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バージョン:3
ページ更新者:T
更新日時:2026-06-11 07:07:02

タイトル: サイトの引越し
SEOタイトル: サイトの引越しと SEO 評価の引き継ぎ(301 リダイレクト / canonical / Search Console 移転ツール / 注意点)

この記事の要点
  • サイトを別ドメインや別パスに引っ越す際、SEO 評価を引き継ぐには 301 リダイレクトが必須
  • 301: 永続的な移動 — SEO 評価が引き継がれる。302: 一時的な移動 — 評価は引き継がれない
  • Google Search Console の「アドレス変更ツール」で移転をシグナルする
  • 全 URL を 1 対 1 でマッピングして移転。トップだけ転送はダメ — 内部リンクや外部被リンクの引き継ぎが弱くなる
  • 移転後は新旧両 URL を半年〜1年は維持し、sitemap.xml の更新、被リンク先への通知、Analytics プロパティ追加も忘れずに

サイト引越しと SEO の課題

サイトを別ドメインに引っ越す、サブディレクトリからルートへ移動する、HTTPS 化する — いずれも URL が変わるため、検索エンジンには別サイトに見えてしまいます。何もしないと、これまで蓄積した検索順位(SEO 評価)がリセットされ、流入が激減します。

適切な引越し手順を踏めば、検索評価をほぼ 100% 引き継ぐことが可能です。本ページではその王道手順をまとめます。

301 リダイレクトと 302 リダイレクト

HTTP リダイレクトには大きく分けて 301302 があります。

コード意味SEO 評価用途
301Moved Permanently(恒久移動)引き継がれるサイト引越し、URL 変更
302Found(一時移動)引き継がれないメンテナンス、AB テスト
307Temporary Redirect(一時、メソッド維持)引き継がれないPOST を維持した一時移動
308Permanent Redirect(恒久、メソッド維持)引き継がれる301 の上位互換(POST 等を維持)

サイト引越しは必ず 301 か 308 を使います。.htaccess 等のリダイレクトはこちらも参照。

引越し前の準備

  1. 全 URL のリスト化: sitemap.xml、crawler ツール(Screaming Frog 等)で旧サイトの全 URL を取得
  2. URL マッピング表の作成: 旧 URL → 新 URL の 1 対 1 マッピング(Excel 等)
  3. 新サイトの公開: 全ページが新 URL で正常表示されるか確認
  4. テスト環境での動作確認: 301 の挙動を検証

301 リダイレクトの実装例

Apache (.htaccess)

# サイト全体を新ドメインへ
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^old\.example\.com$ [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://new.example.com/$1 [R=301,L]

# 特定ページの個別リダイレクト
Redirect 301 /old-page.html https://new.example.com/new-page.html

# HTTPS への強制
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}/$1 [R=301,L]

Nginx

# 旧ドメインの全リクエストを新ドメインへ
server {
    listen 80;
    server_name old.example.com;
    return 301 https://new.example.com$request_uri;
}

# 特定パスのみリダイレクト
location /old-path/ {
    return 301 /new-path/;
}

HTML の meta タグ(非推奨)


meta refresh はSEO 評価の引き継ぎが弱いため、可能なら必ずサーバ側で 301 を返しましょう。

Google Search Console での手続き

  1. 新サイトを Search Console に登録&所有権確認
  2. 新サイトの sitemap.xml を送信
  3. 旧サイトのプロパティで 設定 → アドレス変更ツールを実行
  4. 移転を Google に通知(数日でクロールが新 URL に向く)

合わせて行うべき作業

項目内容
sitemap.xml新サイトの全 URL を含めて送信
robots.txt新サイトのクロール許可確認、旧サイトに不要設定を残さない
canonical タグ新サイトの全ページに正しい canonical を設定
内部リンク新サイトでは全て新 URL に書き換える
被リンク(外部)主要な被リンク元に新 URL を連絡(ベスト)
SNS / プロフィールTwitter / LinkedIn 等のプロフィール URL 更新
Google Analytics新ドメインのプロパティ追加 / フィルタ更新
OGP / Twitter CardURL が変わったため OGP 画像のキャッシュクリア

引越し時の典型的なミス

  • トップページだけ転送 — 各ページ単位で 1 対 1 マッピングしないと、深いページの評価が失われる
  • 302 で恒久移転 — 評価が引き継がれない最大級の事故
  • リダイレクトチェーン — 旧 → 中継 → 新と多段化すると評価伝達が弱まる。1 段で完結させる
  • 旧サーバを早期停止 — 半年〜1年は維持して 301 を返し続ける
  • sitemap.xml の更新忘れ — 新 URL が含まれず再クロールされない

引越しのタイムライン目安

時期状況
0〜1 週Google が 301 を検出し始める。検索流入が一時的に下がる
1〜4 週新 URL のインデックスが進む。評価の引き継ぎが進行
1〜3 ヶ月主要ページの順位がほぼ復帰
3〜6 ヶ月引き継ぎがほぼ完了。残りはロングテール
6 ヶ月〜旧サーバ停止検討。それでもしばらく 301 維持推奨

引越し後の効果測定

  • Search Console の検索パフォーマンス: 旧 + 新の両プロパティでクリック数を集計
  • カバレッジレポート: 新サイトのインデックス数の伸び
  • Google Analytics: 流入数の合計が引越し前と同水準か確認

FAQ

Q: HTTPS 化(http → https)も引越し扱い?
A: はい。Google は別 URL として扱います。301 + Search Console プロパティ追加が必須です。

Q: www あり / なしの統一は?
A: 301 でどちらかに統一し、canonical も一致させます。Search Console では両方のプロパティを登録しておくと正確に計測できます。

関連

  • 301 リダイレクト — 恒久移動の HTTP ステータス
  • canonical タグ — 正規 URL の指定
  • sitemap.xml — クロール対象 URL の一覧
  • Google Search Console — 移転ツール / カバレッジ