タイトル: download 属性
SEOタイトル: HTML a要素の download 属性 完全ガイド(ファイル名指定 / 同一オリジン制約 / Blob URL / ブラウザ挙動)
| この記事の要点 |
download 属性とは
要素の download 属性は、リンク先をブラウザで開かずにダウンロードして保存させるための属性です。PDF や画像のようにブラウザが普段ビューアで表示してしまうファイルを、確実に「保存」として扱わせたい場合に使います。
基本構文
1. ファイル名を指定しない(サーバ側の名前で保存)
マニュアルをダウンロード
2. ファイル名を指定する
マニュアルをダウンロード
サーバ上のハッシュ付きファイル名を、ユーザーが見やすい名前で保存させる典型パターンです。
使えるケース・使えないケース
同一オリジンまたは blob: / data: URL のときだけ有効です。クロスオリジンの URL では、ブラウザは安全のため download を無視します(通常のリンクとして開く)。
| リンク先 | download 属性 |
|---|---|
| 同じドメインのファイル | ○ 有効(ファイル名指定も可) |
blob: URL | ○ 有効 |
data: URL | ○ 有効 |
| 別ドメインのファイル | × 無視(リンクとして開かれる) |
同じドメインに Content-Disposition: attachment | サーバ側が優先 |
ファイル名指定の挙動
- download のみ → サーバ側のファイル名(URL 末尾)で保存
- download="name.ext" → その名前で保存
- サーバ側で
Content-Disposition: attachment; filename="..."がある場合、サーバ側が優先される実装が多い - 拡張子は自動補完されない(
download="data"なら拡張子なし) - OS で使えない文字(
/や:など)は自動でアンダースコア等に置換される
典型的なユースケース
PDF を「表示」ではなく「保存」させる
ブラウザは PDF をビューアで開いてしまうことが多いですが、download を付けると保存ダイアログが出ます。
レポートをダウンロード
画像を保存させる
右クリックして保存しなくても、ボタン感覚でダウンロードできます。
写真を保存
JS で生成したテキストを保存する
Blob を URL.createObjectURL で URL 化し、それを download 付きリンクとしてクリックします。CSV / JSON / ログ出力でよく使う定番パターンです。
function downloadText(filename, text) {
const blob = new Blob([text], { type: "text/plain;charset=utf-8" });
const url = URL.createObjectURL(blob);
const a = document.createElement("a");
a.href = url;
a.download = filename;
document.body.appendChild(a);
a.click();
a.remove();
URL.revokeObjectURL(url); // メモリ解放
}
// CSV をダウンロード
downloadText("data.csv", "name,age\nAlice,30\nBob,25");
data: URL で小さなファイルを保存する
hello.txt をダウンロード
サーバ側からも強制ダウンロードする
クロスオリジンや確実性が求められる場面では、サーバ側のレスポンスヘッダでダウンロード扱いにします。HTML だけに頼るより堅実です。
Content-Disposition: attachment; filename="report.pdf"
Content-Type: application/pdf
PHP の例:
header('Content-Type: application/pdf');
header('Content-Disposition: attachment; filename="report.pdf"');
readfile('/var/files/report.pdf');
ブラウザ対応状況
- Chrome / Edge / Firefox / Safari ともに対応(モダンブラウザ)
- iOS Safari は仕様上の制約で挙動が独特 — ファイルが新しいタブで開いてしまうケースがある
- クロスオリジン URL は前述のとおりすべてのブラウザで無視される
セキュリティ上の注意
- ユーザー入力の値を download に直接埋めない — 拡張子偽装などの攻撃に繋がる可能性
- 外部 URL に対しては効かない仕様なので、過信しない
- ダウンロードファイル自体はサーバ側で適切な Content-Type / Disposition を返すのがベストプラクティス
JS から動的にダウンロードを発火する
すでに DOM 上にあるリンクに頼らず、ボタンクリックをトリガに JS でファイルを作って即ダウンロードさせるパターンも頻出です。コードでは「不可視のリンクを作って click() を呼び、すぐ取り除く」のがイディオムです。
async function downloadFromApi(apiUrl, filename) {
const res = await fetch(apiUrl);
const blob = await res.blob();
const url = URL.createObjectURL(blob);
const a = document.createElement("a");
a.href = url;
a.download = filename;
a.style.display = "none";
document.body.appendChild(a);
a.click();
a.remove();
URL.revokeObjectURL(url);
}
// 例: API レスポンスを PDF として保存
downloadFromApi("/api/report.pdf", "report.pdf");
ボタンとして見せる
意味的にダウンロードリンクは ですが、見た目をボタン風にするのは CSS だけで完結します。
.download-btn {
display: inline-block;
padding: 10px 20px;
background: #2563eb;
color: #fff;
border-radius: 6px;
text-decoration: none;
font-weight: bold;
}
.download-btn:hover { background: #1d4ed8; }
関連
- a 要素 — ハイパーリンク
- href 属性 — リンク先 URL
- target 属性 — リンクを開くウィンドウ
- Blob / URL.createObjectURL — JS でのファイル生成
- Content-Disposition — サーバ側でのダウンロード指定