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バージョン:3
ページ更新者:T
更新日時:2026-06-10 11:03:32

タイトル: 床の作り方
SEOタイトル: ARCHICAD で床(スラブ)を作る完全ガイド — ポリゴン入力 / 複合構造 / 開口 / 階段穴あけ

この記事の要点
  • ARCHICAD の床はスラブ(Slab)ツールで作成。ツールボックスの「デザイン」セクション
  • 入力方法は多角形(ポリゴン)/ 矩形 / 回転矩形の 3 種類、状況に応じて選択
  • 複合構造(Composite Floor)でフローリング・捨張り・断熱材・コンクリート躯体を 1 つのスラブで表現
  • 開口(Hole)はスラブ選択 → シフト+クリックでポリゴン入力、階段穴あけに必須
  • レベルは「現在の階から」のオフセット指定、構造躯体トップ(SL)と仕上げトップ(FL)を使い分け

スラブツールの基本

ARCHICAD で床を作るにはスラブ(Slab)ツールを使います。スラブは床・天井・屋上などの水平な板状要素を表現する基本ツールで、複合構造を持たせれば仕上げ・断熱・躯体を一体で扱えます。

スラブの作成手順

  1. ツールボックスから デザインスラブ を選択
  2. 情報ボックス(または設定ダイアログ Ctrl+T)で厚さ・素材・レベルを指定
  3. 幾何学的方法を選択: 多角形 / 矩形 / 回転矩形
  4. 平面ビューでクリックして頂点を入力(多角形の場合)
  5. 始点に戻るとポリゴンが閉じてスラブが生成される

スラブ設定ダイアログの主要項目

項目意味典型値
厚さスラブの総厚RC 150〜200mm、木造 28〜35mm
レベル(上面)現在階の SL からの高さ0mm(床仕上げ FL は別途)
構造基本 / 複合 / プロファイル仕上げ込みなら複合
構成材料 (Building Material)断面の塗りつぶし・素材RC 躯体 / 木造下地
線種・ペン平面表示の見た目連続線・断面ペン
レイヤ属するレイヤS-Slab / A-Floor 等

複合構造(Composite Floor)の設定

木造住宅の床仕上げを 1 つのスラブで表現する例:

  1. スラブ設定ダイアログ → 構造複合構造
  2. 属性マネージャ → 複合構造 → 新規作成
  3. レイヤ構成を上から順に定義:
    • フローリング 15mm
    • 捨張り合板 12mm
    • 根太 45mm
    • 大引 90mm
  4. 各層に建築素材(Building Material)と塗りつぶしを割り当て
  5. 合計厚さ 162mm のスラブとして配置

レベル指定(上面 / 下面)

スラブの基準は上面(Top)下面(Bottom)を選択できます:

  • SL(構造レベル)基準: 躯体トップを 0 として配置 → 構造図と整合
  • FL(仕上げレベル)基準: 仕上げ面を 0 として配置 → 意匠図と整合
  • 2 階床なら「現在階の +0」とすればその階の基準高さに自動配置
  • マイナス値で下げる(例: 玄関土間 -150mm)
床レベルの考え方:

階 SL (Story Level)  ━━━━━━━━━━━━ ← 構造図の基準
       ↑ +20mm
階 FL (Finish Level) ━━━━━━━━━━━━ ← 仕上げ面(住む人が触る面)

スラブ上面を SL に合わせると構造図と一致
スラブ上面を FL に合わせると意匠図と一致

スラブ厚 (例 150mm) の下端は SL - 150

階段の開口(穴あけ)

2 階スラブに階段の穴を開ける手順:

  1. 該当スラブを選択(クリック)
  2. Shift を押しながら開口部の頂点をクリック → ポリゴン入力
  3. 始点に戻るとサブポリゴン(穴)として認識される
  4. 3D ビューで確認 → 階段が貫通している

またはSolid Element Operations(要素加算減算)を使う方法:

  1. 階段の周囲に「穴あけ用ボリューム」を作成
  2. デザイン → ソリッド要素操作
  3. ターゲット = スラブ、オペレータ = ボリューム、操作 = 減算
  4. 実行 → 階段位置に穴が空く

スラブの表示設定

表示モード場面設定箇所
シンボル表示意匠平面図モデル表示オプション → スラブ → シンボル
断面表示断面詳細図断面ペン・塗りつぶしを表示
カットフィル1/50 詳細図建築素材のカットフィル ON
サーフェス表示3D ビュー上面・下面・側面に異なるサーフェス可

よくあるトラブル

スラブと壁が干渉する → 壁の参照線位置とスラブ縁を一致させる、またはWall-Slab Connect を使用

スラブが平面に表示されない → モデル表示オプションで「シンボル表示」を ON、またはレイヤが非表示になっていないか確認

勾配のついたスラブ(屋上)を作りたい → 屋根ツール、またはスラブ → 頂点ごとに Z 座標を変更(傾斜屋根機能)

FAQ

Q: スラブと床仕上げを別々に作るべき?
A: 詳細図が必要なら複合構造で1 つのスラブに統合。プレゼン用ならテクスチャだけで OK。

Q: 階段スラブだけ厚さを変えたい
A: そのスラブだけ選択 → 設定ダイアログ → 厚さ変更。他のスラブは影響を受けません。

Q: スラブの数量を拾いたい
A: インタラクティブ集計(Interactive Schedule)でスラブの体積・面積を自動集計できます。