE5.5が入っている状態でUE5.4を追加しても、既存のUE5.5環境はそのまま残ります。これらのバージョン管理は基本的にEpic Games Launcher上で完結します。

なお、本記事はEpic Games Launcherで配布されているビルド済みバイナリ版を前提としています。GitHubから取得してソースコードからビルドする「ソースビルド版」は導入手順や管理方法が異なるため、後述の注意点も合わせて確認してください。

項目Epic Games Launcher版(本記事の対象)ソースビルド版
入手元Epic Games LauncherGitHubのソースコードを各自でビルド
追加インストールライブラリの「+」から選んで導入バージョンごとに別途クローン・ビルド
複数共存可能(バージョン別フォルダ)可能(配置先を分ければ共存可)
管理のしやすさランチャーで一元管理手動管理が中心

手順1:Epic Games LauncherでUE5.4を追加インストールする

すでにUE5.5を導入済みのEpic Games Launcherに、UE5.4を追加する流れは次のとおりです。

(1) Epic Games Launcherを起動し「Unreal Engine」を開く

Epic Games Launcherを起動し、左側のメニューから「Unreal Engine」を選択します。

(2) 「ライブラリ」タブを開く

画面上部の「ライブラリ」タブを開きます。ここに、インストール済みのエンジンバージョン(UE5.5)が表示されているはずです。

(3) エンジンバージョンを追加する

「エンジンバージョン(ENGINE VERSIONS)」の欄にある「+(プラス)」ボタンをクリックします。新しいバージョンの枠が追加されるので、ドロップダウンから「5.4」を選択します。表示されるバージョン番号は時期によって更新されるため、目的のメジャー・マイナーバージョン(5.4系)を選んでください。

(4) インストールを実行する

「インストール」ボタンを押すとダウンロードとインストールが始まります。エンジン本体は容量が大きいため、安定したネットワークと十分な空き容量を確保した状態で実行してください。

(5) インストール先を確認・変更する(任意)

インストール時のダイアログでは、保存先フォルダを指定できます。デフォルトではC:\Program Files\Epic Games配下にバージョン別フォルダが作成されます。ドライブの空き容量に応じて、別ドライブや専用フォルダを指定することも可能です。バージョンごとに保存先を分けておくと、後から容量を把握しやすくなります。

手順操作
1Epic Games Launcherを起動し「Unreal Engine」を選択
2「ライブラリ」タブを開く
3「エンジンバージョン」の「+」をクリックし「5.4」を選択
4「インストール」を押して導入を開始
5必要に応じてインストール先フォルダを変更

インストールが完了すると、ライブラリ上にUE5.5とUE5.4が並んで表示され、それぞれの「起動」ボタンから個別に起動できるようになります。

手順2:プロジェクトのエンジンバージョンを切り替える

複数バージョンを共存させた環境では、各プロジェクトをどのバージョンで開くかを明示的に指定できます。UE5.5で作成したプロジェクトを、追加したUE5.4側で開きたい場合などに利用します。

(1) .uprojectファイルを右クリックする

エクスプローラーでプロジェクトフォルダを開き、プロジェクト本体である.uprojectファイルを右クリックします。

(2) 「Switch Unreal Engine Version」を選ぶ

コンテキストメニューに表示される「Switch Unreal Engine Version(エンジンバージョンの切り替え)」を選択します。インストール済みのバージョン一覧が表示されるので、開きたいバージョンを指定します。

この操作により、プロジェクトが対象バージョンに関連付けられます。以降は、その.uprojectをダブルクリックすると指定したバージョンのエディタで開くようになります。エディタを起動済みの状態からでも、メニュー操作で別バージョンへ関連付け直すことができます。

また、複数バージョンが共存していると、.uprojectをダブルクリックした際にどのエンジンで開くか選択を求められたり、想定と異なるバージョンで開いてしまうことがあります。意図したバージョンで作業するためにも、開く前に関連付けを確認しておくと安心です。

なお、UE5.5系とUE5.5.1などの同一マイナーバージョン内のパッチ違いは基本的に互換性がありますが、5.4と5.5のようにマイナーバージョンが異なる場合は、プロジェクトを開く際に変換(アップグレード)が行われる点に注意が必要です。次章で詳しく説明します。

注意点:複数バージョン併用で意識したいこと

共存環境は便利ですが、運用上いくつか気をつけたい点があります。

ディスク容量を大きく消費する

UEのエンジン本体はバージョンごとに数十GB規模の容量を必要とします。複数バージョンを入れるとその分だけ容量を消費するため、空き容量に余裕のあるドライブへインストールするか、使わなくなったバージョンを整理する運用が現実的です。さらにプロジェクト側でも、Derived Data Cache(DDC)や中間ファイルがバージョンごとに生成され、ディスク使用量が増えていきます。

プラグインやアセットの互換性

マーケットプレイス等で配布されるプラグインやアセットは、対応バージョンが明記されていることが多く、5.4向けと5.5向けで提供物が分かれているケースがあります。共存環境では、利用したいバージョンに対応したプラグインを個別に用意する必要があります。あるバージョンで導入したプラグインが、別バージョンのエンジンへ自動的に引き継がれるわけではない点にも注意してください。

バージョンごとにプロジェクトフォルダを分けると管理しやすい

同じプロジェクトを複数バージョンで扱う可能性がある場合は、フォルダ名やコピーでバージョンを区別しておくと混乱を防げます。たとえば次のような整理方法があります。

C:\UnrealProjects\MyProject_UE5.5
C:\UnrealProjects\MyProject_UE5.4

落とし穴:事前に知っておきたい3つのポイント

注意したい落とし穴
  • 上位バージョンで開くと原則ダウングレードできない: UE5.4のプロジェクトをUE5.5で開いて変換・保存すると、公式の標準手順ではUE5.4へ戻すことは想定されていません。変換は基本的に一方向です。
  • 切り替えは元に戻せない前提でバックアップを: 「Switch Unreal Engine Version」での変換は元のプロジェクトを上書きする形で進むため、戻したくなったときに備え、切り替え前にプロジェクトフォルダを丸ごとコピーしておくのが安全です。
  • ソースビルド版とは扱いが異なる: GitHubから自分でビルドしたエンジンは、ランチャーのライブラリ操作の対象外で、導入・管理方法が変わります。本記事はEpic Games Launcher版を前提としています。

とくに「上位バージョンで開く=ダウングレード不可」は見落としやすいポイントです。共存環境では複数のエンジンが手元にあるため、誤って想定外のバージョンでプロジェクトを開いてしまうことがあります。重要なプロジェクトを開く際は、関連付けられているエンジンバージョンを確認し、必要ならコピーを取ってから作業しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. UE5.5を残したままUE5.4を追加しても、UE5.5の環境やプロジェクトに影響はありますか?

A. バージョンごとに別フォルダへインストールされるため、UE5.4を追加してもUE5.5のエンジン本体は上書きされません。ただし、UE5.5で作られたプロジェクトをUE5.4側で開いて保存すると、そのプロジェクト自体には変更が及ぶ可能性があります。プロジェクトを別バージョンで開く際は、エンジン本体ではなくプロジェクト側のバックアップを意識してください。

Q2. 不要になったバージョンを削除したいときはどうしますか?

A. Epic Games Launcherの「ライブラリ」から、削除したいエンジンバージョンの設定(メニュー)を開き、アンインストールを選択します。これにより、そのバージョンのエンジン本体が削除され、ディスク容量を解放できます。残したいバージョンには影響しません。

Q3. UE5.4とUE5.5の両方を同時に起動して使えますか?

A. それぞれ独立したエディタとして起動できますが、同時に複数のエディタを立ち上げるとメモリやGPUなどのマシン負荷が高くなります。動作が不安定になる場合は、片方ずつ使うことをおすすめします。

まとめ

UEはバージョンごとに独立してインストールできるため、UE5.5が入っている環境にUE5.4を追加して共存させることが可能です。導入はEpic Games Launcherの「ライブラリ」から「+」で行い、プロジェクトごとのバージョンは.uproject右クリックの「Switch Unreal Engine Version」で切り替えます。一方で、上位バージョンで開いた後のダウングレードは原則できない、ディスク容量やプラグイン互換性に差が出る、といった点には注意が必要です。バージョン切り替え前のバックアップを習慣づけつつ、必要なバージョンを過不足なく共存させて、目的に合った環境で開発を進めてください。仕様の細部は変更される場合があるため、最新の挙動は公式ドキュメントでの確認をおすすめします。