タイトル: 階段の作り方
SEOタイトル: ArchiCAD 階段と手摺りの作成手順|階段ツール / 設定画面 / 手摺り追加
| この記事の要点 |
|
前提
- ArchiCAD 23 以降 (新階段ツールが導入されたのが 21、本格化したのが 23)
- Windows OS / Mac でも操作は同様
- プロジェクトファイルが開かれている
階段の作成手順
- ツールパレット → 「階段ツール」をダブルクリック
- 「階段の設定」ダイアログが開く
- 主要な設定項目を入力:
- 形状タイプ: 直線・L字・U字・らせん階段
- 幅・段数・蹴上・踏面のサイズ
- 表現の種類: モデル表示 / 平面表示 / 矢印
- レベル: 開始階・終了階
- 「OK」を押す
- 平面ビューで開始点をクリック → 終了点をクリックして配置
- 3D ビューで形状を確認
主要な設定項目
| 項目 | 典型値 | 意味 |
|---|---|---|
| 蹴上 (Riser) | 180 mm | 1 段の高さ |
| 踏面 (Tread) | 250 mm | 1 段の奥行 |
| 段数 | 17 | 合計階高 / 蹴上 で自動計算可 |
| 階段幅 | 900 mm | 住宅: 750〜900 / 公共: 1200〜 |
| 階段勾配 | 30〜35° | 住宅は 35°前後、緩い階段は 30°以下 |
| 踊り場 (Landing) | 900 mm 以上 | U字・L字階段の中継ぎ部分 |
形状タイプ
1. 直線階段 (Straight)
もっともシンプル。一直線。建築規模・スペースに余裕がある場合。
2. L字階段 (L-Shaped)
90 度折返し。住宅でよく使う。中間に踊り場を挟む。
3. U字階段 (U-Shaped)
180 度折返し。スペースが限られた住宅・マンションで定番。
4. らせん階段 (Spiral)
円柱状の支柱に螺旋。中心軸 / 半径 / 角度を指定。意匠性高い。
手摺りの作成手順
- 配置済み階段を選択
- ツールバーまたはコンテキストメニューから「手摺り追加」ボタン
- 手摺りの開始点をクリック
- 終点をクリック(途中で折り返しがあれば中継点もクリック)
- Enter で確定
- 手摺りが追加され、階段と紐づく
手摺りの設定項目
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 手摺り高さ | 標準 900〜1100 mm(建築基準法による) |
| 笠木 (Top Rail) | 手で握る最上部の部材 |
| 子柱 (Baluster) | 支柱間の垂直部材 |
| 横桟 (Rail) | 子柱の代わりに横方向の細い棒 |
| 支柱 (Post) | 主要な縦の支え |
ベース寸法のチェック(建築基準法)
| 用途 | 階段幅 | 蹴上 | 踏面 |
|---|---|---|---|
| 住宅 | 750mm 以上 | 230mm 以下 | 150mm 以上 |
| 共同住宅・3F以下 | 750mm 以上 | 220mm 以下 | 210mm 以上 |
| 共同住宅・4F以上 | 1200mm 以上 | 200mm 以下 | 240mm 以上 |
| 小・中・高校 | 1400mm 以上 | 180mm 以下 | 260mm 以上 |
| 劇場・百貨店 | 1400mm 以上 | 180mm 以下 | 260mm 以上 |
※ 詳細は最新の建築基準法施行令を参照
パラメータの後から変更
階段を配置した後でも、設定ダイアログから容易に変更できます:
- 配置済みの階段を選択
- 右クリック → 「選択した階段の設定」または Settings ボタン
- 設定ダイアログで任意のパラメータを変更
- 「OK」で反映 → 3D 形状・平面表示が即時更新
カスタム形状(複雑な階段)
- ポリラインモード: 自由なパスで階段を作る(多角形に折れ曲がるパス)
- カスタム踏面: 個別の段だけ寸法を変える
- 分岐階段: 階段の途中で分かれる構造
- 勾配可変: 段の高さを段階的に変える
3D ビューでの確認
- F5 キーまたは 3D ボタンで 3D ビュー表示
- マウスドラッグで視点回転
- 断面ツールで階段を切断して内部構造を確認
- BIM データとして段数・体積等の数量も自動算出
よくあるトラブル
- 階段が階高に合わない: 蹴上 × 段数 = 階高 になっているか確認
- 踊り場の位置が変: 中間レベルを再設定
- 手摺りが階段と離れる: 階段を再選択して手摺りを再作成
- 3D で表示されない: レイヤー設定で階段レイヤーを表示
- 断面で段が描かれない: 階段の断面描画オプションを確認
関連
- BIM データの整合性: 階段は構造材・床版とリンクして影響を受ける
- IFC エクスポート: Revit や他 BIM ツールとの相互運用
- 数量集計: 階段の段数・材料を BIM 数量表で自動集計
- 建築申請図面: 平面・断面に階段が正しく描画される